呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

中国の一人当たりGDP、10省が1万米ドル超え

2016年02月03日 | 日記

 中国の31个省のGDPです。重慶とチベットの伸びが11%で最も大きく、遼寧の伸びが3%で最も小さなものとなっています。中国という広大な国を養うためには3%という数字は小さいのでしょうが、それでも今の日本と比べると3%というのはちょっとうらやましい数字ともいえます。また、山東省が一人当たりGDPが1万米ドルを超え、これで1万米ドル声が10省に達しました。なお、1万米ドル超えは山東省以外ですと、北京、天津、上海、浙江、江蘇、内蒙古、広東、福建、遼寧です。内蒙古が入っているのに意外感を感じる人も多いでしょうが、資源が多いからなのでしょう。天津、北京、上海あたりは2万米ドルを近々超えそうなところまで来ています。

 

 

 中国経済原則と連日のように日本メディアで騒がれており、また企業の話を聞いても後ろ向きな話ばかり。ほとんどの省が7-8%以上の伸びなのですが、この半分くらいのほうが感覚値に合うという声も多いです。マイナス情報が多い中で、プラス情報もある、どの情報が一番腹に入るかという意味で、多く情報に接しないとわからないですね。


久々に本屋に行ってきた

2016年01月27日 | 日記

 ある分野の調べものをするために久々に中国の本屋に行ってきました。何気に本棚を見ていると日本人著者の本も結構あるのですね。

1.稲森和夫、松下幸之助

 このあたりは鉄板ですね。

 

2.大前研一

 大前さんの本も人気があるんですね。

 

 

3.ポーポー・ポロダクション

 企画・制作事務所の名前ですが、漫画をキーにした本がいくつも出版されてます。しかし、どれもこれもビニールで包まれていたので中を見ることができませんでした。最近包まれてしまってる本が多いです。

 

4.関係ないですが

 『中国反腐倡廉(汚職と闘い清廉な政府を創る)建設報告』という藍皮書(日本で言う白書)が置いてありました。こんなタイトルの書籍が白書で発行されるとは。ちょっと読んでみたくなってしまいました。


日中韓小売りデータ比較

2016年01月25日 | 日記

 日中韓商業規模比較です。こういう比較表を見るときやはり数値に差があるところを見つけるところが面白いですね。

 社会消費品小売総額におけるネット販売比率ですが、日本が6.4%に対して中国・韓国とも10%超。日本はもっと高いと思ってましたが、おそらくデータの出所が違うのでしょう。

 社会消費品国利総額に占める百貨店の比率ですが、中国はわずか3.4%しかありません。感覚的には中国ではショッピングモールに持って行かれているため、百貨店は斜陽産業化しつつある印象があります。と思いきや、ショッピングモールの社会消費品小売総額に占める比率が中国がわずか6.0%に対して、日本がなんと21.1%。日本ってショッピングモールの比率ってそんなに大きかったでしたっけ?イトンとかヨーカドーもこのカテゴリーに入っているのかも。

 社会消費品小売総額に占めるアウトレットの比率が日本が0.5%に対して中国が0.1%。中国のこの数値はもっと増えていくように思います。

 社会消費品小売総額に占める旅行消費の比率なるものまで数値が出ています。中国人の爆買いといわれるくらいなのでどうかと思えば日本の1.8%に対して中国が3.8%と大きく上回っていますが、さりげなく韓国が5.9%とダントツです。日本人の旅行消費が小さすぎると考えるほうがいいのかな?

 社会消費品小売総額に占める飲食業の比率は日本が一番高い17.7%、中国が11.8%です。中国の物価水準もかなり上がってきてますが、ひたすら安いものもまだたくさん有るため低くなっているのかもしれません。

 あと面白いと思ったのはペット消費。日本の759億元に対して中国が420億元。最近とある別途ショップを見る機会があったのですが、結構ちゃんとしてました。余裕のある人も増えてきたので、ペット消費も今後チャンスありですね。

 

 今度は一人当たり消費という視点で見ていきます。なんだかんだいって日本の数値はやはりでかいです。所がよく見ると韓国の数値も結構大きいんですよね。ネット販売、百貨店消費、アウトレット消費、海外消費、ぜいたく品消費、映画消費、これらがこの三国で一番大きいのは意外でしたね。韓国の異常はよく知らんのですが、こういうものなのでしょうか?

 

 こういう比較表ってなかなか面白いですね。


万達広場の2015年の経営データ

2016年01月14日 | 日記

 中国の代表的なショッピングモールである万達広場、2015年末時点で万達広場は合計133、商業面積は2000万平米を超えて、之世界一だそうです。そんな万達広場にどれだけの人が来ているのでしょうか。


1.1施設当たり1日当たり来客数、販売額、成長率

 一線都市の来客数が最も大きく6.3万人、二線都市、三線都市となるんつれ1万人ずつくらい減少します。来客数の増加率は一線都市が3%で頭打ち感がでてきています。三線都市が7%で、思ったほど来客数が増えていないです。7%は決して低いというわけではないのですが、もっとすごいのかと思ってました。そして1日当たり販売額が一線都市で440万元、二線都市313万元、三線都市251万元です。成長率は11-13%で、まあイメージ通りですね。あえていいうならば一線都市の売り上げの伸びは思っているよりも多いなあという感じです。

 

 経営年数別に見ますと、5年以上のところは来客数の伸びがわずか1%しかありません。あきてしまったのでしょうか。売り上げお伸びが一番大きいのは3-5年。ということは、5年あたりを境目に飽きられていくように見えますね。

 

 

2.2015年上半期平均賃料

 ざっくりいうと、1月当たり1平米当たり90元くらい、一日に引き直すと3元くらいですね。もっと高いかと思ってました。これはちょっと意外。

 

 大悦城の1月当たり1平米当たり335元、一日に引き直すと11元くらいです。こっちのほうがイメージに合います。どうして万達はこんなに賃料が低いのだろうか。大悦城は数が少なく大都市中心、万達は数が多い分地方都市が多く、それが平均賃料を抑えているのでしょうか。それにしても大悦城の4分の1。なんなんでしょうね、この差は。

 


上海の化粧品企業の納税ランキング

2016年01月14日 | 日記

 上海市の税務部門が2015年度の「第三次産業納税トップ100」及び「工業納税トップ100」を発表してます。これはあくまで上海における納税の話で、全国合計ではないこと、税制優遇を受けているような企業はその分納税額としては減ってしまうので、単純にこをのランキングで全てを判断できるわけではないのですが、うんちく程度に考えていただければいいと思います。


1.第三次産業

 P&G(17位)、ロレアル(31位)、エスティローダー(63位)、MARYKAY(79位:この名前は知らなかった)あたりがランキングに入っています。資生堂は昨年はトップ100に入っていたようなのですが、今年はランク外となっています。ランク入りしている企業の納税額を見ると前年よりやや減少していることがわかります。

 

2.工業

 トップはKelty(34位)という会社。中国大陸で唯一直販ライセンスを取得している台湾系資本の美容化粧品会社で、Chlitinaと同根の会社です。そして第2位が上海家化、ここもよく聞く会社です。納税額は前年比増えているところもありますが、減少している企業のほうが多いですね。

 

 冒頭に書きましたように、この数字がすべてではないのでこれですべてを語るわけにはいかないのですが、納税額が減っているというのはやはり景気にかげるが見えていると言えそうですね。