彦根藩の当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。
【季語と短歌:4月17日】
飛花落花夫々集め大樹なる
高山 宇
🪄寝起き時に、二度奇妙な夢見る。カラーで未完成の黄色と赤の自動
車の構造体がクレ―ンで次工程に運ばれる動画。如何してなのかと目
覚めしその後、二度寝し同じ画像を見ることになる。これは、深層心
理が動いて脳の記憶が脳細胞が再構成し突き動かしたと腑に落とすこ
とに。つまり、”水素社会の実現”が進捗することを意味する。昨夜のデ
スクワークの確信が投影し了解されたと。(Arrival of the hydrogen society)
✳️フレキ基板の厚さ自在に 液滴印刷で車体配線
プリンテッド・エレクトロニクス関連のスタートアップであるエレ
ファンテック(東京・中央)は、フレキシブル基板(FPC)の銅膜厚
を1μm未満から100μm超まで自由に設定できるようにしたと、2025
年4月9日に発表した(写真1)。これまでのFPCは銅の膜厚が3μ~12μm
だった。銅の層を厚くすることで大電流を流せるようになり、自動車
や産業機器などパワーエレクトロニクス分野で新しいユースケースの
発掘につながる可能性がある。複数のアプリケーションで量産導入に
向けた検討が進行中。(日経クロステック)
3️⃣ 特開2025-14903 発電モジュールの製造方法 パナソニックIPマ
ネジメント株式会社(審査前)⓶
【詳細の説明】【0047】
サブモジュール101の発電部面積率は、サブモジュール102の
発電部面積率よりも小さい。つまり、この例では、サブモジュール1
01が「第1サブモジュール」に相当し、サブモジュール102が「
第2サブモジュール」に相当する。これにより、サブモジュール10
1の光透過率を、サブモジュール102の光透過率よりも大きくす
ることができる。【0048】
図7.図1の発電モジュールの一部を示す拡大上面図
図7に示す例では、サブモジュール101、102のそれぞれにおい
て、ストリング120がY方向に等間隔で配置されている。サブモジ
ュール102には、サブモジュール101よりも密にストリング12
0が配置されている。したがって、サブモジュール102のストリン
グ120の数は、サブモジュール101のストリング120の数より
も多い。ストリング120のY方向の幅は、例えば、全て一定である。
このようにして、サブモジュール102の発電部面積率(ここでは、
主面110sに対するストリング120の合計面積の割合)を、サブ
モジュール101よりも大きく設定することができる。【0049】
発電モジュール1は、Z方向に沿って見た平面視において、第2方向
(ここではY方向)において、サブモジュール102のサブモジュー
ル101と反対側に配置されたサブモジュール103をさらに備える。
サブモジュール103を「第3サブモジュール」と呼ぶことがある。
サブモジュール102の発電部面積率は、サブモジュール103の発
電部面積率よりも小さい。この例では、サブモジュール103には、
サブモジュール102よりも密にストリング120が配置されている。
【0050】 図7に例示するように、各モジュール列Ra~Rcを構
成する複数のサブモジュール100は、モジュール列の一端側(ここ
では、上方(+Y側))に近いサブモジュールほど発電部面積率が小さ
くなるように構成されていてもよい。これにより、Y方向(例えば窓
の高さ方向)に沿って光透過率を変化させることができる。【0051】
発電モジュール1は、Z方向に沿って見た平面視において、サブモジ
ュール101と第2方向に交差する第3方向(ここではX方向)に隣
接して配置されたサブモジュール104をさらに備える。サブモジュ
ール104を「第4サブモジュール」と呼ぶことがある。サブモジュ
ール104の発電部面積率は、サブモジュール101の発電部面積率
と等しい。この例では、サブモジュール104のストリング120の
数は、第1サブモジュール101と同じである。【0052】
図7に例示するように、各モジュール行R1~R4を構成する複数の
サブモジュール100は、発電部面積率が全て同じになるように構成
されてもよい。これにより、X方向(例えば窓の幅方向)に沿って透過
