ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第26巻-1破局点

2006-12-08 02:13:23 | 第026巻~第030巻

■破局点(第97話) 発表1975年4月

評価     ★★★★

依頼人    ハーバード大学ウェブナー教授

ターゲット  ハーバード大学ウェブナー教授

報酬     不明

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 690

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   600

今回まぐわい回数     1/  通算まぐわい回数  56

<ストーリー>
犯罪心理学のウェブナー教授はデータがあれば犯罪の予測が立てられるという理論を打ち出す。理論を証明するためにゴルゴで実証実験を行うが・・・

<この一言>
動きを読まれている!!

<もう一言>
べつに組んでやろうというんじゃない

<解説>
ハーバード大学で犯罪心理学を研究するウェブナー教授は、「犯罪行動は犯罪者の個性と犯罪環境の相互作用で決まるため、データがあれば犯罪を予測できる」という理論を打ち立てる。この理論を立証するため、偽の依頼でゴルゴに自らの命を狙わせ、ゴルゴを迎撃し殺害を試みる。ウェブナー教授は、ゴルゴの動きをことごとく予測、ゴルゴ迎撃のために雇ったハンター「ライリー」を使ってゴルゴを追いつめる。動きを読まれ傷を負わされたゴルゴは娼婦街へ潜伏。娼婦が何気なくもらした「顔色を読むとろくなことがない。こっちの腹を見透かされる。だから、深く考えたりしない」というセリフにヒントを得る。ゴルゴが見出した突破口は突発事象を誘発させることで相手に手の内を予測させないことであった。

ウェブナー教授がかなりの所までゴルゴを追いつめたのは評価に値するだろう。自身の理論が正しいことを確認するために、ゴルゴに致命傷を与えなかったが、ビルの屋上のシーンではゴルゴを殺害する機会が2度もあった。別荘でのシーンではゴルゴの肩に傷を負わせ、ゴルゴが背中を見せて逃走するシーンも見られる。しかし、「騒動師リンドン」がもたらした予測不能な突然の変化「破局点」により、ゴルゴの行動が読めなくなったウェブナーは、自らの理論の欠陥を自身の死をもって知ることになる。

「騒動師リンドン」もなかなかユニークなキャラだ。ゴルゴに対し「あんたと組んで仕事ができるなんて光栄だ」と伝えると、「べつに組んでやろうというんじゃない」とつれない返答を受けるがへこたれない。その後もへらへらした言動を繰り返すが、ゴルゴのオーダーにはしっかり応えるあたり、ゴルゴが指名した協力者だけのことはある。そのキャラからリンドンは「ちんどんや」にかけたネーミングか?リンドン再登場を期待したい。

ズキューン

ゴルゴ13 (26) 巻掲載
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