再び巡って来た梅雨時期の晴れ間を狙って一寸榛名山麓の破線探索を試みたが破線上の
作業道風の道跡に惑わされて敢え無く失敗。夏草の消える秋口に再度挑戦。
探りたかった破線は林道・杖の神の途中から発して李ヶ岳北方に達している
破線だ。現在の国土院地形図1/25.000に載っているこの線は不思議なことに
1980年版の「榛名町全図1/10000」には記載が無く2008年版の「榛名地区管内図
1/20.000」には徒歩道としての記載になっている。
榛名湖南岸を時計回りに走行してR-33に乗り、天神峠から右に入って杖の神線の
入り口に来るが周辺の草刈が始まりそうで駐車スペースが無いので更に0.5K程
先の大駐車場に車を留める(9.34)。
目の前に静かな湖面と榛名富士、やや霞が掛かっているが夏姿。平地は高温予想だが
標高1000mを超えるこの地点は湖面からの風が冷たく長袖着用で出発。
坂道の車道を登って林道・杖の神峠線の起点(9.40)。峠までの歩行距離は推定2.8k、
予定している破線入り口までは大凡2.0k程度。
林道に入ると立派な舗装路になっていたのでコレなら爺イのオンボロ普通車でも
大丈夫だったかな?と思いながら歩くが
約1.3k地点で矢張り舗装切れのダートに変わった。だが特別の悪路ではないので
四駆なら楽々と走行できるだろう。
道端にこんなもの。ガタガタの振動で外れたのかな?それにしても放置されているのは
往復ではなく外れたのに気付かないままで峠を倉渕に抜けて行ったのかも知れない。
やがて破線入り口の筈の所に着いたが草茫々で何も分からない。確かに左谷側のガード
レールが切れているので何かある筈と周辺を探る。と、遠方の草の蔭に何やら看板。
腰より上まである夏草を掻き分けて入り込むとこの看板。気がとがめたが片手拝みで
謝りながら前進(10.15)。
直ぐに道形が現れて三本のチェーンで封鎖されていた。
チェーンを跨いで進行する先はこんな状態。道幅は明確だが夏草が酷くて真ん中は歩けない。
両端のかっての轍の跡と思われる筋が草もやや薄いのでそれを辿る。
偶には草の薄いところもあるが両側から渓流の水音が聞こえる。道は100%下りだから
沢水も南に流れているのだろう。こんなに榛名湖に近いのに流水は遥か遠くの
榛名神社脇を流れる榛名川に注いでいるらしい。
考えてみれば榛名外輪山が分水嶺だから榛名湖に注ぐ水は外輪山の内側に降った
雨水だけだから当たり前の事か。
こんな所に来ると進路は不明になるので慎重に先の道形を探るがこんな事も里山・藪山の
楽しみでもある。ポヶナビは時々電波を捉えられ無いので余り当てに出来ないし
携帯は区域外となっているので不安はあるが。
突然、足元に赤杭。今の所は破線の上に居るらしい。ここで爺イのボケ頭は錯覚をし始めた。
この私有地内の作業道と破線が重なっているのは偶然であるのに破線=作業道と
思い込んでしまった。
やがて地形図上の破線が西に向く位置に来た。だか、作業道は真っ直ぐに伸びていて
右への道などは痕跡も無い。でも、兎に角にも藪を掻き分けて西を探ると流れのある
小さな沢が三本も続いて現れた。勿論、踏み跡も無いしマークも無い。せめて
赤杭をと思って周辺を右往左往したが徒労に終わる。
どうしようかと思ったが破線=作業道の感覚が残っていたので作業道が何れは破線に合わさる
事を願って草むらの作業道に戻りこんな崩落跡を通過。この地点で地形図には道の表示はなし。
道はぐんぐん下るので流石のボケ頭も異変を感じて地形図を見直す。危惧したとおり
方向は東南に向く渓流に沿っている。破線は西南なのに。
既に一番近い破線の位置とは直線距離で300m、標高差で110mもずれていた。
破線入り口か起算すると距離800m、標高差140m。
尾根の中腹にある筈の破線位置に戻るべく西側の斜面に向かう。
藪の中を適当に進むと樹幹にテープ。ここは雑木林なので林業用ではない。若しかすると
誰か此処を通過しているのかも知れない。