率を一定にすることができる。【0053】
(サブモジュールの他の配置例)
本実施形態の発電モジュールは、第2方向に隣接し、かつ、発電部面
積率の異なる少なくとも2つのサブモジュールを備えていればよい。
図7では、第1サブモジュールが第2サブモジュールの上方(+Y側)
に位置するが、下方(-Y側)に位置してもよい。また、図7では、
第2方向をY方向として説明したが、第2方向は、発電モジュール1
の厚さ方向である第1方向に交差する方向(XY面における任意の方
向)であればよい。サブモジュールの数、配置なども、図7に示す例
に限定されない。図7では、サブモジュール100がマトリクス状に
配列されているが、サブモジュール100は一方向のみに配列されて
いてもよい。【0054】
図8は、第1実施形態の発電モジュールの他の例を示す模式的な上面
図である。【0055】
図8に示す発電モジュールは、複数(ここでは3つ)のサブモジュー
ル101~103を含む単一のモジュール列を備える点で、図2に示
す構成と異なる。【0056】
サブモジュール101~103は、図7に示したサブモジュール101
~103と同様に、モジュール列Raの一端側(ここでは+Y側)に
位置するサブモジュールほど高い発電部面積率を有するように構成さ
れている。したがって、発電モジュールの光透過率は、+Y方向に徐
々に大きくなる。図示するように、例えば窓のサイズに応じて、各サ
ブモジュール101~103の平面形状は、X方向に長い矩形状であ
ってもよい。この構成によると、サブモジュール間に配線を配置する
必要なく、シンプルで外観に優れた発電モジュールを提供することが
できる。【0057】
図9A サブモジュールの製造方法における膜形成工程を示す模式的
な工程斜視
(サブモジュールの製造方法)
図9A~図11を参照しながら、サブモジュール100の製造方法を
説明する。【0058】
サブモジュール100の製造方法は、ベース基板の主面に、太陽電池
膜を含む積層膜を形成する膜形成工程と、積層膜を加工して発電部を
形成する膜加工工程と、発電部と電気的に接続する配線を配置する配
線形成工程と、を包含する。【0059】
・膜形成工程
図9Aおよび図9Bは、それぞれ、膜形成工程を説明するための模
式的な工程斜視図である。【0060】
まず、図9Aに示すように、透光性を有するベース基板(例えばガラ
ス基板)110を用意する。ここでは、ベース基板110としてガラ
ス基板を用意する。代わりに、FTO基板などの、表面が透明導電膜
で被覆された基板を用いてもよい。【0061】
図9B サブモジュールの製造方法における膜形成工程を示す模式的
な工程斜視図
次いで、図9Bに示すように、ベース基板110の主面110sに、
主面11010s側から、下部透明導電膜、太陽電池膜および上部透
明導電膜をこの順で含む積層膜170を形成する。【0062】
積層膜170における各膜は、それぞれ公知の方法で形成され、必要
に応じてパターニングされる。例えば、下部透明導電膜のパターニン
グ、上部透明導電膜と下部透明導電膜とを接続するコンタクト部の形
成などを適宜行ってもよい。FTO基板を用いる場合は、FTO基板
表面の透明導電膜を、積層膜170の下部透明導電膜として用いても
よい。【0063】
太陽電池膜は、例えば、ペロブスカイト化合物を含む。太陽電池膜は、
スピンコート方式、インクジェット方式などの方法で、主面110s
に形成された下部透明導電膜の上に塗布される。太陽電池膜は、例え
ば、n型半導体膜、i型半導体膜(ペロブスカイト層)およびp型半
導体膜を含む積層膜である。まず、n型半導体膜を、インクジェット
方式を用いて塗布して乾燥させた後、その上層となるi型半導体膜を
インクジェット方式により塗布して乾燥させる。同様にp型半導体膜
を、インクジェット方式を用いて塗布して乾燥させて積層膜を形成す
る。このように塗布および乾燥を繰り返して、太陽電池膜となる積層
膜を形成してもよい。【0064】
・膜加工工程
膜加工工程では、まず、図9C(先回掲載済み)に示すように、レー
ザ光をX方向に走査して、上記方法で形成された積層膜170に対し
て第1のレーザ加工工程(ストリング形成工程)を行い、積層膜170
の一部を主面110sから除去する。ここでは、レーザスクライブな
