らいふ

日々の想いと暮らしの足跡。

北京オリンピック

2022-02-20 09:18:36 | 日記

いろいろあった北京オリンピックも今日で終わりますね。

今日のカーリング女子、残念だった!

でも、あの弾けるような笑顔と明るさが4年前と少しも変わらず嬉しくなりました。

4年間同じメンバーであんなに前向きな関係を維持できるなんてすごいです。

スノーボード、カッコよかったですね。

選手は命がけなんだという平野選手の言葉が印象的でした。

個人的にはミスターシルバーと言われる渡部暁斗選手がぎりぎりまで1位だったことに感動しました。

小平奈緒選手も結果はついてこなかったけど、また見ることができて良かったです。

「成し遂げることはできなかったけれど、やり遂げることは出来た」と語ったそうですね。

胸に沁みます。

結果ではなく挑戦することを選んだ選手にも熱いものを感じました。

そもそも、練習通りのことを本番でするのが難しいのに、ましてや「練習以上のこと」はできない。

あの舞台に立つまでには膨大な練習と努力があると思うと、皆に金メダルをあげられたらと思います。

それに比べ、比べるのもおかしいのですが

ちょっと頑張ったくらいで満額の見返りを期待するようでは話にならないですね(トホホ)

 

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神谷美恵子さんのことと「生きがいについて」

2022-02-13 14:12:01 | 観たもの聴いたもの読んだもの

「自省録」の訳者の神谷美恵子さんのことを語らせてください。

長いです。

 

看護師2年目の時、寮の隣の部屋に看護学校の後輩が入ってきました。

まもなくして、彼女は困った顔で1冊の本をもって私の部屋にきました。

「先輩、この本、看護学校で買わされて読むように言われたけど難しくて・・・。先輩、読みませんか?あげます!」とその本を渡し、清々したように帰りました。

それが神谷美恵子さんの「生きがいについて」でした。

夢中になって読み、それから何度も読み返し、いくたびの断捨離にも耐え、今も手元に残る数少ない本の一つになりました。

もう42年になります。

全集も刊行され、「心の旅」「遍歴」「書簡集」ほか、精神医学の翻訳本とかも含まれ、今の私ではとても読めないような内容と細かい文字でしたが、果敢に読み、心酔したことを懐かしく思い出します。

神谷美恵子さんは、精神科医としてまた、文筆家、翻訳者として、そして戦後、通訳としてGHQと渡り合った人として、また美智子上皇后の相談相手をつとめられたという凄い方なのですが、何よりも、らい(ハンセン病)の人に寄り添いたいと願い、困難を乗り越えて志を果たし、らい療養所の精神科医として患者に尽くした方です。

当時の日本ではハンセン病は正しい理解がされておらず、当然のように隔離政策、優生手術が行われていた時代で、忌み嫌われ家族からも離され、療養所で一生を終えるしかなかった。

そのハンセン病に限らず、苦悩のただ中にいたり、限界状況に置かれたりしても尚、希望を見出す力、意味を見出す人もおり、人間の尊厳とは何かを静かに問う本です。

アウシュビッツの収容所体験をまとめたフランクルの「夜と霧」も引用され、「夜と霧」もまた絶対断捨離出来ない本になりました。

神谷美恵子は戦後の物資不足の中、二人の息子の子育てにも奔走し、療養所の島に行くために4時に起きて通い続けたといいいます。

そんな超多忙な生活の、ご本人の言うところの「網の目をくぐって」この本や「自省録」の翻訳が行われたのです。

凄いとしか言いようがない。

ただ、最近になって当時のハンセン病の隔離政策の誤りが明るみになり、人権や尊厳を奪った、それこそ生きがいや生きる喜びを根こそぎ奪った政策や医療の姿勢が問題になりました。

ハンセン病は特効薬で完治する病気であり、感染力も弱いとして世界ではとっくに隔離政策は終わっていたのです。

全然知らなかった事実と、私も間違った理解をしていたことに衝撃を受けました。

あ~、本に感動している場合じゃなかったんだと思いました。

同情する前に正しい理解をするべきだったんだ。

無知と偏見の恐ろしさ、その犠牲になった人の哀しさ。

無知とは、知らないということは、知ろうとしないことは罪なんだ。

それにしても、法や政策というものの重みよ。良くも悪くも。

神谷美恵子はどのような認識だったんだろうか。

体制や政策は強大だから、踏み込めないし、一人の人間にできることはささやかなもの。

彼女は当時においてはできる限りのことを為したのだと思います。

 

