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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

TMネットワークにおける小室サウンドをめぐって

2010年01月31日 22時55分59秒 | Weblog
ここ最近、TMネットワークをよく聴いている。なかでもよく聴く「金曜日のライオン(Take it to the Lucky)」、「Come on Let's Dance」、「RESISTANCE」は、僕がTMネットワークを知るきっかけとなった、あまりにも有名な「Get Wild」以前の曲であり、それゆえに、ベストアルバムに収録されるぐらいメジャーなのに僕にとってはいままで未開拓だった曲たちである。

TMネットワークといえば小室哲哉についてふれないわけにはいかない。
僕には小室サウンドを浴びて育ってきた世代という、自負にも似た思いがある。小学生のときからTMネットワークや渡辺美里を聴いて育ち、長ずるに及んで小室ファミリーブームの波をかぶったのだから。実際、僕が大学生だったころは、trfやglobe、安室奈美恵、その他のファミリー構成員たちの曲を耳にしない日はないほどだった。あの数年間を、二十歳前後という歳でリアルに体験できたという意味で、僕らは確かに時代の空気を吸って育ったといえる。もっとも、僕は小室哲哉の商才に感心する一方で、毎月のように次々と送り出される新曲にいささか辟易ぎみであったけれど。

そんなわけで、僕の小室哲哉観は、音楽家というよりは音楽屋というものであり、それはTMネットワークを含む小室サウンドの提供主体への印象形成には必ずしもプラスではなかった訳だが、今回、冒頭に挙げたTMネットワークの楽曲を深く聴きこんでみて、今までの小室サウンドの印象は大きく修正された。すでに四半世紀近く昔の曲だけど、その音の構成において、今でも十分に鑑賞に耐える新鮮さと完成度を持っていると思えた。これは僕にとっては大きな発見(というか再確認)で、僕の音楽生活が少し豊かになった気がしている。そして、冒頭の楽曲がリリースされた1984年~1988年ごろの自分を振り返る作業も、少しだけ、せつなく、たのしい。
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