どのスクライブ加工を行う。積層膜170のうち主面110s上に除
去されずに残った部分が、発電部(ストリング120)となる。
図9C】サブモジュールの製造方法における膜加工工程を示す模式的
な工程斜視図
【0065】 続いて、図9Dに示すように、レーザ光を方向に走査し
て、第2のレーザ加工工程(素子分離工程)を行う。これにより、各
ストリング120に、Y方向に延在する複数の分離溝(図6Aの分離
溝160に対応)160を形成し、複数の太陽電池素子150に分離
する。このようにして、図6Aで例示した積層構造Lを得る。
図9C サブモジュールの製造方法における膜加工工程を示す模式的
な工程斜視図【0066】
以下、図10A~図10Cを参照して、第1のレーザ加工工程(図9C
)をより詳細に説明する。ここでは、積層膜170を構成する下部透
明導電膜、太陽電池膜、上部透明導電膜を全て同時にレーザ加工によ
って除去する例を説明する。なお、少なくとも太陽電池膜の一部がレ
ーザ加工によってベース基板から除去されればよい。他の透明導電膜
は、太陽電池膜とは異なる方法で加工され、異なるパターンを有して
もよい。
図10C サブモジュールの製造方法における膜加工工程を示す模式
的な工程断面図
【0067】図10A~図10Cは、それぞれ、膜加工工程を説明す
るための模式的な工程断面図である。
【0068】図10Aに示すように、レーザ光LBをX方向に走査し
て、所定の照射範囲(「照射幅」と呼ぶ。)wLで積層膜170にレー
ザ光LBを照射する。これにより、積層膜170のうち照射された部
分を除去する。除去される部分は、X方向に延在するライン状の領域
(ストリング間領域)130となる。照射幅wLが広い場合には、複
数回の走査を行って所定の範囲wLへの照射を行ってもよい。この例
では、積層膜170が厚さ方向に亘って除去されて、主面110sの
一部が露出する。【0069】
図10B サブモジュールの製造方法における膜加工工程を示す模式
的な工程断面図
次いで、図10Bに示すように、レーザヘッドを移動させて、レーザ
光LBの照射位置を所定の距離(「非照射幅」と呼ぶ。)wTだけY方
向にずらす。この状態で、レーザ光LBをX方向に走査して積層膜1
70に照射幅wLでレーザ照射を行い、積層膜170の一部を除去す
る。Y方向に隣接する2つの除去部分の間には、非照射幅wTと同じ
幅を有するライン形状の積層構造、すなわちストリング120が形成
される。図10Cに示すように、この後も、照射位置をY方向にずら
しながら、積層膜170のレーザ照射を行う。このようにして、主面
110s上に、Y方向に等間隔に配置された複数のストリング120
を形成することができる。【0070】
次いで、図10Bに示すように、レーザヘッドを移動させて、レーザ
光LBの照射位置を所定の距離(「非照射幅」と呼ぶ。)wTだけY方
向にずらす。この状態で、レーザ光LBをX方向に走査して積層膜1
70に照射幅wLでレーザ照射を行い、積層膜170の一部を除去す
る。Y方向に隣接する2つの除去部分の間には、非照射幅wTと同じ
幅を有するライン形状の積層構造、すなわちストリング120が形成
される。図10Cに示すように、この後も、照射位置をY方向にずら
しながら、積層膜170のレーザ照射を行う。このようにして、主面
110s上に、Y方向に等間隔に配置された複数のストリング120
を形成することができる。【0070】
本実施形態では、膜加工工程において、第1のレーザ加工工程におけ
る加工条件を異ならせて、第1サブモジュール(例えば、図7におけ
るサブモジュール101)と第2サブモジュール(例えば、図7にお
けるサブモジュール102)とを作製する。これにより、太陽電池膜
の除去面積(合計面積)を異ならせることができるので、光透過率の
異なる2つのサブモジュールを作り分けることができる。【0071】
レーザ光LBの照射幅wLおよび非照射幅wTは、所望の光透過率お
よび発電量が得られるように適宜設定され得る。例えば、第1サブモ
ジュールを製造する際のレーザ光LBの照射幅wL1を、第2サブモ
ジュールを製造する際の照射幅wL2よりも大きくしてもよい。ある
いは、第1サブモジュールを製造する際の非照射幅wT1を、第2サ
ブモジュールを製造する際の非照射幅wT2よりも小さくしてもよい。
