らいふ

日々の想いと暮らしの足跡。

虎に翼 梅子さんの決断

2024-06-29 10:12:11 | 観たもの聴いたもの読んだもの
このごろの楽しみは朝ドラ。
いわゆる、想像の斜め上をいってて、お決まりではない流れ。
今週は特に衝撃でした。
見てない方は何のことやらですが。
寅子の友人の梅子さんの再出発が描かれました。
妻として嫁として、母親として耐えに耐えてきた梅子さん。
そこに、ドラマとはいえ、あんな残酷な仕打ちはないだろうと思う衝撃の現実。
わずかな希望をよりどころに尽くし続けてきたのに、ことごとく裏切られ、何も報われない不条理への失望、何より自分自身の選択が間違っていたという敗北感。
そこで、驚きの「妻、嫁、お母さん役もう辞めます」宣言。
梅子さんが「ごきげんよう!」と一切を捨てて家を出る決断には魂ふるえました。
家は出るにしても、子どもとも縁を切るとは!朝ドラらしからぬ選択。
でも、縁を切っても大丈夫なまでに育てたのは梅子さん。
誰をも責めず、「お互いに誰かのせいにしないで自分の人生を生きましょう!」と言って家を出た梅子さん。
あれは息子たちをどこかで信じているからできたことだと思います。
対等な立場で、それぞれ自分の人生を生きていきましょうと言うのは親として、最大の教育だったのではと思いました。
すごい脚本だな~
これからも目が離せません。


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ミステリと言う勿れ14巻~哲学ミステリ

2024-06-26 14:39:10 | 観たもの聴いたもの読んだもの

今月やっと「ミステリと言う勿れ」新刊が発売になりました。
今回は主人公の久能君が解決するのではなく、事件に巻き込まれた刑事が「久能君だったらどうするか」を考えながら事件を解決するストーリー。
久能君ぽく考えると、「見たのに忘れていることとか、知ってるのに結びつけてないことこととか、気になるのに放って置いちゃってることが見えてくる」らしく、刑事は脳内で久能君ごっこをしながら解決していきます。

事件の内容はさておいて。
久能整君について
主人公久能整君は、いろんなことを流さず疑問に思い、その純粋で偏見のない感性でとにかく常々考える人。
世の中で起きていること、人々のふるまいや考え方、言葉について、久能君の感じ方と考え方には、ぼ~っと生きている私にはハッとさせられます。
これだから、"ミステリと言う勿れ”、なんですよね~。
"哲学ミステリ”と私は呼んでいます。
というか、作者の田村由美さんの常々の考えを主人公に語らせているわけで、私と同年代に近い作者の感性の瑞々しさに驚嘆します。

今回、なるほど!と思った言葉を紹介します。
1位
年をとるとその人の本質が出てくるって説を聞きます。きつくて横暴で疑り深いとか・・・でも、それ違うと思うんです。もし、そういう性格を自覚して、直したい、押さえたいと思ってきたんなら、努力してそうしてたんなら、そう思うそっちの方がその人の本質なんだと僕は思います。
2位
失礼なことをして「地雷を踏んだ」っていうのは、"地雷を埋めたほうが悪い”といニュアンスが加わります。自分は悪くないって思いたい。(「地雷」って重い言葉を不用意に使うのも気になります)
3位
黙ってても、目立たなくても、あなたを認めて愛してくれる人たちが周りにいらっしゃるじゃないですか。それはあなたがご自身で築き上げた人生そのものです。
4位
「闇バイト」って、その名前変えてほしいと常々思っていて、「バイト」て言われるとそうかなって思う人がいるので。でも、実際は犯罪の共犯の募集な訳で・・・ネーミングは考えてほしいと僕は思います。
5位
校則とかも変なのが多いけど・・・決めた人の趣味や偏見がダダ漏れです。その人が何を怖がっていて、生徒にどうなってほしいのかが、ばっちり出てしまう。変えない学校も多くて・・その場合変えない人たちの中身もバレてしまう。何かを作るってけっこう怖いと思います。

そのほか
・「努力」は方向性が重要だと思うんですけど。「努力」はその方向と方法と量が適切だった時に報われる可能性が高くなると僕は思います。
・魚座って、なんのお魚? 他はヤギとか牛とかカニとか一つずつのものなのに、どうしてタイとかマグロとかじゃなくて"魚”ってまとめてるの?(久能君の幼少時の疑問)
・そういえば、"陸上競技”ってすごいくくり方をしているなと思いますけど。
・なんで自分だけデリカシーがなくても許されるんだと思うんだか(刑事の奥さんのボヤき)

