クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛名ツツジは今年も空振り H-24-6-14

2012-06-15 10:51:05 | 榛名湖周辺
六月の初めの頃、多くの登山HPで榛名のツツジ満開の情報は得ていたが、
まあ一週間ぐらい持つだろうと楽観している内に榛名行の機会を逸してしまった。
が、若しかすると?と言う微かな望みを抱いて一応は榛名へ出かけたが
当たり前のように遅すぎの失敗、去年に続いて二連敗。四月末以降、全く
連敗をしていない巨人を見習わなくてはなるまい。

最初はR-33に乗って伊香保経由で山に向かう。名所の一つと云われる
「長峰公園」に寄るが緑の園と化していたのであっさり撤退。



蛇が岳林道入り口のカーブ17辺から霧が巻き高根展望台からは何も見えない。それでも
ヤセオネに近づくと一気に晴れて展望は良し。
森林公園入り口に白のつつじが満開で期待を持たせる。



直ぐ先の黒髪山神社赤鳥居もつつじに囲まれていて、遠目では良かったが近づくと
花は萎れ気味。



「ゆうすげ」への道へ右折。やはり花は殆ど終わりで両側にちらほらだけ。
一応は「ツツジの道」いり口に路傍駐車して少し歩いてみた。



咲き残りが僅か。





あっさり諦めて榛名湖を反時計回りで廻る事に。
「セゾン・ド・はるな」前に少し花影。但しここのは栽培物。







目の前の榛名富士が湖面に影を映してその北西面を見せているが、定番のルアーを
振ってブラックマス狙いの人は釣果かあるようには見えない。



対岸のこれらは氷室山や天目山らしいが眺めはすばらしい。



半分しか見えない掃部ヶ岳、派手な色の建屋が結構な彩り。



再び、車上に戻って半周するも南岸に至るまで花のカケラも無し。やや、マンネリの
感があるが、バス停の広場から景観を楽しむ。

先ず、左から掃部ヶ岳。



やや、ボケ気味のこれは硯岩。



登路はかなりの急登なのにそれが感じられない鬢櫛山。



ここからの形が一番山名に似合う烏帽子ヶ岳。



そして榛名湖の代表・榛名富士、右に相馬が小さく。



一番右は相馬山、往路の霧が未だ漂っている。



さて、今度は松の沢峠へのR-28に一寸入ったところの大駐車場。観光バス三台の
小学生の団体と一緒になるが、見ていると先生方の気配りは敬服に値するほど。
花は駄目と判っていても散策の積りでゆうすげの道へ進む。ヤセオネに近いほうに
チラホラと赤味が見えるだけ。



スルスが近づく。緑の衣が厚くなり鋭い岩峰のイメージは隠されている。



相馬が目の前だ。



貴重な一株に遭遇。



やがて気分の良い森林浴の笹道を通って関東ふれ合いの道に向かう。すれ違う
重装備の登山者がカメラとポカリ一本、スニーカーという軽装の爺イに不審顔。
ここはふれあいの道・群馬NO.15の榛名神社からヤセオネ峠までの5.5Kの終盤。
距離は短いが登りがきついので健脚向き。



西に向かう前に一寸岩窟に寄り道して小野関氏の線刻彫りを見てきたが、顔面の辺り
急速に岩の剥がれが発生してかなりの損傷の様子、早めの修復が望まれる。



スルス岩からの人声を聞きながら下を通過して西進。ここでも僅かに残り花。







左手が開けて巨大な山、榛名旭岳だ。三つ峰山はこの山の陰になって見えない。



間もなく、この道標で下りの木枠段が始まる。



僅かの距離でR-28に降り立ち駐車場に戻り森林公園に向かう。



スケート場への道に入り期待の管理棟前は全滅、思いつきで榛名山系唯一の
登り残しの「物聞山」に行くことにした。確か「物聞山」の山頂までロープウェイなる
HP記事を読んだ記憶があるので。この時は未だそれがトンでもない間違いだ
なんては知らなかった。

間もなく「上ノ山公園」の道標前、工事中なのでここに駐車して迂回路の木枠段。



僅かの距離で頂上の様な、展望台か、休憩所の様な広場。



樹幹に「上ノ山」の小さな標識、G氏のものに似ているがサインのブルー紐は無し。



小山を降りて尚も迂回路を進むと漸くがっちりと遮断された従来の道で
迂回路は終わり。



見晴台に行こうとしたらそちらも頑丈な柵で閉められている。どうやら工事は見晴台。
何時もの手で柵の隙間から侵入、見晴らしは更地でびっくり。昔の地形図にあつた
三角点979.7mなどは勿論無し。



後で聞いたらここの崩落は3.11の時と聞く。修復面を上から見るとこんな形。



ここはロープウェイ見晴らし駅の上なのでこの時はここが物聞山と思っていて
ネットに出てくるすかいさんの標識も工事で飛ばされたと思って諦めて駅に向かう。



再び柵をすり抜けて標識に従うと直ぐに頂上駅。



脇に公園案内板もあつたが物聞山の表示が無いので漸く疑心暗鬼。



近くを散歩の人に物聞山は?と聞くとその階段の上と言う。



ほんの少しで展望台に出るが万葉歌碑があるだけ。




それでも北の伊香保方面が見渡せるので確かに展望台。しかし、どう考えても
おかしい。



下に降りて生垣修理に来た人に再び質問。その人、大笑いして爺イを展望台に
連れて行き遥か右下(ロープウェイの東側)の山を指して「あれが物聞だが
行く道は知らんよ」と。



何だか判らないままに兎に角、一旦は車に戻る。地形図を持参していない事、
ナビも無い事を悔やみながら。
上ノ山道標前で軽食の後、スケート場に駐車すると二つ岳が目の前。



敷地を縦断すると関東あれ合いの道に
丁字路で合流。これは群馬NO.16のヤセオネ峠ー水沢の線8.7K一般向きだ。



登りを選択すると何の事は無い、さっきの見晴らし駅。ロープ下から様子を窺うと
夏草が深いし斜面が複雑なのでとても歯が立たず。調査する事にして撤退。



元に戻ってツツジが岡前を通過、全くの遅すぎで台地は緑一色。其の先の
水沢西口辺も同様。
船尾滝上に来て異変に気付く。休止中のゴルフ場の看板が変っている。
「八洲高原メガソーラーパーク」と。自然エネルギー発電所で年間
268万キロワットの発電、
運転開始は7/1だが640世帯の一年間分に相当するとの事。
八洲高原とはこの辺の地名・上野平の別名とされるが、関東一円を見渡せる
高原の意味。




密かに期待した創造の森も見られたのは数株。





更に下って榛東・桃泉のポピー畑、やれやれここも終盤で相当部分が枯れて
堆肥の様な強い異臭。
辛うじて何枚か。

















最後の花暦は浜川・御布呂ヶ池の花菖蒲。これはデジブックでどうぞ。



御布呂とは珍しい名だが「布呂」とは「布留」で石上・物部氏の氏神・石上神社の
事であるが、信玄の侵攻で灰燼に帰したとか。長野氏は物部氏の末裔とされている。
ここの運動公園建設に際して行った遺跡調査では五世紀末と六世紀に二回も発生した
榛名山大噴火の泥流で埋没した当時の足跡や鋤・鍬の跡までが刻印されている
棚田跡が出現、御布呂遺跡と名づけられている。

奈良時代(8~9世紀)の頃、信濃の国と上野の国の国府を結んでいた国道・
東山道がここ浜川を通っており、この道は都と地方の国々を結び、役人や税の
品々が通る重要な道路。
そのため井野川に沿って多くの人が住んでおりこの地は繁栄した。この地には、
奈良にある布留神社にゆかりのある布呂社があったことから「御布呂(おふろ)」
という地名が残り、そこから公園内の池に当時の繁栄を偲び、「御布呂が池
(おふろがいけ)」という名前付けられたとの事。現在も奈良県天理市に
布留町が残っている。(若佐徹著・高崎千年物語P-62)
そんな一日で一回り終了。全行程5時間 9.900歩。

尚、帰宅後に物聞山のネット情報調査。大部分が物聞はロープウエイの終点と
書いているが何れも物聞本体に登っていない人たちが他人の間違い記事を
流用して垂れ流しているだけ。
実際に登った数人だけが正しい位置を記録している。
下の地形図で見るように下から行くのは不自然で爺イは地形図にあるように
頂上駅の東端から下る参道と思われる破線が適当だろうが夏場は無理だろう。