サブモジュール101、102を作り分ける方法の一例を、図9A~
図9Fを参照して説明する。【0072】
まず、第1基板11よりもサイズの小さいベース基板110を複数枚
用意する(図9A)。この基板110の主面110sに、同じ積層条
件にて積層膜170を形成し、ベースサブモジュール(以下、「積層膜
付きベースサブモジュール」)を複数枚用意する(図9B)。【0073】
次いで、積層膜付きベースサブモジュールに対し、図9Cに示すよう
に、第1加工条件(照射幅wL1および非照射幅wT1)にて、第1
レーザ加工工程(ストリング形成工程)を行う。これにより、ベース
基板110上に、ストリング幅がwT1、ストリング間距離がwL1
である複数のストリング120を形成する。次いで、図9Dに示す
ように、第2レーザ加工工程(素子分離工程)を行い、サブモジュー
ルを形成する。これが「第1サブモジュール101」となる。
図9B サブモジュールの製造方法における膜形成工程を示す模式的
な工程斜視図
【0074】 同様に、積層膜付きベースサブモジュール(図9B)に
対し、図9Eに示すように、第1加工条件とは異なる第2の加工条件
(照射幅wL2(wL2<wL1)、非照射幅wT2(wT2=wT1
))にて加工を行う。これにより、ベース基板110上に、ストリング
幅がwT2(=wT1)、ストリング間距離がwL2(<wL1)であ
る複数のストリング120を形成する。次いで、図9Fに示すように、
第2レーザ加工工程(素子分離工程)を行い、サブモジュールを形成
する。これが「第2サブモジュール102」となる。【0075】
このように第2サブモジュールを形成する第2の加工条件は、第1の
加工条件と比較して、非照射幅は等しく設定する一方、照射幅だけを
小さく設定することにより、第2サブモジュール102を形成するこ
とができる。なお、レーザ加工のレーザ出力は第1加工条件、第2加
工条件とも同じである。【0076】
【図16】ストリング構造の一例を示す模式的な拡大上面図
なお、この条件で形成した第1サブモジュール、第2サブモジュール
は、表1(図16参照)の関係になっている。これらのサブモジュー
ルのストリング幅は同じであり、ストリング間領域幅は異なった関係
である。【0077】
このように、ベース基板110上に、共通の形成条件で積層膜170
をあらかじめ形成して、複数のベースサブモジュール(積層膜付きベ
ースサブモジュール)を作製しておくと、第1レーザ加工工程の加工
条件を変えることにより、ベースサブモジュールから、第1サブモジ
ュール101および第2のサブモジュール102を製造することがで
きる。【0078】
・配線形成工程
図11は、配線形成工程を説明するため模式的な上面図である。図
11に示すように、上記方法でストリング120が形成されたベース
基板110に、配線(例えばタブ線)141、142を形成する。こ
のようにして、サブモジュール100が製造される。【0079】
【図11 サブモジュールの製造方法における配線形成工程を示す模
式的な上面図
配線141、142は、基板110のX方向における一端側および
他端側にそれぞれ配置される。Z方向に沿って見た平面視において、
配線141、142は、基板110のY方向の長さよりも長く、配線
141、142の上端部および下端部が基板110の外側に延在して
いてもよい。配線141は、ベース基板110の一端側において、各
ストリング120の左端部の上部透明導電層または下部透明導電層に
接続される。同様に、配線142は、ベース基板110の他端側にお
いて、各ストリング120の右端部の上部透明導電層または下部透明
導電層に接続される。配線141、142のそれぞれは、例えば半田
付けによって、下部透明導電層の端部上面に接続されてもよい。
【0080】 (発電モジュールの製造方法)
次に、図12A~図13Cを参照しながら、上記方法で製造された
サブモジュール100(図11)を用いて、発電モジュール1を製造
する方法を説明する。
【0081】発電モジュールの製造方法は、例えば、第1基板上に複
数のサブモジュールを配置し、互いに電気的に接続させるサブモジュ
ール配置工程と、複数のサブモジュールを間に挟んで、第1基板と第2
基板とを貼り合わせるシール工程と、を包含する。【0082】
