恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

勇気

2006年11月19日 | 叫び
【 勇気 】

彼女はたたかった

地位を投げ出し
沖縄の平和への願いを胸に
人々の平和への祈りを背に
沖縄を自分たちの手に取り戻すため
必死に訴えた

彼女は見過ごせなかった
美しい島に爆音が轟き
輝く海が踏みにじられることを

そして何より
悲しい過去が再び甦ろうとしていることを

だが金は強かった
人々は
食べていくため
養っていくため
平和や静寂よりも
爆音や恐怖を選ばされた

つくられた喘ぎの中で
爆音に耐え
恐怖に脅かされながらも
彼らは生きていかねばならなかった
そして振興を選んだ

ほかでは無条件の振興が
ここだけは
爆音や恐怖という
苦悩と引き換えだ

しかし人々は
本心から受け入れはしまい

何かが起きれば
真っ先に狙われることを

その何かを起こそうとするのが
自国の首魁であることを

誰があきらめても
彼女と
31万の人々は
決してあきらめまい

倣わねばならない
彼女たちの思いを

変えねばならない
喘ぎをつくり出す国を

喘ぎも 恐怖も 爆音も
つくられたものだ

壊すことも
つくり替えることも
不可能ではない

私は知っている
彼女の心の美しさ
その願いの強さを

私は讃えよう
彼女の勇気を

私は恐れない
彼女に勇気をもらったのだから

ためらいはしない
その勇気を受け継ぐことを


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4 コメント

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素晴らしい詩を有難う (世直し)
2006-11-20 06:46:06
糸数候補の敗戦は本当に残念でしたが、彼女のご健闘を心から称えたいと思います。悔しくて落ち込んでいたところですが、貴方の詩を読み少しばかり心が癒されました。有難う御座います。
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31万の意思を無にしないために (McRash)
2006-11-21 02:20:44
沖縄県の稲嶺現知事が、自民党の支持を受けた県政にありながらも基地問題については政府与党に沖縄の声を発信し続けざるを得なかったように、仲井真新知事にもこの31万の声を無視しないように声を上げ続ける必要を強く感じています。

事実、当選が確実になった後の早い段階では、仲井真氏はメディアに対して、「(基地の移設について)ベストは県外」という発言を残してもいます。後に政府の意向に沿った方向に発言を軌道修正していますが、なし崩し的に政府の言いなりになればどうなるか、少なくとも稲嶺現知事はそれを知悉していたと感じます。

そういうプレッシャーを仲井真新知事に、そして安倍政権にかけ続けることが、糸数さんの奮戦に応えること、そして今回の野党共闘をこれだけで終わらせないことなんだという想いを新たにしました。

美しい言葉のもたらす素敵なちからを、ありがとうございます。
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こちらこそありがとうございます (goo-needs)
2006-11-21 23:32:09
世直し 様  McRash 様

コメントを頂き、有難うございます。
私も相手候補の「当確」を見て、とても悔しく、落ち込みそうになりました。
ですが、「ここで終わりではない、私たちには落ち込んでいる暇などない」と思い、「いま伝えなければならない」と思ったままを、打ち続けました。

その思いを受け止めて下さった方々に感謝しております。
「勇気」を下さった糸数慶子氏にもまた感謝しながら、その「勇気」を受け継ぎ、今後に生かしていく自分でありたいと思います。

goo-needsより
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沖縄の人にもお知らせした (非戦)
2007-01-05 08:20:56
とても感動しました。

沖縄で糸数さんを応援された方たちにも知っていただきたくて、お名前を伏せて、この詩を紹介させていただきました。(最初は選挙後すぐに遊牧民さんに教えていただいたのですよ。)

私は、沖縄のことに大変関心があり、また心配しています。本土の人間がほとんど無関心なのが、基地撤廃はおろか国に新基地まで建設されることを許しているので、申し分けなさと、腹だたしさも感じています。沖縄の人たちは、粘り強く闘ったいます。でも、本土の人たちの支援や助けも求めています。いろんな形で、それをやっていかなければ、憲法9条だって守れません。頑張りましょう。
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