らいふ

日々の想いと暮らしの足跡。

良いお年を

2020-12-31 20:06:16 | 日記

今年の年末は東京に住む息子たちも帰省せず、義母と夫と3人の寂しい年越しになりました。

夫が買った宝くじも全敗でした・・・。

それでも、大過なく1年を過ごせて、久しぶりに日本酒を少しとビールをコップ1杯飲んで、ほろ酔い気分です。

片付けが終わり、聞いたこともない歌ばかりの紅白を聴きながら書いております。

皆様はいかがお過ごしですか?

それにしてもまさかの1年になりましたね。

こんなはずじゃなかったの1年。

来年はどうなるんでしょう。

見通しが立たない世の中ですが、皆様が平穏に過ごせて、小さくても日常に楽しみや喜びがありますように願っています。

仕事を再開して、介護業界に入ってほぼ1年半。

最初は毎日辞めたいと思っていましたが、同じことを繰り返しているうちに慣性の法則が作用したようです。

私にとって日常のあれこれを書き綴ることがストレス解消だったり、モヤモヤを形にする手段でした。

そして、それを読んでいただけることはとても励みになりました。

来年も細々続けていきたいと思っています。

お暇なときに覗いていただければ嬉しいです。

皆さま、お体大切に!

良いお年を。

 

 

 

 

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「ミーナの行進」感想

2020-12-27 15:36:44 | 観たもの聴いたもの読んだもの

 

小川洋子さんの「ミーナの行進」を読み終わりました。

素敵な挿絵でしょう!?

この挿絵のように寓話を思わせる物語でした。

はじめは小さなエピソードだったものが、だんだん重なり層をなして感動となって押し寄せてきます。

一気に読むのがもったいなくて、はちみつをなめるように、少しづつ読みました。

 

事情により芦屋の洋館の住人達と暮らした、朋子という中学1年生の1年間が描かれています。

朋子の他に登場するのは

・カバのポチ子に乗って通学する病弱で利発な小学6年生のミーナ。

・ダンディーでちょっと秘密のある伯父さん。

・こっそりお酒を飲み、たばこを吸いながら、活字の誤植を探し続ける伯母さん。

・50年以上も前にドイツから日本にお嫁にきたおばあちゃん。

・懸賞はがきと練乳が好きな、家政婦さんというより一家の仕切り屋の米田さん。

・スイスの寄宿学校から夏休みに帰ってきたミーナの兄の龍一さん。

・ポチ子の飼育係の小林さん。

・図書館の司書のとっくりさん。

・毎週水曜日に「フレッシー」なる清涼飲料を届ける運送係の青年。

・カバのポチ子やお墓に眠っている動物たち。

・コウモリおじさん。

人物の一人一人、一匹一匹が深く描きこまれています。

私は世代が近いせいか、やけ酒を飲みながら、誤植を探し続ける伯母さんの胸中に思いを馳せました。

かすかに誰かの死の予感が物語に漂っていて、だからこそ小さな日常の物語が濃く感じられます。

登場人物の二人が死ぬのではないかとバクバクした場面があって、こんなに本を読んでバクバクしたのは久しぶりでした。

 

写真の挿絵はミーナが集めているマッチ箱のラベルの絵です。

ミーナはその絵から物語を作り朋子に聞かせます。

閉ざされているからこそ、はばたくミーナの空想と想像の力は圧巻です。

・シーソーと像の物語

・綻びた羽を繕う天使の物語

・三日月に座っている二つのタツノオトシゴの物語

そのマッチ箱のラベルの物語は、本体であるストーリーにマトリョーシュカのように埋め込まれていて、それだけ読んでも面白いです。

 

時は1972年、ミュンヘンオリンピックの年に突然二人の少女はバレーボール日本代表に夢中になります。

オリンピックの夏の様子は、そのころにあった実際の事件や出来事も絡めて書かれていて感慨深いものがありました。

ミーナが書いた猫田にあてたファンレターを涙失くして読めなかった私です。(号泣)

 

今更ながら言葉の力は無限だと思います。

有限の人間の時間の中で、無限なる世界を紡ぎだす言葉たち。

じわっとくる描写に、最初は付箋を貼っていましたが、めくるたびに続くので付箋を張り付けるのをやめました。

 

