注・最終話より遡って始まります。
「一人?一緒に飲まない」
どこか男好きのするそんな雰囲気を持った女だった。そして答える間もなく女は私の隣に座り飲み始めた。見た目とは裏腹に頭の回転が速く会話も酒も進んだ。
そして気がつくとホテルの一室にいた・・・嘘だろ。。。
有り得ない!私の人生にこんなことなんて絶対に絶対に有り得ない!
はぁー酒弱くなったなー。
「ふふっ困った顔してる。そうよね、そんなふうには見えないもの。でも私もこういうこと初めてよ、
そんなふうに見えるかもしれないけど(笑)」
バスローブのあわさから豊かな白い胸が見え隠れする。
「帰ろっか」
「いや、君は魅力的だ」
「あなたも凄くいい男・・・」
女は俺に抱かれながら他の誰かを見ている。
俺も・・・いや、それはないな、まかり間違ってもそういう感情を彼女に抱いたことはない。
「誰のこと考えているの?」
「君だって」
「そうね、でもときにはこんな夜もあってもいいと思うわ」
「ああ」
どこか人恋しいこんな夜は人肌は温かく優しく心地いい
抱いて・・・もっと強く抱いて・・・
もっと・・・もっと・・・忘れさせて。。。
女は何を忘れたかったのだろうか・・・
俺も忘れたほうがいいのかな。。。
あれは小学生の頃だったろうか、怪我をして動けなくなっていた雀の子を拾った。俺は怪我の手当てをして餌をやった。学校が終わると一目散に家に帰り雀の世話をした。チュンという名前まで付けて可愛がった。そして怪我が治るとチュンは俺の手から飛び立った。
「チュン!チュン!さよなら」涙でチュンがぼやけた。
だが驚いたことにしばらくするとチュンは戻ってきた。
「バカ!なんで戻ってくるんだよ、早く行け!行けよ!」
再びチュンは東の空へと飛び立った。
もう戻ってくるんじゃないぞ・・・だけど忘れないで。
僕のこと忘れないで・・・
どうしてかな・・・こんな昔のこと思い出してしまったのは。
最初は君といると驚くことばかりで呆れた。
だけど見ていて飽きなかった、面白かった。
久しぶりに訪れた恋に一喜一憂する君は、純粋でいじらしくて
不器用なくせに一生懸命で、かまわずにはいられなかった。
その恋が実ったとき君はどれほど輝いていただろうか・・・俺は心から嬉しかった。
と同時にそんな君を愛おしいと思う自分にふと気づいた。
これは恋なのか?ならばどうして好きな女の恋を応援した?
愛とは奪いとるものじゃないのか・・・。
いや、綺麗ごとじゃなくそんな感情は微塵もなかった。
好きだから君の喜ぶ顔が、君の笑顔がみたかった。
こんな恋もあってもいいと思う。
アホ宮・・・幸せになれよ
だけど忘れないで・・・
楽しかったあの夏の日を・・・あの縁側を。。。
***
「雨宮、手嶋と別れたんだって?」
「みたいだな」
「早かったな、たくおまえは何の為に・・・」
「それはもう二人の問題だろう、俺がとやかくいうことじゃない」
あの時、ぶちょおぶちょおぶちょお・・・と私を3回大きな声で呼んだ。
泣くかと思った、だけど君は涙を流さなかった。
だから俺も抱きしめようと思った手を押えた。
「あの家取り壊しにならないんだろ?まだあの家に住んでいるんだろ」
「ああ」
「だったら」
「これでいいんだ・・・今年の夏は楽しかった。気持ちいいくらいに暑くて熱い夏だった。
それにビールも美味かった、最高の夏じゃないか」
「そっか、おまえがそういうんなら俺はもう何も言わない」
「おまえも人の心配ばかりしてないで早く次の女見つけろよ」
「おっおぉぉ~おまえもな」
「なんだいるのか?だったら早く教えろよ(笑)」
「いっいや~まだちょっと時期早々かなって」
「なんだ、それ?」
***
「ぶはっー、今日もビールが美味い!それにしても暑いですね、ビールが美味いのはいいけどいい加減に涼しくなって欲しいな」
「うむ環境破壊による地球の温暖化現象はゆゆしき問題だ、一企業としてもだな、これか・・・」
「ぶちょおは去年の今頃は何してました?ぶちょおのことだから清く正しく」
ギクッ・・・(誰にでも秘密がある)
「いつもと変わらない規則正しい生活していたんでしょうね」
「まあそんなとこだな、君は?」
「私は泣けるアニメシリーズを見ていました。アルプスの少女ハイジとか、
フランダースの犬とか、小公女セーラとか」
「カルピス名作劇場か、あれは確かに泣けるな、だが何故?」
「ちょっとしんどいときに、思いっきり泣くとスッキリするんです。でも今年の秋は楽しいです!いつまでも暑いからビールは美味いし」
「さすがに蛍は飛ばないけどな、暑くてもコオロギが鳴いているし、やっぱ秋だな」
「秋ですね。食欲の秋。読書(漫画)の秋。そして私の隣にはぶちょおがいる・・・最高の秋です!」
チュンは戻ってこなかった・・・けれど君は帰ってきた。
この家に・・・この縁側に・・・そして俺の隣に。。。
「私も去年の秋は一人で淋しかった・・・やっぱいいもんだな、一人じゃないって・・・」
「それで?」
「はっ!?それでって?」
「それだけですか?他にいうことないですか?」
「なにが言いたいんだ?」
「私はぶちょおの言葉が聴きたい、ぶちょおの本当の気持ちが知りたい!
私は他の女の人との恋なんて絶対に絶対に応援しませんからね!」
それを根に持っていたのか・・・
「君はガキだな」
「どうせ私はガキですよ!ガキでアホです!ぶちょおなんていつも上から目線で
口煩くて意地悪で・・・だけど好きなんです!大好きなんです」
何故いきなりこういう展開になる?
ついさっきまでビールをぶはぁーってやってたくせに。
わからん・・・女心と秋の空ってやつか?
俺は何もしてないのに何故ギャーギャー泣く?
あっ・・・
「雨宮・・・」
えっ?えーーーー!

