ユリ科カタクリ属。 多年草、球根。 地下茎は意外に深く、鱗茎の姿は栗の片割れに似ていることから「片栗」の意味で名ずけられたと言われている。 和名:カタクリ(片栗)。 別名:カタカゴ(堅香子)、カタコ。 早春に10~15㎝程の花茎を伸ばし,直径4~5㎝程の薄紫から桃色の花を咲かせる。 稀に白色の花を咲かすものもあり、シロバナカタクリと呼ばれる。 花茎の下に葉が通常2枚、若い株には1枚の葉がつき、 幅2.5~4.5㎝程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。 カタクリは「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)、と呼ばれる植物の一つで、地上に出る期間は春先から2か月足らずに過ぎず、葉で合成して栄養分を鱗茎に蓄えて、夏には葉を枯らし、翌年春まで土中の鱗茎のまま休眠状態で大半を過ごします。 地下の鱗茎を干したものからは40~50%の良質な澱粉が採取できます。精製量はごくわずかのため近年は、ジャガイモやサツマイモから抽出した澱粉が用いられている。 原産地:日本、朝鮮半島、サハリン。 開花期:4月∼6月。 蕾を持った個体は芽が地上に出てから10日程で開花する。 花被片とオシベは6個、オシベは長短3本ずつあり葯は暗紫色。 晴天時は花が朝日を浴びると、花被片が開き、背面で交差するほど極端に反り返り、夕暮れには閉じる運動を繰り返す。 日差しの無い曇りや雨の日は花は開かない。 花後は3室からなる果実が出来,各室からは数個~20ほどの胚珠が出来る。平均で60%ほどの胚珠が種子となる。
1月28日、 3月24日の誕生花。 花言葉:「初恋」、「寂しさに耐える」。
写真 カタクリの花 (3月7日楢原町)
1月28日、 3月24日の誕生花。 花言葉:「初恋」、「寂しさに耐える」。
写真 カタクリの花 (3月7日楢原町)