らいふ

日々の想いと暮らしの足跡。

これはしない、あれはする

2018-07-20 15:11:06 | 観たもの聴いたもの読んだもの

ローソンでふと見つけた本。
小林照子さん著「これはしない、あれはする」
表紙の作者の素敵な笑顔とわかりやすいタイトルにひかれて買いました。
それにしてもおにぎりやサンドイッチと一緒に本がレジ袋に入るのにも慣れたことに驚いてしまう。
存じ上げなかったのだが、高名な美容研究家の小林照子さん82歳。
苦難に満ちた幼少期やその後の経験から提案された人生における「しないこと」と「すること」。
とても良い本です。
やさしい言葉で語りかけられているようで心に染みてきます。
今度会う悩める友人にプレゼントしよう。

「お迎えが来ること頃になっても、心の中が悪口や憎しみでいっぱいの人も世になかには大勢います。
それはとても不幸なことだと私には思えるのです。
人生の最後は微笑みと感謝と涙に包まれて完成させたいものです」

ほんとに、人生を完成させるということはそういうことですね。
今からそこを目指せるだろうか。
平穏きわまりない日常においてですら、イライラしたり腹を立てたりする自分。
「しないこと」も「すること」も簡単なようで難しいことばかり。
人生の宿題は山積みなり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子育てという難業

2018-07-18 04:55:04 | 生き方・考え方
友達から書家の金澤翔子さんのお母様が書かれた「天使の正体」という本を借りて読んだ。
障害のある子を産み、ともに死のうかとまで思う苦しみの極限までいきつき、そして諦め受け入れるまでの年月の苦悩。
そして地を這うように二人で生きて来た時に出会った人々のやさしさ。
苦しみの果てに見出した翔子さんという天使の正体。

子育てという難業。
障害児を産まなくても身に染みてわかる。
私の息子が治らない病気を抱えている。
たぶん母原病だと思う。
息子は私を責めないけれど、かえってそれが辛い。

私は平凡な人生だったけれど、それなりに調子に乗っていた。
放っておいても子供は育つと思っていた。
実際いい子だった。
息子があんなに傷を抱えていたとは知らずに仕事にかまけていた自分。
謝っても謝り切れない。

翔子さんのお母様のように「禍福は同じ」と思えるまでどのくらいかかるだろう。
苦しさの正体に目を向けること。前向きに苦しみに向き合うしかない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

調味料の保存方法

2018-07-16 18:28:45 | 料理・家事
いつぞやのNHK朝いちで塩の容器にショートパスタを数個入れておくと湿気を吸ってくれてサラサラになると紹介されていた。
それを見て以来マカロニを塩の容器に入れてみたら、なるほど前よりさらさらになって効果があった。
ちなみに砂糖が固まるのは塩とは逆に乾燥するからなんだそう。
湿ったペーパータオルでふんわり容器を覆うとサラサラになるらしい。

ところで問題は和風だしやコンソメ、中華味の顆粒だしである。
瓶入りのだしだと、調理中に振りかけるとすぐべとべとになってくるので袋に入っているタイプの物を買い、開け口を折って使っている。
しかし、面倒なことこの上なくちょっとしたストレスだった。
試しに小さいタッパーにあけてマカロニを入れてみた。
スプーンでとって使えばいいかな。
この時期は冷蔵したほうがいいかも。
3連休の最終日はこんなことをして過ぎてしまった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金澤翔子さんの書

2018-07-15 15:23:32 | 観たもの聴いたもの読んだもの






金澤翔子さんの書を観る機会に恵まれました。
金澤さんは33歳。ダウン症の天才書家として世界的に活躍しておられる。

写真の1枚目は

 「佛は常にいませども
  現ならぬぞ あわれなる 
 人の音せぬ暁に
  ほのかに夢に 見えたもう」

2枚目は

 「流鏑馬」

3枚目は

 「神人和楽」

ただただ「すごい…」と思いました。
書がまるで絵のように見えます。
「流鏑馬」の書を観ていると、馬の蹄の音や、射られた弓が空気を斬る音が聞えそうです。
そして「神人和楽」からほとばしる力強い壮大な世界観。すごかったです。
1枚目の歌は梁塵秘抄の中に収められた佛の道の修行について歌った句らしいです。
今の人にとっても、早朝の暁に静寂のなかでそっと見出すほのかな希望は身に覚えのある感覚なのではないでしょうか。
魂の存在をまざまざと見せていただいた気がします。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名文~深代惇郎さん

2018-07-14 16:05:45 | 観たもの聴いたもの読んだもの
ここ何年かは早朝に目が覚めてしまう。
早朝は頭がまっさらな状態で、起きがけに本を読むと昼や夜の倍くらい頭に入ってくる。
何か計画を立てたり文章を書くのも早朝がいいみたい。

今朝は久しぶりに深代惇郎さんの「天声人語」を開いてみた。
深代惇郎さんの書いた天声人語は私が高校時代のころの大学入試問題に良く出されることで有名だった。
46歳で急逝されるまでの2年9か月の間に書かれた天声人語が書籍にまとまっている。
私が持っているのは亡くなって間もないころ出版されたもの。
最近文庫本が新たに発刊されているようでうれしい。

さて、どこを開いても素晴らしい名文!
教養とはこのように結実するものだと教えてくれるようだ。
50年近くたっているのに今の時代にもいえる考え、ユーモア、皮肉。
私はこの中でも自然についての描写がとても好きである。
「雁風呂」「夕焼け」など何度読んでも心打たれる。
私ごときが語るのも憚れる名文。

ユーモアといえば、ゲーテが「光を、もっと光を」といったのは「鎧戸を開けなさい、光を、もっと光を」だった説があるらしいと書かれてあった。
言う人が言う人だったので深い意味に後世に伝わったらしいと。
この「言う人が言う人だったので」というところが深代さんらしくてとっても可笑しくて笑ってしまった。

おいしいコーヒーを味わうように夜明けに天声人語を味わう贅沢。
言葉を持つ人類に生まれてきて良かったな~とつくづく思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする