牧師雑感

聖書のことばを中心に毎日の出来事を書いています。

真正面から乗り越えて

2011-05-02 05:28:06 | Weblog
 連日、大震災や原発事故報道が続いています。

 明朝早く神学生たちをボランティアとして、利府キリスト教会や石巻市での活動に派遣し、救援物資や寄せられた義捐金もお届けします。

 大地震や原発事故の衝撃は大きく、涙し祈ることもしばしばです。しかし同時に心励まされたり、勇気を与えられるニュースに接することもあります。

 ある主婦は全壊した自宅前で、「世界一の被害を経験したのだから、世界一ガンバって必ず復興してみせます」と語っていました。

 ガンバレ日本!とうるさいほどですが、被災地のどん底で生きる勇気を持ち、高い志で復興立ち上がっている姿に感動します。

 巨大地震直後、相馬市沖で海上保安庁の巡視船「まつしま」は、10メートルの津波に遭遇しました。

 迫りくる巨大な津波に舳先をまっすぐに向け、真正面から乗り越え、転覆することなく守られました。

 津波を恐れて操舵を誤れば横波をかぶり、ひとたまりもなく大波にのみ込まれてしまいます。

 のみ込まれないためには、逃げずに真っ直ぐ波に向かうという判断と決断を見事に果たされた船長と操舵手、さすがに海の男たちだと感激します。

 人生も同じではないでしょうか。試練や苦しみ悩みの波が襲って来ることを避けることはできません。人のせいにしたり、言いわけしたり、悪魔や悪霊の仕業だと騒いでも、何の解決もありません。 

 帰って横波をかぶって転覆するようなものです。勇気を与えられて、その波を真正面から乗り越えることが大切です。

 聖書のことばで勇気を降り起こして、今日もまた天国の一日です!

 あなたがたのあった試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。(コリント人への第一の手紙10:13)

 しかし、神に感謝すべきです。神は、私たちの主イエス・キリストによって、私たちに勝利を与えてくださいました。
 ですから、私の愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っているのですから。(コリント人への第一の手紙15:57-58)

 私の兄弟たち。さまざまな試練に会うときは、それをこの上もない喜びと思いなさい。
信仰がためされると忍耐が生じるということを、あなたがたは知っているからです。
 その忍耐を完全に働かせなさい。そうすれば、あなたがたは、何一つ欠けたところのない、成長を遂げた、完全な者となります。(ヤコブの手紙1:1-3)

 試練に耐える人は幸いです。耐え抜いて良しと認められた人は、神を愛する者に約束された、いのちの冠を受けるからです。
 だれでも誘惑に会ったとき、神によって誘惑された、と言ってはいけません。神は悪に誘惑されることのない方であり、ご自分でだれを誘惑なさることもありません。
 人はそれぞれ自分の欲に引かれ、おびき寄せられて、誘惑されるのです。欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。
 愛する兄弟たち。だまされないようにしなさい。(ヤコブの手紙1:12-16)


わたし(イエス・キリスト)がこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。ヨハネの福音書16:33)

 勇気を与えられて試練や悩み苦しみの大波であれ、真正面から乗り越え続ける喜びを体験したいものです。

 今朝は、これから大阪市中央区の大阪クリスチャンセンターでの朝祷会メッセージです。

 希望は失望に終わらずと題し、ローマ人への手紙より語ります。


 そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。
 この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。(ローマ5:3-5)