呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

なんでもネット

2015年11月03日 | 日記

 中国のネット販売は日本でもよく知られるようになってきていますが、ネットで普通の買い物する以外にもランチの出前なんかもネットでできたりします。このあたりまでは利用したことのある人もも多いかと思うのですが、最近ちょっと面白いサービスを使ってみました。洗濯とお掃除です。

 

 まずは洗濯から。ネットによるクリーニングサービスです。

 

 

 ネットで注文すると洗濯ものを取りに来ます。今回はスラックスを出したのですが金額は19元(約380円)。決して安いとは言えないですが、やはり取りに来てくれるのはありがたいです。もちろん選択を終えればまた持ってきてくれます。とても楽ちんです。ちなみに3日後にはできるとのこと。クリーニング屋まで行かずに済むのは便利です。クリーニング屋の集配サービスがネット化したものと考えればわかりやすいですね。

 

 次は洗濯よりもありがたいと思ったサービス、家事サービスです。

 

 

 オフィスビルのロビーでこのサービスを提供する会社が営業していたのですが、景品欲しさにやりとりしたのが、結局はアカウント登録してしまい、結局ちょっと試しに使ってみることにしました。1時間30元、2時間だと60元ですが、30元の優待チケットをもらいました。これはネットで掃除をして欲しい日時を指定するとお手伝いさんが家にやってくるというサービスです。初回は土曜日午前中に来てもらいました。余りに家の中が乱れていたせいか、当初2時間の予定がトータルで3時間掃除してもらい、合計90元のところ優待券を使って60元。かなりきれいになりました。アイさんは次の家に行くのが間に合わないかもしれないと言いつつ、とことん掃除してくれました。駐在員だと週に1-2階アイさん(お手伝いさん)に掃除しに来てもらっている人も多いかと思いますが、そんなに頻繁に来てもらうつもりがない人にとってこれはいいサービスだと思います。今現在アイさんに定期的に来てもらっていないので相場観をよくわかってないのですが、このサービスで1時間30元は、たまに来てもらう分にはとてもいいのではないかと思います。仮に週に一回2時間として、毎月8時間とすると240元、ざっと5000元弱で毎週綺麗にしてもらえるのです。組織としてやっているので、何かがあった時のクレームもおそらくしやすいでしょうし、私はとても満足しました。支払いは現金または微信支付。

 

 しかし、なんでもかんでもネットで事が済むようになってきてます。このあたりは日本よりは全然進んでますな。


(11/12:東京) 「中国人消費者に日本商品を売り込め ~キーワードは越境EC~」

2015年11月02日 | 日記

 開催日が近づいてきましたのであらためてご案内いたしますが、11月12日(木)に東京でセミナーを開催します。内容は今話題の越境ECに関するもので、今回はゲストスピーカーとして懇意にしている内田信さんにもご登壇いただきます。内田さんは中国ネット販売の第一人者で、私の知る限り日本人の中で中国ネット販売に関して最も知見を持つ人であります。大変有意義なお話が聞けるかと思います。


 会社ウェブサイトからのセミナー案内はこちら(中国からはVPN接続の必要あり)


 以下、案内文です。

 

 近年空前の日本商品ブームが起こっています。日本の街を歩けば爆買い風景、中国の街を歩けば日本商品を購入する人々の姿、中国ネット販売サイトを見れば日本商品が多く出品されているサイト、いずれも日本企業にとってはフォローの風が吹いていると言えます。また、ネット販売においては個人輸入として購入する越境ECという形態も注目が集まっており、既に越境ECの形態で中国人消費者向け国際通販の形態で展開を始めている日本の事業者もおります。しかしながら、いまのところ中国人消費者に買われているのは既に知名度の高い商品がほとんどです。それを横目にしている自社商品を中国人消費者に販売したいと考える日本企業は少なくありません。

 

 今般のセミナーにおいては、上記に紹介した越境ECを中心に、日本商品の中国人消費者への販売の現状、及び今後の展開手法について、現場の生の声も多く盛り込まれたより正確な情報をフィードバックしつつご紹介いたします

 

 ご多用とは存じますが、多数ご参加賜りますようご案内申し上げます。 

 

