恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

国会会期の大幅延長は「無能」の証し

2009年06月02日 | 国会・政党・選挙
■ 「だらだら国会」

 麻生内閣は今国会の会期の55日間延長することを決め、2日の衆議院本会議で正式に決まりました。
 さて、今国会が召集されたのは1月5日でした。「早急な経済危機への対応が必要」ということで年明け早々の開会となりました。
 しかしそれから約5ヶ月間、彼らは一体何をしていたのだろうか、と思いたくなる数字があります。
 麻生内閣は、今国会に67本の法案を提出しました。現時点で成立したのはこの約57%にあたる38本に過ぎず、残る29本が「審議中」です。
 これでは会期を延長しなければならないのも分かりますが、150日間という会期の中で通すことができたのが38本とは極めてお粗末な国会運営であり、これでは「だらだら国会」と言わざるを得ません。

■ 与党による「審議引き延ばし」

 政府・与党の中には、「ねじれ国会だから国会が動かない」「野党が審議を引き延ばす」などと言い繕う人々もいるかもしれませんが、今回はそのような「言い訳」も通りません。
 現在「審議中」の29法案の中で、与党優位の衆議院での「審議中」が21本、野党優位の参議院での「審議中」はわずか8本しかないのです。
 これでは、逆に「審議を引き延ばしているのは与党だ」と言われても仕方のないところでしょう。
 今回の会期延長は、通常国会の会期150日間を、まともに計画もなく「だらだら」と過ごしてきた、麻生内閣と与党の「無能」の証しと言えるでしょう。

■ 「船長室でワイン」

 さて、麻生内閣・与党の連携による「引き延ばし」策は、「衆議院の解散・総選挙」の時機を見計らっている、ということは言うまでもありません。つまり、自民党と公明党が有利になる時機まで解散を「先送り」するため、55日間も「だらだら国会」を延長しようというわけです。
 こうした麻生内閣の姿には与党内からも冷ややかな声が出ています。ある「自民党の三役経験者」による言葉が、2日付の朝刊(共同通信配信記事)に掲載されていました。

 「タイタニック号が沈没寸前なのに、何も手を施さずに最後まで船長室でワインを飲んでいたいということだろう」

 実に麻生首相に相応しい、的確な例えだと思います。しかし感心してばかりもいられません。何もせず「船長室でワイン」を飲んでいるような「無能」な「船長」など、誰にとっても「迷惑」以外の何者でもないのですから。 

■ 「沈没」の危機

 先日発表された総務省の統計によれば、4月時点の就業者数は一年前と比べて107万人の減少、完全失業率は5年5ヶ月ぶりに5%台に達しています。
 また、生活保護に頼らざるを得ない人々が急増し、自殺者数も過去最悪ペースで増え続けています。
 正に国民の暮らしは「沈没」の危機に瀕していると言わざるを得ません。

 このような状況下でもなお、何もしないばかりか、「船長室でワイン」を手放そうとしない「無能」な「船長」がいれば、直ちに「船」から引きずり降ろした方が「世のため人のため」というものでしょう。

 もっとも「タイタニック号」という言葉が自民党を指すのであれば、「船長」もろとも沈んで頂いた方が良いのかもしれません。麻生首相を「船長」に選んだ「任命責任」は自民党にあるのですから。


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