あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

地方の時代は故郷愛から

2007-01-16 01:39:18 | Weblog
1月15日のある地方紙に衆議院議員岩國哲人氏の記事が掲載されていた。
氏は「故郷を愛する教育が必要である。」と前から説かれている。
記事の中で長野県の教育すなわち信州教育実績と特徴を紹介している。
氏いわく、「明治政府は明治5年小学校教育を義務化したがその際財政の貧困な町村に対して「義務教育免除地区」に指定し、小学校の設置を免除した。長野県内にも財政困難な町村がいくつもあった。しかし、反骨精神と教育熱心の長野県では免除特権を申請した市町村は一つもなく義務教育化を最も早く実現したのは東京でもなく大阪でもなく長野県であった。学校施設を作っただけでなく、信州の父兄はこぞって子供たちを学校へ行かせた。信州教育を財政面で支えたのが、養蚕業だった。」と。
地図上で見ても長野県は海がなく、工業県ではなく農業県である。桑畑を増やし繭を育てる養蚕業という地味な農業収入を、人を育てる教育につぎ込んだ。農業収入を就学に充てる親の貴重な汗が、子供たちの故郷愛につながったのだ。
また、長野県は童謡や唱歌の宝庫である。「故郷」「おぼろ月夜」「春の小川」「春が来た」「紅葉」(以上高野辰之)「夕焼け小焼け」「ゆりかごの歌」(草川信)「蝶ちょ」「てるてる坊主」「里の秋」など。その他流行歌も含め「山小屋の灯火」「北国の春」「高原列車は行く」「千曲川」「宵待草」「早春賦」などなど。なぜ多いのだろう。乏しい農業収入で教育をつけてくれた親が住む信州を懐かしみ、故郷を思う心がかもし出した結果であろう。
私も信州を第2のいや第1の故郷と思っている一人である。小学校の5年から毎年夏休みには母の実家にお世話になった。大学4年まで続いた。蝉、蝶ちょ、蜻蛉、クワガタを追い、梓川で岩魚つき。蚕に桑をやり楽しい幼年期、少年期、青年期を過ごした。毎年夏休み近くになると実家のおばさんに大阪の昭雄さんいつ来るのとの問い合わせがある。親類が多いのと、長男が信州で世帯を持っているので今も年数回信州に行く機会がある。最近つくづく思うのだが、信州人が集まると信州の自慢話ばかりである。東京へ出て行ったものも、名古屋へ行ったものも信州のいいところの品評会である。やはり今も信州人の故郷に対する思いは変わっていない。
こんなところに地方の時代のヒントが隠れているのではないだろうか。


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