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8 コメント

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Unknown (かめちゃん)
2012-06-16 14:58:10
こんにちは 楽山園でお会いした、忍犬の飼い主です。体調はいかがですか?
榛名のツツジは残念でしたね。しかし私としては、浜川の歴史を教えていただいたので、
ツツジ空振りも ちょっとありがたいです(笑)また お邪魔させていただきます。
返信する
空振り (爺イ)
2012-06-16 18:07:27
かめちゃんさん
御一家お揃いで相変わらずの御活躍、拝見しています。
当方の体調は戻りましたが、何しろ大台間近の
老骨ですのでガタの程度に大差はありません。
湯の丸山のツツジが今年は6/20頃の開花との事なので6/末にリベンジに遠征します。
若し、運がよければ隣の池の平・三方ヶ峰の
コマクサに会えるかも知れないので。
返信する
としです (とし)
2012-06-17 08:05:18
体調が良くなられたので、自分もほっとしました。湯の丸山に行くのですか?自分も後
に登りたいと思いますので、初めて行く人はどこのルートから登るのがお薦めですか?あと音羽山の東ルートの入り口がよくわかりません。申し訳ないですがまた教えてもらってよろしいでしょうか。もしよろしければ地図も載せていただけませんか。宜しくお願いいたします。


返信する
湯の丸 (爺イ)
2012-06-17 11:31:33
としさん
湯の丸山への登路は変則を含めると4本ありますが、角間からとか烏帽子から
とかの特別の思惑が無い場合は地蔵峠からが普通です。
音羽東コースの地図はコメント欄には入らないようなので
http://blog.goo.ne.jp/gooyamachuu/e/d5e624cd33d35e3eb1f9ad9aef6282e8
の末尾に加えました。黒線がそれに相当します。
返信する
としです (とし )
2012-06-18 15:04:30
わざわざ地図も入れていただいて、ありがとうございます。参考にさせていただきます。
返信する
としです (とし)
2012-07-30 16:19:12
ご無沙汰しています。この前、R-126を七曲峠から箕郷方面に車を走らせたら、登山道らしき道をいくつか見つけました。そのなかの一つに三峰山の西側のルートはありますか?七曲峠からしばらく下ると右に曲がる、多分西側だと思いますが、車でも入れる大きなみちを見つけましたが、その道はどこに行きますか?教えていただけませんか?よろさくお願いいたします。あと、音羽山東ルートを探しに入り口から約40分位歩いた所に、熊らしきものを発見しました。
返信する
RE:R-126 (爺イ)
2012-07-31 08:28:23
としさん
毎日暑いですね。
七曲峠からR-126を下りながら西へ行く道は「車橋」脇の林道「南・東榛名線」四つ角に至るまでに四本あります。
最初のは1271m峰と天目山の鞍部に相当する峠を通って榛名神社に抜ける道ですが入り口からロープが張られていて車は駄目。
二番目は地蔵峠に向かう峠道で道標はありますが一見しても車は駄目。
三番目は「唐松橋」脇の「箕郷町第6水源」脇で舗装されていますがこれは約1kでの登りで未舗装になり軽四駆以外の走行は無理。途中から小鐘原ヶ岳へのルートがあります。此れは周回の林道で終盤で再び舗装になり
唐松地区でR-126に戻り四本目となります。
尚、林道・榛名南腺は12KでR-33の「かびや」脇に出ますし、東線は6KでR-28に繋がります。

三っ峰西コースは旧唐松キャンプ場入り口や屏風橋から200M上の林道からで、反対側に何かの設備が在ります。この入り口から220Mの位置に保安林の看板があり
そこから山手に入りますが複雑に交錯する作業道を突っ切ってひたすら道無しの山中を1133M地点を目指して稜線に乗ります。ナビが無いと登りは
難しいと思いますので、最初は三つ峰から下ってルートを覚えたほうが無難と感じます。下記ページの概念図を参考にしてください。
http://blog.goo.ne.jp/gooyamachuu/e/bd9909c03324fae4aca8068f3ca505a1
返信する
としです (とし)
2012-07-31 22:49:02
ありがとうございます。参考にさせていただきます。また分かんない事があったら質問しますので、その時は宜しくお願いいたします。
返信する

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