単なるスポーツ用品ではなくてアウトドアファッションスポーツ用品の販売高が伸びています。アウトドアファッションスポーツ用品はスポーツカジュアルと読み替えていいと思います。ちょっと見て行きましょう。
1.小売額が前年比23.9%増
2011年の全国重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品の販売額が前年比23.9%増加し、これはスポーツ用品小売額の伸び率6.7%を大幅に上回る水準です。
一線都市のアウトドアファッションスポーツ用品販売額は16.2%の伸び、二線都市のアウトドアファッションスポーツ用品販売額は20.3%の伸び、三線都市に至っては46.3%の伸びとなっています。
2.アウトドアスポーツ用品の商品単価はスポーツ用品よりも高い
全国重点大型小売企業のアウトドアファッションスポーツ用品の商品単価はスポーツ用品の平均単価水準よりも明らかに高いというデータが出ています。
2011年のスポーツウェア市場のトップ30のブランドのうち、単価のトップ4はThe North Face、Jack Wolfskin、OZARK、Columbiaで、第4位のColumbiaでも単会は700元を超えており、スポーツウェアの平均単価を大きく上回ります。
2011年のスポーツシューズ市場のトップ30のブランドのうち、単価のトップ4は同じくアウトドアファッションスポーツブランドで、ECCO、CAT、Columbia、The North Faceで、ECCOの平均単価は1000元を超えています。
この辺りのブランドはコピー品が多く売られており、私もThe North Faceのコピー品はジャケット、リュック、手袋を持っています。結構長持ちしています。あんまり自慢することではないですが。
3.スポーツ用品市場の中でもアウトドアブランドのシェアが大幅増
近年アウトドアファッションスポーツ用品のニーズが急速に増えてきており、スポーツ用品におけるシェアも上がってきています。2011年の全国重点大型小売企業スポーツウェアのうちアウトドア専門ブランドのシェアが前年比5.87ポイント上昇してます。スポーツシューズでも同じ傾向がみられ、アウトドアファッションブランドにシェアは前年比6.02ポイント上昇の14.37%に達しています。
スポーツ用品を単なるスポーツ用品ではなくファッション的要素を持つものが売れているという感覚は持っていましたが、データがこれを裏付ける形となっています。これからまだまだ伸びそうですね。ただ、ファッション的要素の中で売れているということなので、スポーツファッションがファッショナブルでなくなった場合に伸びは鈍化していくのでしょう。私はあまりおしゃれな方ではないですが、本当におしゃれな人はスポーツファッションからさっさと卒業してもっと違うファッションに走るような気がします。このデータの中では男女の区分についてまで触れていませんが、たぶん男性比率が高いような気がします。男性の方がスポーツファッションで身を固めている人が多そうですし、多少センスのない人でもスポーツカジュアルを着ればそれなりに見えてしまいますし。ところは女性だとちょっとおしゃれな人だと巣ポートカジュアルもいいのですが、もっと別のファッションを好むのではないかと思います。ということを考えますと、男性がファッションを覚えていくとスポーツカジュアルの位置づけはもうちょっと変わったものになっていくかと思うのですが、どですかね?