ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第26巻-2聖者からの依頼

2006-12-09 15:20:34 | 第026巻~第030巻

■聖者からの依頼(第98話) 発表1975年8月

評価     ★★★

依頼人    オーハラ神父

ターゲット  反政府武装ゲリラNPA新人民軍首領

報酬     不明

今回弾丸発射数       7/ 通算弾丸発射数 697

今回殺害人数        10/ 通算殺害人数   610

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数  56

<ストーリー>
マニラで聖者「オーハラ神父」から殺害依頼を受けるゴルゴ。ターゲットは同じく聖職者であった・・・

<この一言>
”目には目を”か・・・

<解説>
第二次世界大戦中の山下財宝を巡るトラブルにより両親を殺された「シスター・テレシタ」。この無念をはらすべく、オーハラ神父はゴルゴに犯人の殺害を依頼する。犯人はゲリラ組織の首領で、現在は宣教師として市井に溶け込んでいるという。キリスト教聖職者からの殺害依頼に「”目には目を”か・・・」とつぶやいている。

ゴルゴはターゲットの正体に迫るため、ゲリラ組織に捕らわれるが、ここから始まる拷問シーンと脱出劇が出色だ。椅子に縛られ、顔面を殴打され、さらには靴で顔面を踏みつけられるという屈辱を受けるものの無表情なゴルゴが凄い。さらに「鳥かご」といわれる木の枠組にくくりつけられたうえ、樹木の上につるされる。ターゲットの正体を見極めた後、鳥かごから力技で脱出するのだが、このシーンが本作最大の見どころと言ってもいいだろう。

ターゲットを射殺後、ターゲットが実はオーハラ神父であることを確認する。オーハラ神父はゲリラの首領であり、贖罪のために自身の殺害を依頼していたのであった。ゴルゴは依頼時点でこのことに気づいていた様子であるが、シスター・テレシタの気持ちを汲んで依頼人の嘘を見過ごしたのであろう。

ところで、一度ならず二度までもゴルゴを売った「船頭のおやじ」は生きながらえているのだろうか・・・

ズキューン

ゴルゴ13 (26) 巻掲載
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