師走の慌ただしいなかで、なつかしい夕日に包み込まれるような物語に出会えて、しばし現実を忘れさせてもらえました。

一人で静かに本を読む時間が、どんなに必要なことかって、つくづく実感した本でした。

小川洋子さん、ありがとう。

 

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刺さる言葉

2020-12-26 20:30:18 | 観たもの聴いたもの読んだもの

ネットで見かけた言葉です。

 

  何を語るかが知性で

  何を語らないかが品性

  そして無知が人を追いつめるのよ

 

あ~その通り。

考えずに語ったり、余計なことを語ったり、良く知りもしないで傷つけたり

してます、してます。

とくに、「何を語らないか」が難しい気がします。

言わぬが花と言いますもんね。

留めておきたい言葉です。

 

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だいぶ慣れました

2020-12-26 20:08:54 | 仕事

革のバッグは経年変化しますが、人間も多彩に経年変化しますよね。

高齢になると、より際立って、ほんと個性的!

その対応に苦戦してます。

でも、それが仕事です。

身体状況も然りで、症状の出方が定型ではなくて、心配したら大したことがなかったり、その逆だったり。

発熱、骨折、狭心症、肺炎、胆嚢炎、吐血、便秘、下痢、発疹、褥瘡、膀胱炎、栄養状態の低下、衰弱などなど。

受診する?受診しない?すれば安心だけど人手もないし、責任はあるし、どうする?どうする?

悩ましいけど、それが仕事です。

月の半分は夜の待機になっているのでよく電話も来ます。

たまに医療や介護の勉強(もっぱらネットで検索したり動画を見たりですが)もしないと対応できません。

それも仕事です。

一日の終わりに30分以上かけてホールの掃除をします。

休みの日に古いタオルやシーツを切って掃除用のウエスを作ったり。

それも仕事です。

「がんばれ○○〇ちゃん!」と、私の名前を憶えてくれた入居者が手をたたいて応援してくれます(笑)

職場が変わって半年。だいぶ慣れてきました。

 

 

 

 

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豆のある幸せ

2020-12-20 09:44:33 | 日記

昨日は義母の88歳の誕生日なので赤飯を炊きました。

他に、本マグロの刺身、アサリの味噌汁、かぼちゃの煮物、菜の花のお浸し、ペンネ(不味かった・・・)、ぶどうジュース。

ファーの襟巻をお祝いにしました。安物だけどあったかいやつです。

THE 米寿 のお祝いにしては地味すぎますが、コロナのご時世では仕方ありません。

おめでとうの乾杯に「おかげさまで」と言ってくれました。

そう言ってくれれば、「こちらこそおかげさまで」と思えるのが人の気持ちってもんです。

とか、なんとか思いながら無事に終わりました。

 

さて、赤飯をささっと炊けるようになったな~と、若いころを思えば私も成長したなと少し思うわけです。

炊飯器で簡単にできますから成長も何もないですが。

赤飯の小豆についてはNHK「あさいち」の小豆特集でやっていた、煮小豆の作り方をまねしています。 

小豆をフライパンで3分くらい乾煎りして、ひたひたの水で水分が無くなるまで30分煮て、小分けにして冷凍しておくのです。

乾煎りした小豆はツヤツヤで色も濃くなり、香りも良く煮ても皮が破れにくくなります。

煮小豆の冷凍を常備しておくと、いつでも赤飯が炊けて便利。

ちなみ昨日思いついたのですが、炊きあがった赤飯を混ぜるとき、しゃもじに油を塗ってみたら、すっすと混ぜられ豆もつぶれにくかったです。

豆類が好きで、ひよこ豆や金時豆、虎豆なども煮て冷凍しています。

サラダやスープに入れると何とも言えない幸せな気分。

 

ときどき、アンネの日記や収容所の体験記などで悲痛な場面として描かれている「豆がほとんど入っていないスープ」を思うのです。

生き延びるために、そしてほんの少しの希望のために、行列をつくり真剣にスープ鍋の底をすくう。

豆やキャベツが少し入るかどうかで、その日を生き延びられるかどうかが決まるような時代を生き抜き、そして亡くなった何百万人の人たち。

やっぱり食品ロスはだめですよね。

 

米寿のお祝いから豆の話になり戦争から食品ロスの話になってしまい、グダグダですみません。

 

 

 

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