佳子さま、手話甲子園出席で鳥取入り 出場生徒らと歓談
秋篠宮家の次女佳子さまが6日、鳥取県内入りした。米子市で7日に開かれる第5回全国高校生手話パフォーマンス甲子園(実行委員会主催、朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社など後援)に出席するためで来県は5回目。大会は2年ぶり4回目の出席となる。
佳子さまは米子空港に到着後、南部町のとっとり花回廊を視察した。台風25号による悪天候のため、ガラスの温室・フラワードーム(直径50メートル、高さ21メートル)内でランなど彩り豊かな数々の花を観賞した。米子市内のホテルで開かれた交流会では、大会に出場する生徒らと歓談した。
佳子さまと会話した、大会に初出場する県立米子東高校ダンス部の樋口一葉さん(2年)は歓談後、報道陣に感想を聞かれて「『手話は難しいかもしれないが頑張ってください』と言われた。貴重な経験ができ、優勝を目指して全力を出します」と笑顔を見せた。
佳子さまは7日、米子コンベンションセンター(末広町)である大会の開会式であいさつし、生徒たちの演技を観覧する。市内の和傘伝承館を視察した後、米子空港から帰路につく。(杉山匡史)
アフリカ開発会議で大阪府の松井知事が万博PR アフリカ票獲得狙う
2025年国際博覧会(万博)の大阪誘致に向け、大阪府の松井一郎知事は6日、東京都内で開催中のアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合でプレゼンテーションを行い、関西の魅力を紹介するとともに、日本企業によるアフリカ諸国への貢献もアピールし、支持を訴えた。開催地は11月、博覧会国際事務局(BIE)総会で加盟170国の投票で決まるが、うち49カ国を占めるアフリカ票は、勝敗を左右する大票田となっている。
会合には、アフリカ地域の約50カ国の閣僚や要人が出席。松井氏は大阪万博について、貧困や環境問題など世界的課題の解決方法を探る場になると説明。多くの日本企業がアフリカで食料や衛生問題の改善、雇用創出に取り組んできた実績を事例を交えて紹介し、「万博を通じて未来社会をともに作り上げていきたい」と呼びかけた。
万博誘致委員会の榊原定征(さだゆき)会長(経団連名誉会長)も登壇し、「日本はこれからもアフリカへの貢献を果たす。万博を通じて、アフリカの未来を切り開いていきたい」とPR。総額約240億円規模の手厚い途上国支援プログラムの準備があると強調した。
プレゼン後、松井氏は8カ国の閣僚級と個別会談を実施。「支持を明確に表明した国もあった。まだ支持先は決めていないが、『日本の万博はよい内容だと本国に伝える』と話してくれる国もあった」と手応えを語った。
アフリカ諸国の支持獲得のため日本は働きかけを強めている。吉村洋文大阪市長も昨夏、モザンビークで開かれた同会合で万博をPRしたほか、今年5月は南アフリカで誘致活動を展開。経産省と大阪府市の幹部も今夏、アフリカ諸国を訪問した。万博誘致には日本、ロシア、アゼルバイジャンの3カ国が立候補している。