 【お申込み】下記事項を開催3日前までにEメール(宛先:eliza@tnc-cn.com)にてご送信ください。折り返しセミナー代金振込先口座番号をお伝えいたします。なお、定員に到達次第締め切りとさせていただきます。

 (1)御社名:(領収書を発行する際に表示する名称で記入ください)   

 (2)住 所:(〒        )

 (3)電話番号        

 (4)事業内容:

 (5)ご芳名:

 (6)御役職:

 (7)E-mail: (申し込み確認をメールでお送りいたしますので必ずご記入ください)

※同業他社のお客様はお断りする場合があります事、ご了解ください。

※天候不良、交通機関の遅延、フライトキャンセルなど如何なる理由においても、入金後のご返金等はできませんので、何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。なお、キャンセルされた場合にはセミナー終了後に講義資料を発送させていただきます。

 

【お問合せ】Ms陳(イライザ) TEL :(日本)050-5806-2111 (中国)021-6270-0022  


【講師プロフィール】

呉 明憲:省略

 

内田 信

大成建設、ジョンソンエンドジョンソン勤務後渡米。1998年から米日の越境ECに携わる。その後トランスコスモス、インデックスで中国を含むアジアでの事業開発に従事。1998年よりタオバオに日本のベビー用品販売サイトを設立。現在は上海を拠点にタオバオのC2C販売以外に京東、一号店など大手ECサイト、及び華東地区の問屋、小売向けへ卸し業務展開。上海欧貝薩投資管理諮詢有限公司総経理、株式会社オレンジモール代表取締役。中国国薬(シノファーマ)越境EC部門の日本法人設立及び設立後の代表取締役就任予定。


2015中国国際教育展に行ってきました

2015年11月01日 | 日記

 上海国際教育展なるイベントの視察に行ってきました。各国の色んな大学が一堂に集まり中国人学生の募集に向けてアピールする場と考えればいいと思います。このイベント、今まで行ったことはなかったのですが、今回については山梨学院大学のお手伝いをしている関係もあって行ってきたのであります。

 

 人気はやはりアメリカ。

 

 

 イギリスもまあまあか。

 

 

 ざっと見た感じ、ドイツ、カナダあたりもかなり力が入っていたように見受けられます。後面白いところでは金融機関のブースも見られました。留学にあたって資金が必要な場合のファイナンスのお手伝いをアピールしていました。なるほど。

 

 さて、我らのブースです。

  

 

 山梨学院大学というと駅伝やレスリングといったスポーツの印象が強いかもしれませんが、実は国際リベラルアーツ学部というのを設立し、ここに来てもらう学生を集めようとしているのです。秋田にある秋田国際教養大学をイメージしてもらうのがいいかと思います。山梨学院大学国際リベラルアーツ学部(iCLA)は人学年の定員が80人、このうち留学生を約半分、授業はすべて英語、そして教授陣もそうそうたるメンバーです。日本に来る留学生は大学に行きつつアルバイトもする人も多いですが、ここではアルバイトなんてする暇はなく、勉強付けになります。今までの山梨学院大学とは異なるイメージ、コンセプトの学部です。何分初出展であり、できたばかりの学部で知名度的にもまだまだこれからですが、中国の色んな高校に一軒ずつ当たるという地道な活動も着々と成果が出つつあり、今後の可能性が大いに期待できそうです。


中国Eコマース白書 byニールセン

2015年10月30日 | 日記

 『ニールセン中国電子商務業界発展”杭州”指数白書』なるものが杭州のEコマース関連のフォーラムで発表されています。

 

1.ネットショッピングユーザー数は男性が多い

 これは私も意外だったのですが、ネットショッピングユーザー数は男性のほうが多いそうです。そもそも男性のほうが多いということがあるからでしょう。ただし、頻度はやはり女性の方が高いようです。だから女性ユーザー数のほうが思い込んでいたのだと思います。なお、所得水準で見た場合、月収8000元以上の人が81%を占めているとのことです。そこそこの所得水準の人もネット販売で購入しているということがわかります。

 

 

