麻生氏代表の支部、談合企業から献金 返金へ
麻生太郎副総理が代表の自民党福岡県第8選挙区支部が、談合に関わったとして国土交通省に指名停止処分を受けた設備工事業ダイダン(大阪市)から、毎年30万円の献金を受けていたことが分かった。支部は、処分が行われた期間に受けた献金を返金するという。
ダイダンは、北陸新幹線の設備工事を巡る談合を主導したとして、2014年3月に国交省から6カ月の指名停止処分を受けたほか、同11月に独占禁止法違反で有罪判決を受け、15年10月には公正取引委員会から課徴金を命じられた。
支部は13年以降、同社から毎年30万円の献金を受けている。麻生氏の事務所は「談合の件は知らなかった。指摘を受け、道義的問題を考えて、処分の期間を確認した上で対象期間分は返金する」としている。
同社の広報担当者は「献金が違法ではないと確認していたが、コンプライアンス上、慎重になるべきだった」と話した。
ダイダンの献金を巡っては、平井卓也IT担当相が代表の同党香川県第1選挙区支部でも、14年に12万円の献金を受けていたことが分かり、全額返金した。