・サブモジュール配置工程
図12Aおよび図12Bは、それぞれ、サブモジュール配置工程を説
明するための模式的な工程上面図である。【0083】
まず、第1基板(例えばガラス基板)を用意し、第1基板の第1面
11s上に、充填材(図2等に示す充填材31)を介して、サブモジ
ュール100を複数個配置する。充填材として、例えば、ポリオレフ
ィンを含む充填材シートを用いる。ここでは、12個のサブモジュー
ル100を4行3列に配列してもよい。【0084】
本実施形態では、図12Aに示すように、Y方向(列方向)に隣接
する2つのサブモジュール100の配線141同士および配線142
同士を、例えば半田を用いて接続する。同じ列内のサブモジュール
100の配線141がY方向に繋がり、Y方向に延在する第1配線4
1aが形成される。同様に、同じ列内のサブモジュール100の配線
142がY方向に繋がり、Y方向に延在する第2配線42aが形成さ
れる。これにより、同じ列内のサブモジュール100が並列に接続さ
れたモジュール列Raを得る。同様にして、他のモジュール列Rb、
Rcにおいても、4つのサブモジュール100も並列に接続する第1
配線41b、41cおよび第2配線42b、42cを形成する。
【0085】 また、図12Bに示すように、モジュール列Raの第2
配線42aと、モジュール列Rbの第1配線41bとを、第3配線43
によって電気的に接続する。第3配線(例えばタブ線)43は、例えば
半田付けで、第2配線42aおよび第1配線41bに接続されてもよ
い。同様にして、モジュール列Rbの第2配線42bとモジュール列
Rcの第1配線41cとを第3配線43で接続する。これにより、モ
ジュール列Ra~Rcが直列に接続される。
【0086】続いて、最も左側のモジュール列Raの第1配線41a
にリード線21を接続し、最も右側のモジュール列Rcの第2配線
42cにリード線22を接続する。このようにして、サブモジュール
付き第1基板が形成される。【0087】
次回につづく
🪄再生可能エネルギー(太陽光・風力・バイオマス・地熱・水力)は
ほぼ実現しており、太陽光に至っては、有機・ハイブリッド・無機・
金属系のタフで高効率のデバイスが開発されており、東亜道路の路面
系太陽電池、そして、パナソニック・旭硝子・積水化学などの建材一
体型太陽電池、地熱発電、熱変換発電デバイス・高性能燃料電池の実
用化が進行中、また、大容量蓄電設備やワイヤレス送受電(マイクロ
波の大容量送受電)、更に,水・海水電解水素製造、高熱化学反応水素
製造と大量水素製造・貯蔵・供給・搬送が進化、更には、光触媒によ
る炭化水素化合物・人工燃料物質製造技術が確立しており、水素直燃
ローターリーエンジン、レシプロエンジン、電気自動の実用化に向け
て中核事業の革命前夜にある。だからこそ、吾頭脳はパニック状態な
のだろう。(笑)
5章「金利」からも見えてくる!財務省の大好きな増税は
「意味不明」で「愚かな策」
金利の引き下げぱ金融緩和の-環
繰り返すが、金利が下がれば、企業や個人はお金を借りやすくなる。
すでに借金がある人も、利下げ後の利率で新たに借金をし、元の借
金を返済してしまえば、本来、支払うはずだった利子を大幅に免れる
ことになる。これを「低利借り換え」などという。
なんであれ、金利の引き下げは金融緩和の一環だ。お金を借りる人
が圧倒的に得をし、そうして景気がよくなっていくのだから、社会的
には旨みが多いものなのだ。
というわけで、「景気が悪ければ金利を下げる」という金融政策の
基本は、ここでも不変だ。いまでは過去の話となってしまったが、マ
イナス金利もまた金融緩和の一つであり、量的緩和とは何も矛盾しな
いのである。
マネーストック増加率が、2年後のインフレ率を決める
さて、これまで「お金」と単純に呼んでいたが、世の中に出回ってい
るお金の総量を「マネーストック」という。お金といっても、お札だ
けでなく金融機関への預金を含めて考えたほうがいい。「マネースト
ック」はマネタリーベース(59ページ)に、金融機関の預金を足し
た額だ。このマネーストックの増加率とインフレ率は、じつは密接な
関係にある。
過去のインフレ率と、その2年前のマネーストックの増加率の関係
を調べると、双方に強い相関関係にあることが示されるのだ。つまり