「言ったろ?私は惚れた女にしかキスはしないって」
「ぶちょおおおお~~~!」
「なんだ!」
「あまりにも突然過ぎて頭の中が真っ白になってしまいました~
何も覚えていません。もう一度お願いします!」
たく~




こ・・・これが世にいう大人のキスってやつ?・・・デヘッ
「いたただきマンボー!ゴチになりました!ありがとうでがんす!」
テンパッて可笑しな日本語炸裂の蛍ちゃん。
こんな蛍ちゃんを前にその後の行為にはとうてい移せないぶちょおなのでした。
つーか果たしてそんな
な日はくるのか!?
おしまい
えー冒頭のシーンはサービスシーンです
えっ駄目ですか?
シーンは各自想像してくださいませ。
いくつか考えたので、おいおいupしていこうと思います。
お暇なときに読んでくださ~い。
コタツの季節には時期早々なんですけどね(笑)
「一人?一緒に飲まない」
どこか男好きのするそんな雰囲気を持った女だった。そして答える間もなく女は私の隣に座り飲み始めた。見た目とは裏腹に頭の回転が速く会話も酒も進んだ。
そして気がつくとホテルの一室にいた・・・嘘だろ。。。
有り得ない!私の人生にこんなことなんて絶対に絶対に有り得ない!
はぁー酒弱くなったなー。
「ふふっ困った顔してる。そうよね、そんなふうには見えないもの。でも私もこういうこと初めてよ、
そんなふうに見えるかもしれないけど(笑)」
バスローブのあわさから豊かな白い胸が見え隠れする。
「帰ろっか」
「いや、君は魅力的だ」
「あなたも凄くいい男・・・」
女は俺に抱かれながら他の誰かを見ている。
俺も・・・いや、それはないな、まかり間違ってもそういう感情を彼女に抱いたことはない。
「誰のこと考えているの?」
「君だって」
「そうね、でもときにはこんな夜もあってもいいと思うわ」
「ああ」
どこか人恋しいこんな夜は人肌は温かく優しく心地いい
抱いて・・・もっと強く抱いて・・・
もっと・・・もっと・・・忘れさせて。。。
女は何を忘れたかったのだろうか・・・
俺も忘れたほうがいいのかな。。。
あれは小学生の頃だったろうか、怪我をして動けなくなっていた雀の子を拾った。俺は怪我の手当てをして餌をやった。学校が終わると一目散に家に帰り雀の世話をした。チュンという名前まで付けて可愛がった。そして怪我が治るとチュンは俺の手から飛び立った。
「チュン!チュン!さよなら」涙でチュンがぼやけた。
だが驚いたことにしばらくするとチュンは戻ってきた。
「バカ!なんで戻ってくるんだよ、早く行け!行けよ!」
再びチュンは東の空へと飛び立った。
もう戻ってくるんじゃないぞ・・・だけど忘れないで。
僕のこと忘れないで・・・
どうしてかな・・・こんな昔のこと思い出してしまったのは。
最初は君といると驚くことばかりで呆れた。
だけど見ていて飽きなかった、面白かった。
久しぶりに訪れた恋に一喜一憂する君は、純粋でいじらしくて
不器用なくせに一生懸命で、かまわずにはいられなかった。
その恋が実ったとき君はどれほど輝いていただろうか・・・俺は心から嬉しかった。
と同時にそんな君を愛おしいと思う自分にふと気づいた。
これは恋なのか?ならばどうして好きな女の恋を応援した?
愛とは奪いとるものじゃないのか・・・。
いや、綺麗ごとじゃなくそんな感情は微塵もなかった。
好きだから君の喜ぶ顔が、君の笑顔がみたかった。
こんな恋もあってもいいと思う。
アホ宮・・・幸せになれよ
だけど忘れないで・・・
楽しかったあの夏の日を・・・あの縁側を。。。
***
「雨宮、手嶋と別れたんだって?」
「みたいだな」
「早かったな、たくおまえは何の為に・・・」
