極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

独活と太陽神Ⅱ

2009年03月24日 | 贈与経済


奥山の蕨に独活は夏秋に咲き きみに届けし宅急便




北欧神話に関して、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィ
たぶらかし』にこういう語りがある。

 ムンディルファリという男が、自身の二人の子供があま
 りに美しいことから、娘にソール(太陽)、息子にマー
 ニ(月)という名をつけた。神々はこれに怒り、二人を
 捕らえて、太陽を牽く馬車の馭者をさせた。ソールは太
 陽の運行を、マーニは月の運行と満ち欠けを司る。馬の
 名はアールヴァク(「早起き」の意)、アルスヴィズ(
 「快速」の意)といい、体を冷やすための鞴(ふいご)が
 取り付けられている。太陽は常にスコルという狼に追い
 かけられているため、急いで運行しなければならない。

尚、ムンディルファリは、ヨートゥン(北欧神話の巨人族)の
ひとり。『スノッリのエッダ』の「ギュルヴィたぶらかし」で
は、太陽の女神ソーウィローと月の神マーニの父に当たる。ス
コル(Sköll)は、北欧神話に登場する狼である。魔狼フェンリル
と鉄の森の女巨人との間の子。その名前は「嘲るもの」「高笑
い」「騒音」との意味がある。北欧~ゲルマン地域ではそう言
った『天災』の象徴に『狼』が使われる事がしばしばある。ま
た、スノッリのエッダ(ON. Snorra Edda)とは、1220年ごろに
アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンが著した詩の教
本。

 Gylfaginning

‘太陽が亡くなる’とどうなる。‘天が落ちてくる’とどうな
るぐらいに不安だった。「太陽の消失」は、世界の太陽神話共
通のテーマとなっている。夜になると太陽が姿を消すこと(エ
ジプト神話)、冬になると日照時間が短くなること、日食(日
本・北欧神話)などといった、太陽にまつわる自然現象を説明
するのに一役買っている。エジプト神話では、毎晩ラーは冥界
ドゥアトを通り抜けていた。そこでアポピスは、ラーと彼の太
陽の舟が毎朝東に現れるようにした。日本神話では、スサノオ
の横暴に怒ったアマテラスが天岩戸に篭ってしまい、世界が暗
闇になってしまう。北欧神話では魔狼フェンリルの眷属である
スコルが太陽に、ハティが月に追いつき一時食らいつく事で日
食・月食となる。最終的にラグナロクにおいてはどちらも完全
に飲まれる事になる。

 天照大神


                           

中国では太陽や月を神格化されないのは、月を陰、太陽を陽と
みなす中国の
陰陽思想によるとされる。日蝕は天の犬が太陽を
食べることで引き起こされるとされ、日蝕の間、鍋や釜を叩い
てこの「犬」を追い払う習慣があったといわれる。




ここで休憩だ。ジョージハリスンのフォーク・ロック・バラー
ド曲
、『
Here comes the sunでも聴いてみよう。この曲はアップル
での打ち合わせに疲れていたジョージがそこを抜け出して親友
エリック・クラプトン家へ遊びに出掛けた際、その年初め
ての春らしい日差しを感じていたら自然に歌詞とメロディライ
ンが生まれたという何とも極西(ごくせい)の国イングランド
の牧歌的なシーンをイメージさせる曲なんだろう。

☁/☀  ♪〽 

Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
it's all right

Little darling, it's been a long cold lonely winter
Little darling, it feels like years since it's been here
Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
it's all right

Little darling, the smiles returning to the faces
Little darling, it seems like years since it's been here
Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
it's all right

Sun, sun, sun, here it comes...
Sun, sun, sun, here it comes...
Sun, sun, sun, here it comes...
Sun, sun, sun, here it comes...
Sun, sun, sun, here it comes...

Little darling, I feel that ice is slowly melting
Little darling, it seems like years since it's been clear
Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
it's all right

Here comes the sun,
Here comes the sun, and I say
it's all right
it's all right

☁/☀  ♪〽 




‘現在の太陽神’の話。『デジタル革命』の6つの特徴の第三
番目は‘ボーダーレス’。これは‘シームレス’が機能や表出
する側面があるのに対し、機能から空間、地理或いは地政学に
おける『境界』の消滅(⇔ボーダーフル、ロー・ボーダー)を
意味する。最も「境界人格障害症(ボーダー)」という精神の
『境界』もある。通信情報の‘ムーア則’的進化は、私企業の
拠点をナショナル或いはリージョナルな拘束を解き放し、貿易
の高循環化(均質化)を進める。身近な例でいくと、「くるく
る寿司」や「マグロの買い占め」などの食文化のボーダーレス。
また、機能面では、「V2G(Vehicle-to-Grid)」「スマートグリッ
ド」のように、コンピュータと電話が融合したように、自動車
が‘メディア’化し電気と‘融合’する(V2G)或いは、大型
発電所(水力・火力・原子力)といった従来の独立型発電をソ
ーラ・風力等の分散型発電をネットワーク化(=『電気エネル
ギーのインターネット化』)さらには、情報通信との‘融合’
が予測される「スマートグリッド」は世界規模のフィードイン
タリフ
FIT:固定価格買い取り制度)の展開と相まって、ボー
ダーレス化が進展することが予見される。つまり、‘現在の太
陽神’は北米神話の‘ソール(太陽)’のように狼に追われ、
へとへとに疲れることはなくなった。

 チャンネル アイコン VermontPublicTV





ウド(独活、学名:Aralia cordata、ウコギ科タラノキ属の多
年草。香りが強く、山菜として好まれる。夏に小さな白い花を
たくさん付け、秋に直径3mmほどの黒色の液果となる。一果中
に3~5個のゴマ状の種子をもつ。高さは約2~3mに成長し、「
ウドの大木」という慣用句もあるが、木ではない。春、初夏(
ゴールデンウィーク頃)に芽吹いた小さな頃には山菜として利
用出来るが、大きくなると食用にも木材にも適さない事から例
えとされた。だが、実際の所は夏ごろまで「若葉」や「蕾」も
山菜として採取できる「若葉」「蕾」「芽および茎」の部分を
食用とする。「蕾」や「茎」は採取期間が短いが「若葉」はあ
る程度長期間に渡って採取する事が出来る。

image

山独活はやや灰汁が強く、山菜として葉や先端を天ぷらなどに
する他、ぬた、茹でたものを酢味噌和え、味噌汁の実とする。
白独活は、酢水で灰汁抜きをして煮浸しやサラダとしても食べ
られる。また、皮も柔らかいため、捨てずに短冊切りにしてキ
ンピラにすると美味しいため、白独活は捨てる所が殆ど無い。
また、根は独活(どくかつ)と呼ばれ薬用になる。そんな自然
の恵みに感謝して歌をつくる。球状に群がり咲く「ウド」。花
言葉は「淡泊」。


【S氏への返信】

居住地も決まりなりよりです。時間ばかり過ぎこんな歳でも‘
焦る’ということもあるのだと感心しています(否、少々鬱っ
とうしいくもあり)。しかし、WBC連覇おめでとう。イチロ
ウには叶わないが、彼に集まった‘気(spirit power)’をもら
い頑張ろう。四月は忙しいが、仕事仲間に五月なれば‘家マー
ジャン’をやろうと誘っていたと伝えて欲しい。そのころは、
試験菜園の野菜やハーブがなる頃だ。‘家ごはん’も彼女に
頼んでつくってもらうからいつでも遠慮なく歓迎だ。

~ゆらっと遊覧~ 彦根城お堀めぐり 花見船 彦根城お堀めぐり

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