本年のマネーストック増加率が、2年後のインフレ率を決めるという
ことだ。
マネーストック増加率がインフレおよび経済成長につながるまでに、
およそ2年。
このように経済の動向は一朝一タでわかるものではない。こういう
知識をもとに、長い目で考えることが重要なのである。
利上げが続けば、失業率が増える
日銀が国債購入縮小の方法検討、事実上の量的引き縮めへ移行という
報道があった。
つまり、日銀は機会さえあれば、利上げを望んでいるということで
ある。
これは財務省が能登半島地震の復興予算を、やらなかったというシ
グナルが出ている。財政審(財政制度等審議会/財務省が設置し、財
務大臣の諮問機関として財政に関する議論を行う)で、「人口を見な
がら、復興予算します」などといっていること自体が引き縮めなのだ。
財政政策を引き締めることははっきりしているため、金融政策も引き
締めるということになる。
なぜこんなことになるのか、とても不思議だが一つは植田和男/第32
代日本銀行総裁)さんが完全に金融機関擁護だということが上げられ
るだろう。これはFRBと比較すると明らかになる(【図版514」)。
日銀は2024年はインフレ率2・8%で2025年はインフレ率
1・9%、GDP成長率は2024年でO・8%で2025年は1・O
%と発表している。
FRBは、2024年はインフレ率2・4%、2025年はインフ
レ率2・2%、GDP成長率は2024年が2・I%で2025年が
2・O%。FRBがおもしろいのは失業率も発表している点だ。20
24年に4・O%、2025年は4・1%とした。
インフレ率は似たような数字だが、日本は利上げし、FRBは利下
げすると真逆のことをいっている。
ではなぜ、真逆のことをいっているのだろうか。
じつはここで引き締めると失業率がぐっと上がってしまうため、F
RBは「利下げすることで、失業率を上がらせませんよ」といってる
わけだ。
一方、日本は失業率に触れず、自分たち(財務省や日銀)の天下り
先である金融機関のことだけ考えて、労働者(国民) の生活のことな
ど眼中にないから平気で利上げできるのである。利上げをすれば、銀
行自体の景気はよくなるからだ。
ただ下手に利上げすると、見通しの失業率より数字が高くなってし
まう。私の見通しでは、2025年の失業率は多分2・5~2・6%
ぐらいまで上がる思う。つまり、失業率が上がってしまうのがバレる
から、わざと日本はそれに触れないのだ。世界の中央銀行はみんな書
くのに、わざとそれを書かない。
それこそが、金融機関重視の証拠である。
ウラで糸をひく財務省にとっては、もちろん国民よりも、天下り先の
金融機関のほうが大事なのである。
経済波及のラグを考えないと経済運営はできない
先にも述べたように、経済政策をやるときに、みんな瞬時に全部起こ
るというのは間違いで、何かが起こるには半年から一年くらいかかる。
経済動向はI朝一タでわかるものではない。その次の話が起こるとき
は、またちょっとかかる。そのため、どうしても目先の利益に飛びつ
いてしまいがちだ。
ただ、そんな感じで経済波及(連鎖反応)のラグを考えない人は、
経済運営ができない。金利もそうだが今あげてもすぐ変わるわけがな
く、ちょっと後で変わるのだ。
時間軸でずっと長く見ていかないと、なかなか経済はわかりにくい。
こういうのをラグ構造というのだが、そういうことが頭に入って、
どのくらい先からこうなるかと思いながらやるのが経済運営なのであ
る。
方程式を解くように、これを解くと次の期はこうなって、その次の
期はこうなってという感じだが、それが理解できないとなると、経済
運営が難しいだろう。
経済政策は、どうすれば
「マンデル=フレミングモデル」「効く」のか
経済政策について、何かどう作用して実体経済に影響するのか、ほと
んど知らないという人も多いだろう。GDPギャップの説明で、「経済
成長を促すような経済政策」として金融緩和と財政出動を挙げた(1
02ページ)。マンデル=フレミングモデルは、なぜ金融緩和と財政
出動によって経済成長が促されるのか、その因果関係を説明すること
で、適切な経済政策のあり方を理論化したものだ。
まずGDPの「内訳」を知ろう
マンデル=フレミングモデルは、【図版5-5】で示したように、「金
利が上がると。”投資”と。輸出々が減るため、変動相場制のもとでGD