何でもランキングにするのも、整君に何か言われそうな気がしましたが、凡人なのであしからず。
以上、著作権に抵触しそうですが、久能、田村ワールドをご紹介しました。


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他人の睡眠に付き合う

2024-06-23 10:50:51 | 介護
レビー小体型認知症と言われている義母。
レビー小体認知症は一般に、認知機能に波があって、いいときとそうでない時があり、夜に異常言動が目立ち、身体機能が衰えるとされています。
義母もふらつくので、転んで骨折する危険とともに暮らしております。
なので、夜は私どもが人間センサーマットになり、1日交代でそばに布団を敷いて寝ていまして、勝手に当直と呼んでいます。
昨夜は私の当番。
賞状‥じゃない! 症状のオンパレードみたいな夜でした。
5回くらいトイレに起きたうえ、長い独り言を言うし、ネコが2匹天井にいると言って追い払おうとするしで、あらら~進行してるのかな?と困りました。
よく眠ってくれる日もあるのですが、昨日は平たく言って、ハズレの当直でした。
別に重労働ではありませんが、他人の睡眠に付き合うというのは子どもが小さい頃以来のことで、中高年になった今となっては体に堪えます。
今日は休養~

しかし、もし私の夜の睡眠に他人が付き合ったとしたら、結構大変かもな、と思ったりします。
私は眠りが浅く、ちょいちょい起きるし、トイレに行くし、スマホ見るし、真夜中に台所に降りて本を読んだりヨーグルト食べたり、早朝に起きてブログ書いてみたりするしで、付き合っていたら大変なことでしょう。
他の方々はどんな感じで夜をお過ごしでしょうか。
どんなふうでも自由に過ごせるって幸せなことです。
なるべく、人の世話にならないでいたいものですね、と改めて感じた朝でした。
明日からまたショートステイ。
助かるわ~

最近はマーマレードではなく、オレンジの加食部分の実だけ煮てヨーグルトソースにしています。
キウイも美味しいね!



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久しぶりに合唱曲を聴く

2024-06-22 09:43:59 | 観たもの聴いたもの読んだもの
BGMがわりに久しぶりに仙台の音楽デュオ「メロガッパ」さんの合唱曲メドレーを流し始めたら、聴き入ってしまいBGMにならなかった!
いいな~合唱曲。
10代の瑞々しい感性、傷つきやすい心、未来への希望と不安、友情、挫折、生きる喜び。
古いアルバムを開いた時のような、苦しいくらいの懐かしさがあります。
乾いた土に恵みの雨が染み入るような曲と歌声。
音楽って不思議な力があるね!
若返る気がする😊 
たまには好きな音楽を聴いて元気に行きましょう!

【作業用BGM】合唱人気曲まとめ Vol.1 / 歌詞付き / メドレー / 定番曲【MELOGAPPA】
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反応しない練習・・・拙い感想ですが。

2024-06-14 10:59:32 | 観たもの聴いたもの読んだもの

「反応しない練習」の感想です。

人は1日に何万回も何かに反応しているそうです。
家庭や職場のなかで日々起きることに。
親子や友人や地域などの様々な人間関係のなかで起きることに。
そしてテレビやネットで見聞きする膨大な情報に。
あれがあれば、こうであればという際限のない欲望に。
そして他人に対するジャッジ、好き嫌いに。
中でも自分の心から離れないあの事このこと、後悔やどうしようもないような悩みに。

人生には苦しいことや悩みがあるのが当たり前、「人生とはそういうもの」だと言います。
自分だけが免れるものではなく、義務教育をうけるが如く当たり前に人生にセットされているもの。(若い頃は自分だけ何故?と思ったものですが、バカでした)
ですが、これらの悩みやトラブルは「心の反応」によるもので、「反応しすぎること」や「無駄な判断をすること」で悩みを大きくしている。
このように、1日に何万回も反応したり判断したりしているわけですが、この本では役に立つこと以外には反応しなくていいと言っています。
(たしかに、夫のひとりごとに反応して疲れる時があります)
職場でもゴタゴタがありますが、自分から巻き込まれに行く必要もないことが多い気がします。
無関心であれと言うのではなく、現状を把握はするけど反応しすぎないこと。
「あ、また反応しているな」「あ、また判断しているな」と気づくことが大切。(やってみると本当に効きます)

これはこの本で言っていることの前段です。
とても全部をご紹介できる能力がないので、以下刺さったことを羅列します。

・人は苦しみ続けるより、苦しみから自由になることを人生の目標にすべきです。
・「納得」が人生のゴール。今に納得しているのならすでにゴールです。
・求める心から生じる執着から離れ人生の方向性を定める。
・慈、悲、喜、捨を土台に据えて、暮らしが成り立てば良し。
・すべてに反応したりすべてを判断する必要はなく、役に立つかどうかで反応すればよい。
・現実社会、競争社会を「違うモチベーション」で生きる。
・それに一体なんの意味がある?
・目をつむってみる(実際に)
・広い世界を見る。
・脳裏に浮かんだことは妄想。
・自分を肯定する。

読んで感じたのは、アドラーの「嫌われる勇気」にも通じるものがあるということです。
アドラーの言うところの「課題の分離」です。相手の課題と自分の課題とに分けること、それが反応しない練習なんだと思いました。
アドラーもトラウマは存在しないと言いますが、この本でも脳裏をよぎる過去は妄想に過ぎないと言っています。
大事な考え方は今も昔もそう変わらないのでしょうね。

思い当たる節が満載の本でした。
また読み直しているところです。



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