歩きスマホの女性に無差別で体当たり、逮捕された男の「身勝手な復讐」
10/11(金) 5:00配信
週刊女性PRIME
歩きスマホの女性に無差別で体当たり、逮捕された男の「身勝手な復讐」
健康的に日焼けをした10年ほど前の記内容疑者。逮捕時は青白い顔で、目つきも鋭かった
反撃する力がないとみられた女性に対し、理不尽な暴力の矛先が向けられる事件が相次ぐ。
【写真】犯行に及んだ駅と、使用していたマリーナ
「男にわざとぶつかられたことがあります。おとなしそうに見えて反撃されないと思われていたのかもしれません」
30代の主婦、林恵理子さんは以前、移動中に男に体当たりされる被害に遭ったことを明かした。
全治約3週間の胸部打撲
昨年、女性に体当たりをする男の動画や情報がSNS上で拡散されたが、警視庁丸の内署は9月26日、神奈川県藤沢市の会社員、記内良之容疑者(49)を傷害の疑いで逮捕した。男は歩きスマホ女性に体当たりを繰り返していたという。
「今年6月25日、東京メトロ千代田線二重橋前駅構内で、前から歩いてきた被害者(女性会社員、当時34)に対し、右ひじを突き出した状態で体当たりをするなど暴行を加え、約3週間の胸部打撲の傷害を負わせた」(捜査関係者)
付近では同様の事件が報告されており、6月上旬には30代の女性が体当たりを受けて骨折。9月にも50代の女性が頭を負傷していた。
記内容疑者は「3日に1回くらいやっていた」と供述していることから、他の被害者との関連性が疑われる。
犯行に走るきっかけは、約2年前。容疑者に歩きスマホの人がぶつかり、階段を落ちる被害に遭ったからだという。その復讐のために、見ず知らずの女性を狙い、体当たりを繰り返していたという卑劣さ。
「そんなことをするやつじゃなかった……」
古くからの知人は、記内容疑者が神奈川県内のヨットチームに所属し、国内外のレースに出場して好成績を収めていた過去を明かす。
困惑する母親
「熱血漢でまじめな海の男という感じのヨットマンでした。競技も頑張っていました。ヨットの世界では変なことをしたり、モラルがないようなやつはすぐにはじかれますから、過去にそんな話は聞いたことなかった」
以前、記内容疑者が住んでいた家の近隣住民は、
「最初は奥さんと犬がいたけど、離婚してひとりで住んでいました。ときどき庭にハンモックを出してひとりで寝そべっている姿を見かけたことがありましたけどねぇ」
ヨットマンとして満たされていた日々は本人のブログに残されている。ヨットレースを頑張り、後輩や友人とも交流し、愛犬と散歩に行くなど充実していた容疑者はどこで人生の舵取りを間違えたのか。
離婚が心の闇として根深く残り、憎き歩きスマホ女性への攻撃に変わったのだろうか。
愛知学院大学の岡本真一郎教授(社会心理学)は、加害者の心理を推測する。
「失恋など過去、女性との間で起きた面白くない経験がきっかけになっている可能性も。体当たり事件は悪く言えば復讐と言えます」
かつて容疑者がヨットの拠点としていた葉山マリーナや相模湾の近くの閑静な住宅街に記内容疑者の実家はある。
「私たちも、なんでそんなことになったのかわからないんです……本人ももういい年齢ですから、自分のことは自分で……」
と言葉を絞り出す年老いた母親は困惑するばかりだった。
被害の大きさを考える前に、敵意だけを相手に向けた身勝手な加害者。殺伐とした事件に、人間の闇を見る思いだ。
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前から「歩きスマホ」の人…よけずにぶつかると自分が暴行罪? 理不尽では? 弁護士に聞く
10/10(木) 8:10配信
オトナンサー
前から「歩きスマホ」の人…よけずにぶつかると自分が暴行罪? 理不尽では? 弁護士に聞く
歩きスマホの人が向かってきたら…
街中で「歩きスマホ」をしている人とぶつかりそうになった経験のある人は多いと思います。スマホに夢中の人が自分の方へ向かってきたとき、ぶつからないようによける人が多いはずですが、中には「マナーが悪く危ないから、注意する意味でよけない」「歩きスマホに腹が立つから、わざとぶつかる」という声もネット上にはあります。しかし、よけずにわざとぶつかると、暴行罪に問われる可能性があるそうです。
マナーの悪い人のために道を譲るのは理不尽にも思えますが、仕方のないことなのでしょうか。グラディアトル法律事務所の井上圭章弁護士に聞きました。
殴ったり、蹴ったりするわけではないが…
Q.「歩きスマホ」をしている人が前から向かってきて、自分の方がよけずにわざとぶつかった場合、暴行罪に問われる可能性があるのは本当ですか。