Pを増やすには、単独で行う財政政策(財政出動)では効果がない」
というものだ。「単独で行う財政政策では効果がない」ということは、
つまり、金融政策(金融緩和)も合わせて行う必要があるということ
である。
さて、本当は、マンデル=フレミングモデルも数式一つで表現でき
るのだが、やはり、あえて言葉で説明していこう。これから説明する
内容をしっかり頭に入れていけば、「金利が上がると投資と輸出が減
るため、変動相場制のもとでGDPを増やすには、財政政策(財政出
動)と合わせて金融政策(金融緩和)を行うのが効果的」の意味がわ
かるはずだ。マンデル=フレミングモデルを理解するには、
①「なぜ、金利が上がると投資と輸出が減るのか」
②「なぜ、『変動相場制のもとでは』という条件つきなのか」
「Product」の略であり、「国内総生産」の意であることは知っている
人も多いと思うが、
では、何をもって国内総生産と呼ぶのか。
辞書的には「ある一定期間に国内で生み出されたモノやサービスの
付加価値の合計額」などと定義されるが、わかるような、わからない
ような、という印象を抱く人が大半だろう。
GDPを理解するには、その内訳を知るのがいちばん手っ取り早い。
国内では日々、さまざまな経済活動が行われている。人々は慟いて
モノやサービスを生産し、報酬として得たお金で消費したり投資した
りする。投資にはもちろん、企業の設備投資などもある。また、貿易
会社は海外との輸出事業と輸大事業を行っている。輸入は国内に大っ
てくるお金(を生み出すもと)、輸出は国外に出ていくお金(を生み出
すもと)だ。さらに公共事業など、政府が生み出す需要というのもあ
る。
今までサラリと「GDP」といってきたが、GDPの内訳は、今、
挙げたものすべてである。つまり「GDP=消費十投資十政府需要十
輸出-輸入」と定義できる。
これを頭に入れることが、マンデル=フレミングモデルを理解する
出発点だ。
財政出動すると何が起こるかーカギは「金利」
では、マンデル=フレミングモデルの一つ目のポイント、「なぜ金利
が上がると投資と輸出が下がるのか」を説明していこう。
まず、そもそも金利とは、どんなときに上がるものなのか。もちろ
ん要因は一つではないが、ここで重要なのは、国債発行との因果関係
だ。いまもいったように、「GDP=消費十投資十政府需要十輸出-輸
入」だ。マンデル=フレミングモデルは、経済政策の効果のメカニズ
ムを説明するものだから、このGDPの内訳のうち、注目したいのは
「政府需要」の効果である。
経済政策には、。財政政策タ(157ページ)と。金融政策÷(15
2ページ)の二種類があるのは、先にも述べたとおりだ。景気が悪く
て成長が低迷しているとき、財政政策としては「減税」か「財政出動」
が行われる。このうち「財政出動」とは、公共投資などを行って世の
中に仕事を作り出すこととも説明した(158ページ)。これが「政府
需要」である。
つまり、不景気対策としての財政政策は、「国民からとるお金を減
らすか」「国民に分配するお金を増やすか」の二択ということになる。
ここで、財政出動つまり公共事業によって政府需要が増えると、失
業者は減り国民の所得は増える。すると、どうなるだろうか。
より所得が多くなれば、より多く「消費」するのが人間だ。消費す
るのは国内で作られたものだけとは限らないから、当然、海外からの
「輸入」も増える。「輸出」は、ひとまず不動としておこう(その理由
は、読んでいけばわかる)。
さらに、政府需要増によって経済がより活発になれば、民間の「投
資」もより盛んになるだろう。個人の株式投資や住宅投資、企業の設
備投資などだ。
まとめると、GDPの内訳のうち「政府需要」が増えれば、必然的に
「消費」「投資」「輸入」も上がる。輸入は、GDPでマイナスされる
要素だが、だいたい消費の6割程度の額と考えていい。
つまり、輸入は必ず消費より小さい額になるから、政府需要が増え
ることで消費と同時に輸入のマイナス分か増えても、すべての和であ
るGDPは増えるわけだ(そのため、以降、GDPの内訳は「(消費-
輸入)十政府需要十投資十輸出」と表記する)。
だとしたら、GDPを増やすには財政出動をどんどん行えばいい、と
いうことになるのだろうか。それが違うのである。カギは「金利」だ。
「政府需要が増えれば、(消費ー輸入)も投資も増えて、輸出は不動」
