呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

不愉快な出来事を思い出してしまった

2013年09月14日 | 日記

 ある方のツイートで現地化について書かれていて昔あった不愉快な出来事を思い出してしまいました。そのツイートは現地のトップを中国人にしたからと言ってそもそも権限を与えずして現地化したふりをしてどれだけ意味があるのかというような内容です。これとちょっと違うのですが、現地をあてにしていないという観点で、私が体験した不愉快な出来事をここで紹介しましょう。もうかれこれ4年前くらいの話でしょうか。

 

 前職時代の話です。日本側でとある中国案件があり、どうも割と特殊で面白い案件だったようなのですが、お客さんの予算が少ないという問題がありました。ただし、案件としては面白いので会社から研究開発費なる名目を拠出して、その案件を受注できるようにしようとなったわけです。この流れは別に普通ですし、コンサルティング会社と言うのはノウハウを蓄積させることでご飯を食べる世界ですから、このような短期的な損よりも長期的に得を取れという考えは理解できます。そして、中国案件だったということもあって上海法人と共同で進めることと言うことになったようです。それをきいてこちらとしてはどんな内容の案件かわかりませんが、そんなに面白い案件なのかという期待感でいっぱいで、しかも日本側と協同して進めていけるということでかなり期待していたわけであります。そして、日本本社の担当者から電話が来ました。

 

 日本 「今度これこれこういう案件をやることになって、是非上海法人のお力を借りたいのです。」

 

 私 「もちろん、喜んで」

 

 日本 「ありがとうございます!お願いしたいことと言うのは、この案件は○○という場所まで行かないといけないのですが、そこに行くまでの車の手配と、言葉がわからないので通訳の手配もお願いしたいのです。」

 

 私 「???(これが案件を協同で進めるっていうこと?)」

 

 そりゃあオリンピックくと同じく4年に一回しか怒らないと言われている普段は温厚な私も怒りますわ。

 

 私 「そんなことだったらJTBとか旅行社を適当に照会するのでそっちで勝手にやってください。」

 

 それ以降なしのつぶてです。不愉快なのでそのあとのことは追いかけませんでしたが、案件自体がなくなったという話は伝わってこなかったので、多分日本の担当者は「せっかく上海法人に一緒にやりましょうって声をかけたのに断られてしまいました。」とでも言ったのではないかと思います。しかし、よくこんなこと平気で言うなあと思いませんか?何様じゃこいつ。普通なら現地法人の誰かを案件のチームの一員として組み入れて、現地に一緒に行って、最終的に一緒に仕上げるというのが筋かと思うのですが、案件自体に現地法人のスタッフを加えようという意思が全くなかったですな。その彼はもう辞めてしまっていて、今は何をしているか知りませんが、こんな不愉快な思いをさせられたので今後一生かかわることはないでしょう。こういう形でしか協同できないなんて、現地法人なんてそもそも必要なのかね?


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