「90後」、いわゆる90年代生まれのことをさすが、この年代のワーカーが現れ始めている。1990年に生まれたとしてもう20歳になるので当然か。そしてこの90後世代は80後世代と違って難しいという記事を見つけた。昔であれば出稼ぎに来たワーカーは仕送りのために一生懸命働いていたのだが、90後世代はそうではなくて、残業よりも自分の時間を大事にする傾向があるという。「遊び」や「娯楽」を楽しみたいようだ。こんな90後のためにとある会社ではパソコンを100台も購入し、工場内にワーカーのためのネットカフェを設けた工場があるという。ワーカーはここでネットサービンしたり、知り合いとチャットを楽しんだりする。この他にもバスケットボール場、ビリヤード台や、ワーカーの宿舎の部屋にシャワー、テレビを配備しているという。コストは上がるが、90後世代にとっては非常に魅力的なようで、この人手不足がやたらと騒がれている中、春節後の戻り率が99%に達したという。
ここで90後世代と70後世代のワーカーを比べてみよう。
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90後世代ワーカー
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70後世代ワーカー
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農民気質
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農作業に従事したことがなく、土地に対する特段の感情なし。
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本当の農民出身で、土地に対する思い入れあり。
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成長経歴
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テレビを見たりゲームで遊んだりして成長。
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幼少時代は外で泥遊び。
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成長環境
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農村と小都市の違いは大きくない。
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都市、農民の二元制経済。
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労働目的
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大都市に残って生活。
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お金を稼いで、家族の生活をよくする。
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業務態度
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しばしば転職。耐性が不足している。
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安定を求め、比較的まじめに進んで仕事をする。
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業務に対する追求
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昇進、発展。
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より多くのお金を稼ぐ。
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新しい物事を受け入れる能力
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比較的早い、柔軟性あり
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90後世代と比べると劣るが、80後世代との差はそれほどでもない。
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(出典:第一財経)
これだけ見れば確かに違いは大きい。「しばしば転職。耐性が不足している。」という部分だが、転職といっても向上心を持っての転職というよりも「しんどい」、「面白くない」のが理由の中心だ。
個人的には仕事上で90後世代と接したことはないのだが、わからなくもないなあというのが感覚的に思うところである。控除であれば既に90後世代のワーカーを雇用しているところもあるだろうが、そういったところは管理が大変になってきつつあるのだろう。