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クルマに関する妄想集(+その他のことも少し)

カローラが気になって気になって②

2007年01月10日 22時47分24秒 | Weblog
ハッチバックというボディ形式のスタイル上のポイントは、そのほとんどがリアビューにあるとされている。そして、トヨタはハッチバックのデザインが上手いというのが、ごく最近までの隠れた定説であった。
ちょっと思い返すだけでも、83年の初代FFスターレット、86年/90年のタコⅡ兄弟のハッチの処理は、シロウト目にもとてもレベルの高い仕事に見えた。

初代カローラFXを見るのは久しぶりだ。僕が中学生ぐらいまでは、街中でもよく見かけていたものだが。
いま見ると、このクルマの、どこかにひっかかりを感じさせながらもあくまでこなれたデザインは、ある種の名人芸のような気すらしてくる。絶妙な長さのルーフとハッチの傾斜、ぴったり合った曲率を持ちながらボディに溶け込みきらずに存在を主張するテールレンズ、ボディに占めるグラスエリア比率、鉄ホイールの表情、どれもこれも憎いぐらい知性を感じさせる。ウルトラモダンなデザインだ。

日本ではホットハッチ的なコミュニケーションが採られ、4A-GEを積んだ「FX-GT」ばかりが目立ったけれど、このクルマのオシャレさは、写真のような素の状態ではじめて引き出されるのだろう。
コメント
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