神谷美恵子と私の誕生日は1日違い。

彼女は無理がたたって晩年は入退院を繰り返し、65歳で亡くなりました。

後輩から本をもらって読んだその年(1979年)の秋でした。

新聞の訃報欄に載った柔らかい笑顔が忘れられません。

私もその年になりました。

ぶつぶつ文句を言いながらも、元気にやっていることに感謝しなければ。

 

長い思い出話にお付き合いくださって、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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「自省録」と「ミステリ」、縁続きの話

2022-02-07 16:13:57 | 観たもの聴いたもの読んだもの

「ミステリと言う勿れ」続きで申し訳ありません。

前の記事にこの漫画には縁を感じると書きました。

最たる縁が、写真の「自省録」です。

たぶん、今日のドラマ放送で出てくる重要なツールになります。

おっちょこちょいで、慌てんぼうの、抜けてる私ですが、若い時はそれなりに難解な本を愛読していたのですよ。

「自省録」は古代ローマ(2世紀ころ)の賢帝マルクス・アウレーリウスの手記です。

2000年も前に書かれたことなのに、刺さるのです(また、刺さるを使った)

ちなみに私は、第2章を読むとハッと身がしまります。

「思い起こせ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか、またいくたび神々から機会を与えて頂いておきながらこれを利用しなかったか・・・(中略)時は過ぎ去り、君も過ぎ去り、機会は二度と再び君のものとならないであろうことを」

格調高く書かれてはいますが、ローマの皇帝も現代人と同じように様々なことに煩わされたり悔んだりしていたことがみて取れます。

ただ、何かと楽したい私たちとは比較するのもおこがましい姿がそこにあるわけです。

戦争や裏切りの絶えない乱世を治める過酷な日常の中で、自分を律し、人間としてのあるべき姿を求め格闘していたマルクス・アウレーリウス。

哲学で政治をしたのはこの人だけだとも言われています。

 

そして、その自省録を翻訳したのが 神谷美恵子さん。(序文がすばらしい)

それがまた、ご縁なのです。

もう、止まらない話になるので次回の記事にさせてください。

 

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結局、大人買い「ミステリと言う勿れ」

2022-02-07 14:15:26 | 観たもの聴いたもの読んだもの

40年ぶりに買った漫画「ミステリと言う勿れ」

始まりの方はドラマを見ればいいかなと思い、最後の方を読みたくて、先日9巻と10巻を買いました。

我ながらケチな買い方をしたものです。

しかし、結局、案の上、全巻買いました。

全巻大変面白く読ませていただきましたが、眼精疲労気味です。

なにかと無理できない年齢ですな。65歳。

 

自分が「常々思っていること」を散りばめながら、淡々と謎解きをする主人公の久能 整くん。

なぜ、整くんは皆がハッとして納得するようなことを語れるのか、それは小さいころにある人から「考えて 考えて 言葉にして 誰かに話すといいよ」と言われたからのようです。

小さいころから「考えて 考えて 言葉にすること」を支えに過ごさなければならなかった、整くんの過去。

その背景が身に染みてわかるので、この漫画を買ったのは何かのご縁かもしれないと思ったりもします。(意味深)

それは別として、他人の考えや世間の常識に頼るのではなく、自分で考え自分で調べ、何よりいろんなことを当たり前だと思わない整くんの魅力がこの物語の面白さなんでしょう。

 

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人のふり見て・・・

2022-02-06 09:34:25 | 日記

雪日が続く。もう飽きた・・・。

夫の親指に雪かきのし過ぎでタコができ、境目がひび割れています。

申し訳ないです。

 

日照時間が少ないせいでしょうか。

昨日は職場の仲間内でトラブルが発生し朝から険悪な空気。

言う相手を間違っているし、感情的だし。

平たく言って口喧嘩。

久しぶりに目の当たりにしました。大人の喧嘩を。

よせばいいのに仲裁に入ってしまい、偉そうなことを言って、あとで後悔。

真実は人の数だけある・・・言い分は人の数だけある。

まさにその言葉通り。

 

低賃金、人手不足、風通しの悪さ、経営側と現場の温度差、不公平感。

苛立つ理由はいくらでもある。

でもな、感情的になったらだめだなって、人のふり見てそう思いました。

そして、偉そうに正論を言わないことだね。

恥ずかしいです。

 

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