枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

啓蟄・雪花の散る・・・

2014年03月06日 | Weblog

 啓蟄。地中で冬眠した虫類が、陽気で地上に這い出す頃の意で、啓蟄と言う。毎年、三月六日頃である。今年の早春は、時ならぬ雪に見舞われ、右往左往する有様。豊かさと便利さには、雪はご法度。都会の生活には、数センチの雪が命取りとなることも。用心くださいね。

 近場の友人来る。枇杷葉談義に熱中する。足湯の話になり、ゴミ袋にバケツ(足湯用、或いは洗面器等)を入れておき、枇杷葉茶を沸かしたものを注ぐ。この時に、足の踝か脹脛辺りまでの湯量がいい。両足を入れてゴミ袋を括る。その上をバスタオルで冷めないように巻く。

 蒟蒻を鍋に入れ水を注いで沸かす。温まったらタオルに包んで、枇杷葉の生葉を患部に当て、その上に乗せる。蒟蒻の温度にもよるが、患部が熱くて火傷しないようにし、離したりしつつ、温くなるまで当てておく。蒟蒻は鍋で何回でも温め、枇杷葉の生葉は、毎回取り替える。

 炎症を起こした患部に直接は当てない。そういった場合には、焼酎に漬けておいたのを使い、痛みが和らぐようにする。1年以上経てばエキスが出て来るので、タオルに浸して患部に当てるのもいい。百足や蜂には効果が大きく、痒みや腫れが著しく減少する。水虫に効く。

 足の痛みは耐え難いものがある。その痛みに歩けないのを出かける気にもならない。医者に行けば水を抜かれ、一時はいいが酷くなる。悪循環の繰り返しをするよりも、枇杷葉での民間療法で治すのが、痛みを和らげる。皹や皸にもよく、湯の中に塩を入れるのも効果的だ。

 足湯をした後には、乾いたタオルで満遍なく拭き取り、白色ワセリンをたっぷりと塗りこんでおく。角質が剥がれるので、肌が艶やかに甦り、美白効果があるため染みが消えていく。枇杷湯をするのがいいのだが、自分独りではない場合、家族から文句が出ないとも限らないので。

 人間の体は、基本的には冷やさないこと。それなのに高齢者に、次から次と甘いジュースを飲ませる。常温で冷ましたのならまだいいとして、氷を入れるのは控えたい。何をそんなに急ぐのだろう。急いては事を仕損じる、の諺もある。慌てないことが原則でもあるのようです。

 肺炎にならない予防に、口内を清潔にすることが上げられていた。友人は嗽にしたり、薬酒にしたりであったが、咽喉のイガイガが無くなった。と話す。山女のエキスには、痰の絡みを取り去る効果があるようだ。高齢者に限らず、自然の恵みを戴くのが佳い。ありがたいこと。

 日本人の体には、日本に自生している自然の物がいいのだ。無い物強請りをする前に、そこにある物を、如何に使うかを考えてみることが、自然治癒能力を高め、病気になり難い体になっていくのではあるまいか。認知症にもなり難いのだ。便利で簡単な事では刺激がない。

 先日も、蛤の汁を作るのに、粒状の出汁を入れる、と言うので眼を剥いた。水からゆっくり沸かせておき、醤油を差せばいい。蛤の旨味を引き出す工夫も無く、美味しい汁等できない。素材を生かすことを考えて、調理をしてほしい。元気が出るエネルギーを、引き出したい。

 起きた時点で晴れてはいたが、雪花が散っている。布団は干せないと断念する。洗濯物は風があるので、よく乾く。寒いというのではないが、手が冷たいのだ。友人が、柚のお礼にケーキを持参。無農薬の珈琲を淹れて、美味しく戴きました。ストーブを点けておきました。

 昨年の10月の、枇杷葉の苞の状態。長崎茂木だが、葉の中心が膨らんで来ている。11月下旬から、ゆっくりと咲き始める。

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