やがて間伐地帯にかかると散乱した残材で足元が最悪。
斜面の急登に掛かるが斜度はこの程度なので何とか歩ける範囲。
破線が横に走っていると推定される位置にこんな大岩。付近を捜すが踏み跡などの
痕跡は全く無い(11.51)。
休みながら西南を見ると次の大岩の間が通過しやすそうに見えたが気持ちも萎えて
しまっているので無理はせずに本日は撤退と決めた。
何も残さないのは悔しいので再度の挑戦の為にテープを残して破線どおりに北に向かう。
やがて大沢にぶつかったので東向きの尾根を下る。この辺は兎に角、東に下りれば
必ず作業道に達するから気は楽だ。
比較的大きな涸れ沢を横切る。
涸れ沢の上流を見るとまるで登山道に見えたがもう余計な事はしたくない。
突然に赤杭、上手く破線に乗ったらしい。それから往路でも見た細流を数本も靴を濡らして渡り
草茫々の作業道に復帰(12.34)。ここから距離550m、標高差85mの100%登りは
気落ちしているのでやや辛い。初めて此処を見てもコレが作業道とは多分気付かない。
何とか林道まで到着(12.49)。
本日の爺イ。日陰で休憩と昼食。13.13に帰路のスタート。
途中での花や木の実は種類が極端に少なくこんなものだけ。
道中は登りと下りが半々、斜度は12%が殆ど。林道起点に到着は13.48。
駐車場への途中で湖畔の山々。
竹久夢二アトリエを見物したり
湖畔の宿記念公園をブラブラと。
公園展望台から。
車に戻ってバス停で一寸湖畔を眺めてr-126で帰宅の途に(14.10)。
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
作業道風の道跡に惑わされて敢え無く失敗。夏草の消える秋口に再度挑戦。
探りたかった破線は林道・杖の神の途中から発して李ヶ岳北方に達している
破線だ。現在の国土院地形図1/25.000に載っているこの線は不思議なことに
1980年版の「榛名町全図1/10000」には記載が無く2008年版の「榛名地区管内図
1/20.000」には徒歩道としての記載になっている。
榛名湖南岸を時計回りに走行してR-33に乗り、天神峠から右に入って杖の神線の
入り口に来るが周辺の草刈が始まりそうで駐車スペースが無いので更に0.5K程
先の大駐車場に車を留める(9.34)。
目の前に静かな湖面と榛名富士、やや霞が掛かっているが夏姿。平地は高温予想だが
標高1000mを超えるこの地点は湖面からの風が冷たく長袖着用で出発。
坂道の車道を登って林道・杖の神峠線の起点(9.40)。峠までの歩行距離は推定2.8k、
予定している破線入り口までは大凡2.0k程度。
林道に入ると立派な舗装路になっていたのでコレなら爺イのオンボロ普通車でも
大丈夫だったかな?と思いながら歩くが
約1.3k地点で矢張り舗装切れのダートに変わった。だが特別の悪路ではないので
四駆なら楽々と走行できるだろう。
道端にこんなもの。ガタガタの振動で外れたのかな?それにしても放置されているのは
往復ではなく外れたのに気付かないままで峠を倉渕に抜けて行ったのかも知れない。
やがて破線入り口の筈の所に着いたが草茫々で何も分からない。確かに左谷側のガード
レールが切れているので何かある筈と周辺を探る。と、遠方の草の蔭に何やら看板。
腰より上まである夏草を掻き分けて入り込むとこの看板。気がとがめたが片手拝みで
謝りながら前進(10.15)。
直ぐに道形が現れて三本のチェーンで封鎖されていた。
チェーンを跨いで進行する先はこんな状態。道幅は明確だが夏草が酷くて真ん中は歩けない。
両端のかっての轍の跡と思われる筋が草もやや薄いのでそれを辿る。
偶には草の薄いところもあるが両側から渓流の水音が聞こえる。道は100%下りだから
沢水も南に流れているのだろう。こんなに榛名湖に近いのに流水は遥か遠くの
榛名神社脇を流れる榛名川に注いでいるらしい。