 ユーザー巣についてもう少し掘り下げてみましょう。ネットショッピングユーザー数(3.61億人)と、ネット支払ユーザー数(3.04億人)と、モバイルネットショッピングユーザー数(5.57億人)です。モバイルネットショッピングユーザー数がネットショッピングユーザー数を上回るということは、要するに非モバイルネットショッピング、すなわちパソコンでのネットショッピングかと思うのですが、かなりモバイルの方が上回っています。入力しやすいということもあり私はまだパソコンで買いますし、決済はもっぱらアリペイですね。

 

3.農村ユーザー数の増加2014年の農村のネットショッピングユーザー数は40.6%も増加しており、都市部の16.9%を大きく上回っています。のj損地区のネットユーザーのネットショッピング使用率は43.2%に過ぎず、これは都市部の60.4%を下回っていますが、何しろ伸び率が大きいので今後さらに注目されると思います。農村部といってもどこまでの農村部を指すのかという問題がありますが、物流の問題さえ解決できればかなり伸びるでしょう。

 

4.その他

 購買頻度が最も高いのがベビー商品、旅行商品は市場規模が最も大きく、家電・携帯電話・ITデジタル製品の市場規模は旅行商品に次ぐ規模。そして、68%のネットショッピングユーザーは休日に買い物します。時間帯としては夕食後就寝までの間が多く、55%のネットショッピングユーザーがこの時間帯に買い物をします。26-35歳の年齢層の人がネットショッピングユーザーの51%を占めており、小さな子供がいる家庭が多いからこの時間帯になるという見方がされています。普通に考えれば働いている曜日及び時間帯を避けているだけなのかと思いますが、このような分析がされていました。

 なお、Eコマース企業の1/3以上が杭州に集中しているとのこと。これはアリババが杭州に拠点を設けているからでしょう。また、Eコマース産業を後押しする色んな補助政策も多くあるようですよ。杭州はもっぱら天猫やタオバオがらみで、独自の大手は北京が一番多く、その後をシンセンと上海が離れて続いているかと思います。ということは、杭州にあるのは準準大手以降といえますね。


超日本びいき・台湾びいきの中国人

2015年10月27日 | 日記

 たまたまとある中国人と1対1で食事をする機会がありました。中国人といえば最近だと日本は嫌いだが日本製品は好きという人も増えてきていますが、愛国、反日、台湾は中国の一部だ、と主張するのが定番のイメージを持つ人も多いでしょう。ところが、これとは全く正反対の人だったのです。

 

 同じ内容を一般の中国人に話すとアホ扱いされると本人も話していたのですが、言っていた内容としては、

 ・台湾人の気持ちはとてもよくわかる。台湾は台湾、中国じゃない。

 ・蒋介石はともかく、その息子の蒋経国は素晴らしい。

 ・蒋介石はよくなかったかもしれないが、もし蒋介石が勝利していたら中国も今より良かったのではないか。

 ・中国は分裂すべき。

 ・日本人が靖国神社に参拝するのは何の問題もない。戦没者に慰霊すべきは当然のことで、色んな国に同じような場所がある。自分自身も靖国神社に行ったが、素晴らしい施設と感じた。

 韓国のこともいろいろ言ってましたがここではノーコメントとします。とにかく、一般の中国人の口から出る言葉としては異例としか言いようのない内容化と思うのですが、なるほどそうなのかという背景を教えてもらいました。なんでも、その方の父かおじいさんか忘れましたが、国民党の残党だったのだそうです。国民党の残党であったが故に、その後の共産党中国では文化大革命の時代も含めてそれはそれは辛い時代を過ごしたそうです。そしてそれを聞かされて育ってきたとのこと。なるほど、共産党に対するイメージが悪くなるわな。そもそも国民党って全部が全部台湾に逃れることができたわけはなかったのか。そりゃあ100%全員が逃げ切れるわけがないといえばそうなのだが、あまりそのように考えたことがなかったです。

 

 今年2015年はバックトゥザフューチャー2の年ということで、先日DVDを見たばかりです。ほんの少しのきっかけで歴史というのものは大きく変わっていくのですが、現実社会も確かにそうだと思います。彼が言うように、本当に国民党が共産党を蹴散らしていたらどうなっていたでしょうか。そういう小説があっても面白いと思うのですが、中国だと発禁になってしまうでしょうね。