井上さん「わざと人にぶつかる行為は、暴行罪に問われる可能性があります。法律の上では、人の身体に対し、不法に有形力(物理的な力)を行使したが、傷害結果が生じなかった場合に暴行罪が成立します。わざとぶつかる行為は、この『人の身体に対する不法な有形力の行使』に当てはまることとなり、暴行罪に問われる可能性があるのです。ただし、軽くぶつかった程度では、暴行罪に問われる可能性は低いでしょう」
Q.相手を押したわけでもないのに、暴行罪になる可能性があるのですね。
井上さん「人を殴ったり、蹴ったり、押したりしたわけでもないのに『なぜ暴行?』と思われるかもしれません。暴行罪で規定されている『暴行』は、どのような行為であっても、『人の身体に対する不法な有形力の行使』といえる限り『暴行』にあたるのです。この点は、一般的なイメージと法律の考え方とで、少しずれがあるように感じるかもしれませんね」
Q.「歩きスマホ」の相手とぶつかった人が暴行罪に問われた事例はありますか。
井上さん「暴行罪に問われた事例とは少し違いますが、同様の事例として、2017年11月13日の神戸地方裁判所の判決があります。事案は、日頃から歩きスマホに不満を持っていたAさんが、駅のホームで歩きスマホをしていたBさんに対し、すれ違いざまに右肩をぶつけ、それによりBさんが転倒、全治約1カ月を要する傷害を負わせたという内容です。この事例では、傷害結果が生じていることもあり、暴行罪ではなく傷害罪が成立すると判断され、懲役1年6月、執行猶予3年の判決となりました」
Q.前を見て歩いていない歩きスマホの人は、法的責任を問われないのでしょうか。
井上さん「歩きスマホの人が法的責任を問われる場合もあります。例えば、混雑する駅のホームや、交通量や人通りの多い道路の歩道などで歩きスマホをし、歩行者や自転車などとぶつかり、その人にけがをさせてしまった場合、過失傷害罪(刑法209条、30万円以下の罰金または科料)に問われる可能性があります。
また、その人が死亡した場合は、過失致死罪(刑法210条、50万円以下の罰金)に問われる可能性もあります。さらに、民事上の責任として、不法行為責任に問われる可能性があります。この場合、ぶつかった相手に生じた損害について賠償する責任が生じます」
Q.歩きスマホの人が法的責任を問われることがあるとはいえ、歩きスマホそのものを規制する法律はなく、条例があるのも一部の自治体にとどまっています。現状では、スマホに夢中の人が自分の方に向かってきたとき、自らよけるしかないのですか。
井上さん「混雑する駅のホームや階段、交通量や人通りの多い歩道上での歩行は、歩きスマホをしている人に限らず、歩行者全員がお互いに、ぶつかって相手にけがをさせることのないように注意する義務があります。
確かに、スマホに夢中の人が悪いと思ってしまう気持ちは分かります。しかし、自分自身も人にぶつからないよう注意しないといけない立場ですので、もし、スマホに夢中の人が自分の方に向かってきてぶつかりそうになったときは、自分がよけるべきです。それは無用なトラブルを避けることにもつながります」
Q.普通の歩行者が道を譲らないといけない現状は、やはり理不尽だと思います。なぜ、歩きスマホに夢中で前方を見ていない人を規制できないのでしょうか。今後も規制できない状況が続きますか。
井上さん「最近は歩きスマホをしている光景が多く見られ、それによる事故やトラブルも年々増えてきているようです。確かに、人にぶつかってけがをさせることのないよう注意して歩いている歩行者からすると、歩きスマホに夢中な人が堂々と進む姿は自己中心的に見え、不快に感じ、道を譲ることは納得のいかない気持ちになるかもしれませんが、道を譲らず歩いてよいということにはなりません。
ただ、最近議論を呼んでいる『あおり運転』のように、歩きスマホの危険性が多くの人に注目され、問題意識を持つようになると、今後、歩きスマホを規制する条例や法律の制定が進むことになるかもしれません。アメリカ・ハワイ州ホノルル市では、道路横断中に歩行者が、スマホなどの電子機器を使用することを禁止する条例ができています。日本でも、歩きスマホに対する問題意識が広がってきているため、条例や法律の制定が進み、歩きスマホの規制がされる日が来るかもしれません」
オトナンサー編集部
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今の日本はマナーもモラルも欠如しすぎ! クルマ・自転車・歩行者が最低限守るべきこと5つ
10/8(火) 6:20配信
WEB CARTOP
歩行者であっても油断はできない!
