ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第41巻-3シシリー島の墓標

2007-01-27 14:42:52 | 第041巻~第045巻

■シシリー島の墓標(第147話) 発表1978年11月

評価     ★★★★

依頼人   セルジオ・モレッティ神父

ターゲット  ジョゼッペ・バレンチノ

報酬     不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 942

今回殺害人数        2/ 通算殺害人数   837

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  72

<ストーリー>
義父グスタボ・モレッティ神父をバレンチノ兄弟に殺されたセルジオ・モレッティ神父。バレンチノ兄弟を殺害を企て、ゴルゴに殺害を依頼する。一人分の殺害報酬しか用意できなかったセルジオは・・・

<この一言>
あの鍛冶屋・・・ただの鍛冶屋にしておくのは惜しい腕だよ・・・

<解説>
義父グスタボ・モレッティ神父をマフィアのボス「ジョゼッペ・バレンチノ」「デニー・バレンチノ」に殺されたセルジオ・モレッティ神父。バレンチノ兄弟を殺害を企て、ゴルゴに殺害依頼をするために銀行強盗を行う。しかし、確保出来た資金は兄ジョゼッペ一人分の殺害報酬にしか満たなかった。セルジオはゴルゴに兄ジョゼッペの殺害を依頼、弟デニーは自らの命をかけて殺害することに。

一方のバレンチノ兄弟はアメリカでのマフィア抗争に敗れ、シシリー島に舞い戻り、アメリカマフィアのヒットマンを警戒し厳戒態勢をとっていた。武器の持ち込みが困難と見たゴルゴは、分解した銃の部品を伝書鳩で運び込む。また、噴水の噴出口をモレッティ神父の友人の鍛冶屋に加工させて銃身にする。即席の銃を試射したゴルゴは鍛冶屋を「あの鍛冶屋・・・ただの鍛冶屋にしておくのは惜しい腕だよ・・・」と絶賛。職人好きのゴルゴらしい反応に、ニヤリとしてしまう。

ゴルゴは兄ジョゼッペを殺害、その葬儀に訪れた弟デニーをモレッティ神父が命を賭けて殺害する。モレッティ神父が事前にゴルゴに渡した手紙には、神父自らデニーを殺害するが、失敗したら生命保険を報酬としてデニーの殺害を依頼することが記されていた。神父がデニーを殺害出来た場合は3回、失敗した場合は1回、教会の鐘を鳴らすとあり、ゴルゴは教会の鐘が3回鳴ることを聞きながらシシリー島を去る。

神父からの殺害依頼はこれまでも何度か登場しているが、本作はストーリー展開が巧みで、伝書鳩や噴水のノズルを用いたギミックも効いており、質の高い作品となっている。ゴルゴを追う刑事を空港で嵌めるくだりも痛快だ。しかし、本作で特筆すべきは、表紙裏のバチカン市街の描写の美しさだろう。バチカン市街の荘厳な雰囲気が余すところ無く描かれており、作品全体を貫く通奏低音が聞こえてくるような1ページである

ズキューン

ゴルゴ13 (41) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>