という話には、「金利が変わらなければ」という前提条件があるのだ。
先に、財政出動は国債の発行などをして行うと説明した。そして現
実には国債が発行されると、金利は上がるのが通常だ。これがまさに、
マンデル=フレミングモデルで「金利が上がると投資と輸出が減るた
め、変動相場制のもとでGDPを増やすには、単独で行う財政政策(
財政出動)では効果がない」とされる理由なのだ。
ここまで読めば、マンデル=フレミングモデルのIつめのポイント
「なぜ、金利が上がると投資と輸出が減るのか」も想像がつくのでは
ないか。
まず理解しやすいのは、投資が抑えられることだろう。たとえば企
業にとっては、設備投資のために民間金融機関から借りるお金に、よ
り多くの利子がついてしまう。
個人の住宅投資なども同様だ。そうなれば、投資には歯止めがかかる。
また、金利が上がると、輸出は減る。これは、金利が上がると「円」
の人気が高く
なり、円高になることによる。投資家は、金利が高いほどに儲かるこ
とになる。そのため、日本の金利が上がると円が好まれるようになる。
そして、為替も需要と供給のバランスで決まるから、円がより好まれ
れば、円の価格はより高く、つまり円高になる。
輸出は、国内で生産されたものを海外に売るということだが、これ
は円を売るのと同じだ。買うほうからすれば、誰も、あえて高い買い
物はしたくない。だから、財政出動によって金利が上がり、円高にな
ると、輸出は減るのだ。
では、金利上昇と円高によって、輸入はどうなるか。輸出とは逆の
メカニズムが慟き、輸入は増えそうだと思うかもしれないが、それは
微妙なところだ。
これで、マンデル=フレミングモデルのIつめのポイントは理解で
きただろう。
財政出動に、金利上昇はつきものであり、金利が上がると投資と輸
出が減る。したがって、「財政出動によってGDPが増える」というロ
ジックは、あまり筋がよくないことになる。財政出動だけでは、効果
が出にくいのだ。
もし金利が動かなければ、政府需要増によって(消費-輸入)も投
資も増える。しかし現実には、政府需要が増えると金利が上がる。その
ため、政府需要が増えることで(消費-輸入)は増えても、投資と輸
出は減る。いってみれば、投資と輸出の抑制に足を引っ張られる形と
なり、財政出動によってGDPが増えるかどうかは微妙になってしま
うわけである。
財政出動は「金融緩和セッドで」が正解
では、どうすればいいか。
そこで登場するのが、もう一つの経済政策、金融政策だ。
GDPを増やしたいときには「金融緩和」という政策が実施される。
結論からいえば、この金融緩和が、財政出動の微妙なところをうまく
カバーして、GDP増加につながるのだ。つまりGDPを増やしたい
のなら、財政出動と金融緩和をセットで行うのが正解である。
金融緩和が行われると、「お金が新たに刷られて、増え、金利が下が
る」のは先に述べた通りだ。
金利が下がれば輸出にどういう影響が及ぶかは、もうわかるだろう。
先ほど説明し
た「金利上昇↓円高↓輸出減」と逆のメカニズムが働く。つまり、金融
政策によって金利が下がると、投資家の円買いが抑制され円高になり
にくくなるのだ。
財政出動のGDP押し上げ効果が微妙になってしまう要因は、国債
発行による金利上昇だった。ということは、金利上昇という難点をう
まく抑えるのが望ましい。その効果を発揮するのが金融政策というわ
けである。
財政出動には金利上昇作用があり、金融緩和には金利低下作用があ
る。セットで行うと、金利に対する作用が相殺されるようなものだと
いったら、イメージしやすいだろうか。
この章つづく
✳️iPS細胞でパーキンソン病改善
iPS細胞でパーキンソン病改善、脳に移植し6人中4人…京大病院
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神経細胞が減少して発症する難病で、手が震えたり歩行が困難になっ
たりする。国内患者数は推計29万人、世界では1000万人を超え
る。50歳以上で発症することが多く、65歳以上では100人に1
人程度が患っているとされる。根本的な治療法はなく、ドーパミンの
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かない50~69歳の男女7人。