クルマはいつ飛び出してくるかわからないし、カミカゼ自転車にスマホ歩き。路上での意識が薄くなってきている時代ではなかろうか。いろいろと問題点はあるだろうし、それをいちいち取り上げて説教するつもりはないが、日々クルマを運転していて、最低限でもこれだけは守ってほしい! これだけはやったほうが身のためだぞ! と思うものを紹介したい。
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左右を確認しないことによる事故は少なくない
1)左右を見てくれ!
これはクルマも自転車も人もすべて。見ないで飛び出てくるのはどれほど危険か。自分だけはと思っているのか、それとも相手が避けてくれると思っているのか。はたまた来ないだろうと勝手に思っているのかわからないが、自転車の事故などを見るにつけ、脇から出るときなどは左右だけは確認してほしい。
また歩行者も、なにが飛び込んでくるのか分からない時代だ。信号が青になって横断歩道を渡るときも、つねにきょろきょろしろとは言わないが、左右を見てから渡るようにするだけでリスクは減らせるハズ。
今の日本はマナーもモラルも欠如しすぎ! クルマ・自転車・歩行者が最低限守るべきこと5つ
交差点では横から飛び込んでくるクルマ、バイク、自転車に注意
2)クルマも交差点通過時は左右を見る!
路地などの細いところは徐行したほうがいいが、杓子定規に、流れができているときの交差点通過時まで徐行しろとは言わない。でも少し左右を見るだけでも、横から飛び込んでくるクルマやバイク、自転車を発見できるし、対応もできる。また信号が青になって発進するときも左右を見てから出るだけでも、赤信号ぶっちぎりで飛び込んでくるクルマなどを発見しやすくなる。
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信号無視は危険なだけでなく法律的にももちろん違反
3)赤信号で交差点内に飛び込むな!
その昔はトラックばかりが走る深夜の国道や、マナーの悪いタクシーなど一部でしか見かけなかったのが、いまや全国的に信号が赤になっても飛び込んでくるクルマが珍しくなくなった。それもぎりぎりで止まるよりはそのまま行ったほうが安全などといった微妙なときならまだいいが、確実に赤なのに入ってくるクルマが多い。
すでに矢印信号が出て右折が始まっているのに、そこに突っ込んでくるのも珍しくない。法律的にも信号無視の罰則は重く、事故が起きた際は青信号での同じ状況と比較しても大きな過失となるのであしからず。
4)クルマも自転車も歩行者も動きながらのスマホいじりはダメ!
ダメなのはわかっているだろうが、やっている人は非常に多い。クルマはわかりづらいかもしれないが、高速道路で不自然に遅いクルマやふらふらしているのは見ている確率は高いし、渋滞にはまって停止したときに横のクルマを見てみると、けっこういじっている。
また音楽を聞くのも、自転車やバイクではグレーゾンだが、周囲の音が聞こえる状態ならいいとされている。両耳だと怪しい気がするが……。
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赤ちゃんを前に抱っこしての運転はNG、おんぶするのが正解
5)赤ちゃんを抱いて自転車はダメ!
最後にクルマではないが、運転しているとよく見かける自転車の乗り方を紹介しよう。それが赤ちゃんを前に抱っこしての運転。これ自体が違反で、おんぶは大丈夫なのだが、前に赤ちゃんがいると万が一のとき、プロテクター状態になるという恐ろしさをいま一度イメージしてほしい。
そして子供を前後に乗せて、運転者に赤ちゃんをくくりつけての運転。つまり4人乗りは違反。最近では違反切符を切る例も増えているのだが、違反とか違反ではない以前に、子供の安全を優先して考えてほしい。
近藤暁史