ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第40巻-3アメリカの異邦人

2007-01-23 01:12:52 | 第036巻~第040巻

■アメリカの異邦人(第143話) 発表1978年10月

評価     ★★

依頼人   エヴィンス司法長官

ターゲット  ”アメリカの異邦人”影のリーダー 女医リタ

報酬    $300,000

今回弾丸発射数      0/ 通算弾丸発射数 926

今回殺害人数        1/ 通算殺害人数   822

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数  71

<ストーリー>
アメリカの地下組織”アメリカの異邦人”は連続テロを敢行、次のターゲットを「エヴィンス長官」と宣言する・・・

<この一言>
あんたが、少しでもおれにその疑いを持っているのなら、話を白紙にもどすのだな・・・

<解説>
秘密地下組織”アメリカの異邦人”は連続テロを成功させ、次なる標的は「エヴィンス司法長官」と予告してきた。エヴィンス長官はゴルゴに”アメリカの異邦人”のリーダー「女医リタ」の殺害を依頼するが、ゴルゴは返事をしない。「東洋人のきみも言ってみればアメリカの異邦人、この仕事は気が進まぬとでもいうのかな?」と嫌味を言うエヴィンス長官。ゴルゴは「あんたが、少しでもおれにその疑いを持っているのなら、話を白紙にもどすのだな・・・」と切り返し、エヴィンス長官に詫びを入れさせている。

リタの仕掛けた罠にはまり、ゴルゴの乗った長距離バスは谷底に転落し大破、負傷したゴルゴはリタの部下の放った麻酔銃で狙撃され、病院に運ばれる。病院で目を覚ましたゴルゴは麻酔の副作用で「ううっ・・・」とうめき声をもらし頭痛を訴える。この際、ゴルゴは頭を抱えているが、これ程までに苦痛を訴えるゴルゴは珍しい。リタに注射を打たれ再び昏睡させられたゴルゴが次に目覚めたとき、エヴィンスそっくりの男が動けぬゴルゴを抹殺すること部下に命ずる。エヴィンスの裏切りをゴルゴに聞かせ、本物のエヴィンスをゴルゴに始末させるためにリタが仕込んだトリックであった。しかし、ゴルゴはトリックを見破り、リタを殺害する。

精神科医リタとゴルゴの心理戦が見どころではある。しかし、①ゴルゴが麻酔銃に被弾して気絶した時②さらにもう一度薬物を注射され昏睡している時の2回、リタはゴルゴを殺せるチャンスがあったのにとどめを刺していないのが不可解だ。また、二度までも無防備な状況に陥っているゴルゴも、あまりにも軽率である。故に、ストーリー展開的にも、ゴルゴのパフォーマンスにしてもフラストレーションが残る作品だ。ラストシーンでゴルゴがワイングラスを持っているが、ゴルゴにしても今回の失態は酔って忘れたいに違いない。

ズキューン

ゴルゴ13 (40) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

<script type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script> <script src="http://www.google-analytics.com/urchin.js" type="text/javascript"> </script> <script type="text/javascript"> _uacct = "UA-792331-1"; urchinTracker(); </script>