クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

安中の三角点・水谷探訪 H-24-9-13

2012-09-14 10:32:00 | 三角点・宮標石その他標石
九月に入って二週間、相変わらず待機状態は変らずに引き篭もりになっているが
近親者要注意4人の内、二人が退院したからやや愁眉を開いたというところ。
そこで連日の雷予報無しの好天に釣られて短時間のハイキングでメタボ予防。

行き先は先月末の大丸山の帰途に一寸偵察した霧積湖東岸の三角点・水谷のある
無名峰。
標高が822mと低いので暑さは覚悟の上だが、たまには発汗させないと年寄りの
自律神経は狂って来るので丁度手頃。

旧18号線で坂本を通過して霧積温泉方向のR-56へ。県道が大きく左折するところを
ゴルフ場方面へ直進。予定通り国際マス釣りセンターの駐車場を基点とする(8.30)。
ここは土日・祭日だけの営業らしいので全く人の気配はない。



管理棟の前にある数基の釣堀を覗くと山からの清流が勢い良く流れ込んでいるが
魚影は確認できない。尤も、保護カバー無しだから当然の事かな。



今日も長い登りの林道歩きの予想。きちっとした舗装林道が管理棟の左を抜けて
真っ直ぐ伸びている。地形図を確認するとこの先にチラホラと建屋マークが
付いているので舗装は続いていると想定出来るが安全のためセンターから
歩き始める。

直ぐに左の沢側に石宮、銘は読めないがこの先に史蹟的な物を期待できるかもしれない。



この橋を渡ると「水谷川」の右岸に移り静寂の中、右手からの清流の音が涼やか。



沢沿いに北北東に向かう軽い傾斜の道を進むと地形図どうりに民家が出現するが
居住している気配は無く庭は雑草に覆われ廃屋寸前。



その先に作業場らしき建屋が二棟、「柴又製作所」の看板、まさか寅さんがらみの
洒落ではあるまいな。



進行方向が北に変ると最初の分岐。



右は未舗装の上に「災害で進入禁止」とあるので当然のことに左を選択。



水谷川支流の右岸沿いに北西に進むが林間に綺麗な登りの舗装道が続き薄い轍の痕が
判るが余り使われている気配は無い。



第一の分岐から200m程で第二の分岐に遭遇。丁度地形図の標高586mの地点だ。
「東電西群馬幹線48-49」のある左折を選択。



曲がり角に林道基点の標識があるが最初の文字以外は破損で読めなく「曲000」。
途中の標識で確認すると「曲沢林道」らしいが群馬林道一覧では確認できなかった。
ここからは突然の南進に始まり、その後の西進が終わると大きく北に向けて傾斜を
増して進むという大蛇行に入るが、目標までの標高差は約200m。



やがて舗装が切れる。



草叢化した林道を進むと最奥と思われる民家が一軒、外観の感じはコテージ風。



益々深くなった林道にやや不安を覚えるが



突然に又もや舗装路、この切り替えは一体どんな意味があるんだろうか?



右手には相変わらず大きな沢、随所に堰堤も現れる。この道は東電管理道と思ったが
最初は堰堤工事用の作業道として開かれたものだろうか。



舗装道には落ち葉がいっぱい、雨水の流れの加減で真ん中に寄せられたか?



気が付いたら再び草叢の中を歩いている。



もうとっくに地形図上の破線の上に居るのだが破線の始まりはどこかの未舗装の
地点だったらしいか気付かずに通過している。
大きく成長している両側の杉林の先に送電鉄塔が見えた。多分48号鉄塔。



右手の台地上の鉄塔下を通過。
昨今の原発停止でこの「西群馬幹線」の役割は現在どうなっているんだろう。



この幹線は1981年に日本初の100万V送電線として華々しくデビューした送電線。
送電線のルートは、柏崎刈羽原子力発電所からは南新潟幹線を使い西群馬開閉所まで、
福島第一・第二原子力発電所からは南いわき幹線、北栃木幹線及び東群馬幹線を
経由して群馬・中之条の西群馬開閉所まで送られる。



そして、西群馬開閉所でひとつの送電ルートとなり、西群馬開閉所からは西群馬幹線で
大月の東山梨変電所に送られる。



東山梨変電所からは、同じく西群馬幹線を使い、静岡・駿東郡小山町の新富士変電所に
運ばれる。つまり、西群馬幹線は長距離大容量の送電線なんだが今の使われ方は?



直ぐ先に第三の分岐。右を選択、48号鉄塔の西側に回りこむ形。



分岐には右・48号、左・49号の案内表示。



僅かに右に回りこむと48号の表示。



この近辺の林道は広場風に広がっている。多分、鉄塔建設の作業場だったかな。
丁度この場所は目標への最短距離。



左手にある大きな斜面を這い上がれば良いのだが稜線の垂れを探す予定なので尚も直進。



狙いの稜線はこれ。垂れから綺麗に尾根に乗ろうとして前進、稜線は下がってくるが
生憎の事に林道も下りに入ったので中々適当な取り付きは見つからない。

仕方なく、やや藪の薄いところから斜面に向かった。



だが、直ぐにこんな場所、草の下には放置された伐採材が折り重なっているので
隙間に落ち込まないように踏み出しに慎重。



何とか稜線に到着、丁度二つの突起の鞍部だった。



今度は稜線に沿って南に向かうが前方にいきなりの崩落地。



崩落の縁には数本の巨木が残っていて根っ子がしっかりと崩落を止めている。



崩落地を過ぎるとこんな稜線。林道歩きが長かったので僅かな登山気分。



目標の三角点山が前方に見えたが、この稜線からはほんの僅かな高みでしかない。



左下を見るとさっきの48号鉄塔前の平地が直ぐ眼の前に見えた。



稜線といってもこんな林の中、周囲は大きく育った杉林でびっしりと囲まれている。
願望では西の眼下に霧積湖が広がり、其の先には霧積山が屹立すると言う景観が
見られると思い込んでいたが大はずれで杉林を眺めるだけでがっくり。



小さな頂上台地は一面に夏草に覆われていて三角点探しに時間を浪費したが、丁寧に
足で草叢を掻き分ける作業を続けて発見。



三角点は三等で点名・水谷(みずや)、822.38m。大きさはどうも二等並で貫禄十分(10.43)。



目的を達して本日の爺イ。これで安中地区三角点タッチは46/73で達成度63%。



稜線到達場所まで戻って休憩と軽食。後は適当に斜面を下って林道へ降りて帰路につく。
途中の道標に「曲沢林道支線」とあった(11.06)。



退屈な林道下りの合間に例によってカーブミラー。



路傍の花は季節が中途半端のせいか、極めて少ない。

















第二分岐を12.14に通過して駐車場着が12.25。少々魚影の見られる養魚槽の方を
見物してから帰路につく。霧積からの県道との合流で目の前に草生した二本の
高架。多分、昔の信越線の線路だろう。



往復走行距離64k、12100歩のハイキングで運動不足解消に少しは役立っただろう。



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