「それはもう二人の問題だろう、俺がとやかくいうことじゃない」
あの時、ぶちょおぶちょおぶちょお・・・と私を3回大きな声で呼んだ。
泣くかと思った、だけど君は涙を流さなかった。
だから俺も抱きしめようと思った手を押えた。
「あの家取り壊しにならないんだろ?まだあの家に住んでいるんだろ」
「ああ」
「だったら」
「これでいいんだ・・・今年の夏は楽しかった。気持ちいいくらいに暑くて熱い夏だった。
それにビールも美味かった、最高の夏じゃないか」
「そっか、おまえがそういうんなら俺はもう何も言わない」
「おまえも人の心配ばかりしてないで早く次の女見つけろよ」
「おっおぉぉ~おまえもな」
「なんだいるのか?だったら早く教えろよ(笑)」
「いっいや~まだちょっと時期早々かなって」
「なんだ、それ?」
***
「ぶはっー、今日もビールが美味い!それにしても暑いですね、ビールが美味いのはいいけどいい加減に涼しくなって欲しいな」
「うむ環境破壊による地球の温暖化現象はゆゆしき問題だ、一企業としてもだな、これか・・・」
「ぶちょおは去年の今頃は何してました?ぶちょおのことだから清く正しく」
ギクッ・・・(誰にでも秘密がある)
「いつもと変わらない規則正しい生活していたんでしょうね」
「まあそんなとこだな、君は?」
「私は泣けるアニメシリーズを見ていました。アルプスの少女ハイジとか、
フランダースの犬とか、小公女セーラとか」
「カルピス名作劇場か、あれは確かに泣けるな、だが何故?」
「ちょっとしんどいときに、思いっきり泣くとスッキリするんです。でも今年の秋は楽しいです!いつまでも暑いからビールは美味いし」
「さすがに蛍は飛ばないけどな、暑くてもコオロギが鳴いているし、やっぱ秋だな」
「秋ですね。食欲の秋。読書(漫画)の秋。そして私の隣にはぶちょおがいる・・・最高の秋です!」
チュンは戻ってこなかった・・・けれど君は帰ってきた。
この家に・・・この縁側に・・・そして俺の隣に。。。
「私も去年の秋は一人で淋しかった・・・やっぱいいもんだな、一人じゃないって・・・」
「それで?」
「はっ!?それでって?」
「それだけですか?他にいうことないですか?」
「なにが言いたいんだ?」
「私はぶちょおの言葉が聴きたい、ぶちょおの本当の気持ちが知りたい!
私は他の女の人との恋なんて絶対に絶対に応援しませんからね!」
それを根に持っていたのか・・・
「君はガキだな」
「どうせ私はガキですよ!ガキでアホです!ぶちょおなんていつも上から目線で
口煩くて意地悪で・・・だけど好きなんです!大好きなんです」
何故いきなりこういう展開になる?
ついさっきまでビールをぶはぁーってやってたくせに。
わからん・・・女心と秋の空ってやつか?
俺は何もしてないのに何故ギャーギャー泣く?
あっ・・・
「雨宮・・・」
えっ?えーーーー!


「言ったろ?私は惚れた女にしかキスはしないって」
「ぶちょおおおお~~~!」
「なんだ!」
「あまりにも突然過ぎて頭の中が真っ白になってしまいました~
何も覚えていません。もう一度お願いします!」
たく~





こ・・・これが世にいう大人のキスってやつ?・・・デヘッ

「いたただきマンボー!ゴチになりました!ありがとうでがんす!」
テンパッて可笑しな日本語炸裂の蛍ちゃん。
こんな蛍ちゃんを前にその後の行為にはとうてい移せないぶちょおなのでした。
つーか果たしてそんな


おしまい
えー冒頭のシーンはサービスシーンです


いくつか考えたので、おいおいupしていこうと思います。
お暇なときに読んでくださ~い。
コタツの季節には時期早々なんですけどね(笑)