ipadの持込に対して税関が税金を徴収するようになったという記事を紹介したことがあるが、税関が税金を徴収する行為に対して商務部が「ちょっと待ったれい!これはWTO規則違反だ!」と言っていたのが、「商務部は税関が法に依って食世紀を履行することを支持し、税関が大衆が注目する問題に積極的な対応と解決を行うことを指示する」と態度を急に変え、あっさりと引き下がってしまった。なんじゃこれ?こういうのは「ヘタレ」といってもよいのではないか。
さて、税関が徴税する理屈以前の記事でも紹介したとおりだが、税関側の言い分を改めてみてみよう。
入国のときに、自己使用のipadに徴税するのはWTO規則違反にならないWTO規則は主として国家、地域間の貿易に対してのものであり、関係しているのは貨物である。個人の自己使用するiPadは物品であり貨物ではない。貨物と物品は区別がり、物品には「非貿易性」という特徴があり、本人の自己使用、友人への贈り物で販売やレンタルのためではない。54号公告が対象としているのは個人物品である。
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として、税関はこの扱いはWTO規則に違反しないと言い張っている。ほとんど言葉遊びの世界である。私の仕事であるコンサルでもこんな言葉遊びの世界がある。普通に考えればやってはいけなさそうなことでも、言葉(表現)を変えることでやってもよいことになってしまう。税関の対応はこの言葉遊びが悪い方向に向かってしまった例ですね。それにしてもこんなこといつまで続けるのかなあ。中国でもipadを使っている人も結構見かけるし、このままだと不満の声がどんどん積み重なっていくだけのように思うのですがねえ。