枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

白梅、紅梅

2014年03月09日 | Weblog

 通勤途上の沿道に、梅の花が満開になっている。殆んどが白梅だが、蝋梅や紅梅も見える。少し色の薄いのは、さくらんぼの花だ。奈良・月ヶ瀬梅峡の梅は、山が梅である。見渡す限りの梅林に起つと、その馥郁とした匂いが体を包んでいく。

 梅の青い実には、猛毒がある。特に核の中にある仁に、アミグダリンという青酸配糖体が含まれる。然し、毒は薬にもなるので入梅を過ぎればよく、梅ジュースや梅酒、梅干等に用いる。或いは、熟れた実を煮てジャムにすれば風味が佳い。

 腹痛にも、梅の煮詰めた物が効く。解熱効果もあり、初期の症状には、1粒服用すれば治まる。苦い薬も効果はあるが、錠剤も粉も飲み難い。酸っぱいのを我慢すれば良く、副作用も少ないのがいい。暑気払い、風邪の予防にも効果がある。

 自然の命を戴いて、日々の暮らしを送っていると、そこから得るエネルギーには、膨大なものがある。自然からの声も聴こえるが、決して人を殺めよとは云わない。宇宙からの声には、どんな小さなことでも眼を向け、力を惜しまず、努力を促す。

 介護の仕事は、決して楽なものではない。それでも自分で選んだのであれば、努力や工夫はすべきであろう。研修にも積極的に参加し、どうすれば重労働を回避できるか学ぶことも大切。腰痛にならぬよう努め、言い訳をしないことも重要だ。

 昨年、上京の折に寄ったはり灸・末廣堂さんは、枇杷葉エキスを使っての治療をしてくれる。鍼は抵抗があったものの、その丁寧な治療にびっくりした。新幹線での往復には、考える向きもあるが、合わない治療よりは好い。人柄も安心できる。

 言い換えれば、1年は持つ治療をしてくれる。自分の体が、それに合ったのも、単なる偶然ではない。枇杷葉のお茶に始まり、枇杷葉温圧療法、枇杷酒や花芽茶、枇杷湯等が、根気と努力で培っていたからだ。そのタイミングもよかったのだ。

 自然からの警告を聴き、冷静に沈着に判断し、日々のエネルギーを蓄え、自分の成し得ることに最大限の力を発揮していると、体内の細胞が活性化して、再生を始める。ふつふつと地道な動きを繰り返して甦る。そのことは神のみぞ知る。

 四季咲きの銀木犀。秋の金木犀の強い匂いはないが、仄かに香る微風に酔う。愛らしい姿にも惹かれる。

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