枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

花・・・・

2014年03月30日 | Weblog

 小石川療養所は、御宿かわせみに出て来るので、行ってみたい想いが強かった。これまでは時間的な余裕がなくて、目的を済ませば夜になり、自力ではおろか、迷子になって帰れない、という有様。今回は、リエさんに頼み込んで、やっと行って来た。

 東大大学院理学系研究科付属植物園、という長ったらしい名称。中に入ってみると、どでかい。此処の桜は、樹齢何百年らしく、風格があって圧倒された。柴田記念館に寄り、薬園を見て周った。楠の大木にエネルギーをもらう。椿が満開であった。

 小一時間経ち、見るみる桜が開花していく。お弁当を広げている人も居て、のんびりした風景。気温は上昇している。コートを脱ぎ歩く。休憩をした後、そこから菊坂に移動する。樋口一葉の暮らしていた、井戸があるという場所に、迷いつつ辿り着く。

 一瞬、着物を着た小さな子どもや、長屋のおかみさんの姿を具間見る。たけくらべやにごりえの情景が映し出される。リエさんの丁寧な案内に感謝。すっかりぶらタモリの気分を満喫。その後、お茶の水に向かい昼食。備前焼の器で食事。外には雀が。

 そこからリエさんとは別行動。電車に乗せてくれ、しーちゃんの待つ、立川へ。リエさんは、仕事が入っていたようで、この夜はしーちゃんちに泊めてもらう。土方歳三縁の寺社に詣で、新撰組のグッズを買った。此処の桜も、気温の上昇に咲き出した。

 しーちゃんの母上さまは、やりくり上手で、素材を生かした料理の天才。然も、美味しいとくる。テーブルに並べられた品の多さ、味の旨さについ箸が。丹精籠めた料理に舌鼓です。茹で餃子にもびっくり。物凄い量にも驚きです。お腹一杯に動けない。

 太陽に干しておいてくれた布団の温もりに、朝までぐっすり。朝食もたっぷり戴いて、モノレールに乗ったら、何と富士山が見えた。そこから久が原のはり灸さんに、案内してくれるしーちゃん。治療している間、近くにあるお寺に行っていたそう。ごめんね。

 はり灸さんでの治療は、親切・丁寧そのもの。枇杷温灸なので、体が温まってくる。はり灸さんお薦めの食事処で昼食をご馳走になり、近くの桜を案内して頂く。奥さまや、子どもさんにもお会いでき、お手製のクッキーをもらって感激。素朴な味わいです。

 久が原から、隅田川の桜祭りに。滝廉太郎の歌の、あの情景がどうしても見たくて、リエさんに無理を頼み込む。とても幸運だったのは、桜が八分咲になっていたこと。錦織り成す長堤に暮るれば昇る朧月の場面の再現。月は、無月に近づいていたが。

 その後は、浅草に向かい、気温の上昇に辟易しながらも、土産物を買ったり、金鍔や煎餅を食べつつお参りをする。物凄い人出。やっと抜け出して、スカイツリーに上がり展望。立ち眩みが起きそうだった。ふなっしーを見つける!!本物は居なかった。

 しーちゃんと別れて、リエさんちに。明日は天気が崩れる、という深夜。土砂降りの雨音に目覚める。ゆっくり起きて着替える。朝食を戴き、ご主人に特性の珈琲を淹れてもらう。贅沢な一時。春雨の中を近所の散策。桜が咲き競う風情にうっとりである。

 東京駅まで送ってもらう。迷子にならないように、新幹線の案内板を確認してくれるリエさん。色々、ご面倒をおかけしました。ご主人は、荷物を雨の中、自転車に乗せて駅まで行ってくれた。ご自分は、雨に濡れるのも厭わず。感謝感激、雨霰でした。

 金星。宵の明星とも呼ばれる。冬の宇宙に、燦然と輝く光度は、マイナスがつき、一際明るい輝きを放つ。

コメント (4)
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