考えてみれば榛名外輪山が分水嶺だから榛名湖に注ぐ水は外輪山の内側に降った
雨水だけだから当たり前の事か。
こんな所に来ると進路は不明になるので慎重に先の道形を探るがこんな事も里山・藪山の
楽しみでもある。ポヶナビは時々電波を捉えられ無いので余り当てに出来ないし
携帯は区域外となっているので不安はあるが。
突然、足元に赤杭。今の所は破線の上に居るらしい。ここで爺イのボケ頭は錯覚をし始めた。
この私有地内の作業道と破線が重なっているのは偶然であるのに破線=作業道と
思い込んでしまった。
やがて地形図上の破線が西に向く位置に来た。だか、作業道は真っ直ぐに伸びていて
右への道などは痕跡も無い。でも、兎に角にも藪を掻き分けて西を探ると流れのある
小さな沢が三本も続いて現れた。勿論、踏み跡も無いしマークも無い。せめて
赤杭をと思って周辺を右往左往したが徒労に終わる。
どうしようかと思ったが破線=作業道の感覚が残っていたので作業道が何れは破線に合わさる
事を願って草むらの作業道に戻りこんな崩落跡を通過。この地点で地形図には道の表示はなし。
道はぐんぐん下るので流石のボケ頭も異変を感じて地形図を見直す。危惧したとおり
方向は東南に向く渓流に沿っている。破線は西南なのに。
既に一番近い破線の位置とは直線距離で300m、標高差で110mもずれていた。
破線入り口か起算すると距離800m、標高差140m。
尾根の中腹にある筈の破線位置に戻るべく西側の斜面に向かう。
藪の中を適当に進むと樹幹にテープ。ここは雑木林なので林業用ではない。若しかすると
誰か此処を通過しているのかも知れない。
やがて間伐地帯にかかると散乱した残材で足元が最悪。
斜面の急登に掛かるが斜度はこの程度なので何とか歩ける範囲。
破線が横に走っていると推定される位置にこんな大岩。付近を捜すが踏み跡などの
痕跡は全く無い(11.51)。
休みながら西南を見ると次の大岩の間が通過しやすそうに見えたが気持ちも萎えて
しまっているので無理はせずに本日は撤退と決めた。
何も残さないのは悔しいので再度の挑戦の為にテープを残して破線どおりに北に向かう。
やがて大沢にぶつかったので東向きの尾根を下る。この辺は兎に角、東に下りれば
必ず作業道に達するから気は楽だ。
比較的大きな涸れ沢を横切る。
涸れ沢の上流を見るとまるで登山道に見えたがもう余計な事はしたくない。
突然に赤杭、上手く破線に乗ったらしい。それから往路でも見た細流を数本も靴を濡らして渡り
草茫々の作業道に復帰(12.34)。ここから距離550m、標高差85mの100%登りは
気落ちしているのでやや辛い。初めて此処を見てもコレが作業道とは多分気付かない。
何とか林道まで到着(12.49)。
本日の爺イ。日陰で休憩と昼食。13.13に帰路のスタート。
途中での花や木の実は種類が極端に少なくこんなものだけ。
道中は登りと下りが半々、斜度は12%が殆ど。林道起点に到着は13.48。
駐車場への途中で湖畔の山々。
竹久夢二アトリエを見物したり
湖畔の宿記念公園をブラブラと。
公園展望台から。
車に戻ってバス停で一寸湖畔を眺めてr-126で帰宅の途に(14.10)。
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お言葉通りにあの道をたどられたのですね。
爺さまの豊富な経験をもってしても、道は見つからなかったようですね。私が苦労したことに妙に納得しました。目印を付けた大きな石には記憶があります。谷を避けて尾根というには幅のある斜面を降りてきて見つけた気がします。
実はその日にあの道と角落山それに谷川岳東面岩場鑑賞コースのどれかと予定し、あまりの好天気で榛名山はやめて谷川岳東面岩場鑑賞コースをたどってきました。素晴らしい散策コースでした。
ヤッパリ駄目でした。草枯れの時期にもう一度
やってみます。最初から道は無いとの前提で
執拗に赤杭を辿ったりナビの設定もこまかくして。