goo blog サービス終了のお知らせ 

極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

とまとがなすとは。

2012年03月17日 | 新弥生時代

 

トマト百花繚乱」のつづき。ネット検索してすぐにわかったことは、特許の出願件数
が85年を先に急増し、急激にトマトの品種改良が進んでいることだったし、ネット上で
でもトマトの記事が大変多い。その背景には健康志向のエンジンとなっているトマトに
含まれるリコペン(あるいはリコピン)の効能が大きく寄与していることだ。そんなこ
とは常識だといわれればその通りなのだが、このリコピン鮮やかな赤色のカロテノイド
顔料の一つでトマトやにんじん、西瓜、グミ、パパイヤなど赤色の果物・野菜に含まれ
る有機化合物で、イチゴやサクランボウには含まれないという。


そこで、どれほどトマトのことを知っているのかカゴメ株式会社のホーム・ページに掲
載されている「トマト検定試験」(下図のロゴをクリック)に早速挑戦してみるも、み
ごと13問正解の1級だって!

 

ところで、トマト(学名:Solanum lycopersicum)は、南アメリカのアンデス山脈高原
地帯(ペルー、エクアドル)原産のナス科ナス属の植物。また、その果実のこと。多年
生植物で、果実は食用として利用され、緑黄色野菜の一種で、日本語では唐柿(とうし)、
赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり)などの異称がある。植物
学者たちの調査で、アンデス高原には8~9種類の野生種トマトが自生していることがわ
かったという。いずれも現在のミニトマトに近い形で、たくさんの小さな実をつけたチ
ェリータイプトマト。この野生種トマトは、人間や鳥によってメキシコに運ばれ、栽培
され食用にされ、「ピンピネリフォリウム」は、糖度が高く、熟すと真っ赤になる野生
のトマトを人間や鳥、獣が好んで食べ、種を排泄し、その種が発芽し、再び実を結び、
少しずつ分布を広げ、やがてメキシコで食用として栽培されるようになったという。
そこで、トマトは長らく独自の属(トマト属 Lycopersicon)に分類されてきたが、1990
年代ごろからの様々な系統解析の結果、最近の分類ではナス属 (Solanum) に戻すように
なってきている
。元々リン
ネはトマトをナス属に含めてlycopersicum(ギリシャ語lycos
'狼'+
persicos '桃')という種小名を与えたが、1768年にフィリップミラーがトマト
属を設立して付けたLycopersicon esculentumが学名と
して広く用いられてきた。この学
名は国際植物命名規約上不適切な
(種小名を変えずにLycopersicon lycopersicumとすべ
き)ものであ
ったが、広く普及していたため保存名とされてきた。しかし系統解析により
トマト属に分類されてきた植物がナス属の内部に含まれる
ことが明らかとなったため、ナ
ス属を分割するか、トマト属を解消してナス属に戻すか
の処置が必要になり、植物学では
近年トマトはナス科のモデル植物として注目されてい
る。また、Micro Tom は矮性で実験
室でも育成が可能な系統として利用され、さらに、
国際的なゲノムプロジェクトも行われ
研究のためのリソースが整備されつつあるという
のだが、とまとがなすだとは知らなかっ
た。






カゴメ株式会社の説明にもあるように、トマトのもつリコピンの活性酸素消去力(抗酸
化力)がすぐれているなら放射性物質の外部、内部被爆にも有効なのだから大いに摂取
すれば良いということになる。実際、チェリノブイリ事故の汚染地域の追跡(BBC放送)
では、核分裂反応時に発生するホロン(光子)が照射し水分子など過酸化物質に生成し
遺伝子を破壊するのだが、後背繁殖した野ねずみと渡り鳥の燕とでは発癌・奇形の発症
率が大きく異なることが明らかにされている。つまりは、渡り鳥の方は、被爆汚染地に
たどり着くまでに体力を消耗=遺伝子修復能力低下が原因であること突き止めている。

 

だからというわけではないが高濃度のリコピン=トマトを毎日摂取しておけばなにがし
かの健康・安心の担保になるだろう。もっとも、前出のドキュメント映画で、植物学者
が指摘しているように(放送では、さくらんぼう)果肉は良いが、種子に放射性物質が
濃縮されるので注意はいるようだ。このようなことを考えていくと、当分トマトリコ
ンの医療的側面の開発研究が続きそうだ。また、その摂取方法として「トマト
は地中海
の味噌・醤油」としてカゴメ株式会社は呼び、トマトのうまみ成分であるアス
パラギン
酸」「グルタミン酸」が1:4の割合で含まれる場合がトマトのうまみが最高
となると
いう。そんなことで、トマト(+野菜)ジュース、同じくスープ、トマトパス
タ、フォ
ンデュ・ド・トマトやトマトチーズフォンデュに重点をおいた料理にシフトさ
せるのも
理にかなっているようだ(このブログシリーズ「イタリア版食いしん坊万歳」
にも力が
入るというものだ)。


さて、トマトと言えばファニー・フラッグの小説『Fried Green Tomatoes at the Whis-
tle Stop Cafe』を1991年で米国で製作された『フライド・グリーン・トマト』(Fried
Green Tomatoes)』という映画あるが、タイトルの「フライド・グリーン・トマト」と
は名物料理のことで、青いトマトをスライスし、衣をつけてフライパンで揚げたもので、
カフェの「ホイッスル・ストップ・カフェ」を経営する2人の女性の出来事を、老人ホー
ムの老婆が語る形式のドラマがある。

米国映画の現役女優で好きなキャメロン・ディアスが主演する『バッド・ティーチャー』
(Bad Teacher)が5月に日本で公開される。この映画は2011年のアメリカ合衆国のコメ
ディ映画で貧しい薬物漬けの教師が玉の輿を勝ち取ろうとする姿を描いたものだが、本
作の評価は割れていて、映画のレビューを集積するウェブサイトRotten Tomatoes(日本
語訳では腐ったトマト)は171件のレビューを基に好意的な評価の割合を44%、評価の平
を5.2点(10点満点中)と「有望なコンセプトとキャメロン・ディアスの魅力的な厚顔
無恥の演技にもかかわらず『バッド・ティーチャー』は面白くない」と下されている。
有力媒体の批評から100点満点の加重平均値を導くMetacriticは38件の批評を基に47の値。
また、CinemaScoreの調査では観客の評価の平均は「C+」だった。

Bad Teacher

※下の写真のRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)は映画のレビュー、情報、報道を
扱うウェブサイトであり、英語圏の映画レビュー集サイトとして最もよく知られたもの。
その名称は、拙い演技にトマトや野菜類を投げつける観客を指したクリシェ(常套句)
から名付けらているという。



そんなこんなで、今晩はトマトの浪漫?を紐解いてみたわけだが、奥が深いという感想
でこの辺で寝ることに。


                                        

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« YOSHIMOTOが逝く。 | トップ | 贈与経済とデフレーション »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新弥生時代」カテゴリの最新記事