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プレゼント

2008年11月30日 | コミュニケーション
「相手を説得する方法」
「自分の考えを効果的に伝える方法」
「できる人の切り返し術」
「相手の心を絶対に動かす方法」
「ノーという相手をイエスを勝ち取る技術」
僕は交渉にかかわる仕事をしているので、こんな本ばかり読んでいました。
(なんか、キモイなぁ。というより、よくやるよ、てな感じ。)

でも、本当に親しい友人や家族と話す時にこんなテクニックは使いません。
自分の考えを通して、無理に相手を説得してもお互い楽しくありませんよね。
疲れるし。

少し、告白。
僕の心の深いところには、「自分を理解して欲しい、わかって欲しい」という思いがあり、それが自分の日常の意識や言動と分離していました。
心の深い所にあるさみしさがあったのです。
だから様々なコミュニケーションの「テクニック」を求めていったのかもしれません。

今日、子どもたちと公園で遊びました。
とてもいい天気で太陽がまぶしく、そこで遊ぶ子供たち、大人も一人ひとりがキラキラしていました。
子供たちと一緒に遊んでいる時、お互い溶け合っているというか、子供とつながっている感覚になりました。
(ただ、自分が子供に戻っただけかって?)

遊びながら話している時、深い所につながっている感覚になります。
これって、自分が子どもの時に親との間で感じた感覚なのかもしれません。
相手に本当につながる時、コミュニケーションにテクニックなんて必要ありません。
(そもそも、子どもにテクニックを使おうっても、通じません。すぐマネされるし。テクニックで返される。これって、結構コワイ。)

自分と目の前の子供たちは違う人間。
目の前の相手と自分は、ベタな表現だけど、オンリーワン。(うわ、ベタベタ)
かけがえのない人間。スペシャル。(うわ、そこまで言う。)
そえぞれの中にしかないものがある。
相手と本当につながっている時、それらを瞬間的に感じています。(感じちゃうんだなぁ、これが。)

誰かとコミュニケーションをとる時、その人にしか聞けない何かがあるのです。
その人にしか表現できない何かがあるのです。
人はそれぞれ違うのだから。
本当にコミュニーションしている時、想いの交換をする時、自分の考えが正しいなんて、どうでもいい。
相手の人の中にある特別なものを、その人の体験を、気持ちを、自分は感じてあげられるのか、理解してあげられるのか、それがコミュニケ-ションしている時だと思います。

それができた時、相手が自分をスペシャルと思ってもらえた時、自分の思いも伝わります。相手とつながります。
だからこそ、相手も自分も理解してくれます。わかってくれるのです。

コミュニケーションを考える時、双方向と言いながら、フォーカスされるのは、たいてい、「いかに自分の考えを伝えるか、相手を説得するか」です。

「まず自分の話をきいてくれたら、あなたの話をききましょう。」
「まず自分のリクエストをきいてくれたら、あなたのリクエストをきいてあげましょう。」
「自分を愛してくれたら、あなたを愛しましょう。」

オレが、俺が、私が、自分が。うりゃ~!!!(意味不明)

時には、批判・文句・脅しといった外的コントロールを使い始める場合もあります。
相手が話している時、うなずきながらも、本当は次に自分が話すことを考えていたりね。

正直、僕はどれにも当てはまっていたかもしれません。(しかも巧妙に)
自分も、やさしく穏やかに外的コントロールを使っている時がありました。

でも、本当に大事な人とのコミュニケーションではどうでしょうか。
相手をコントロールすることに何の意味があるのでしょうか。

僕は、子供たち、家族、友人と過ごす毎日で、「わかってもらっている」ことを思い出しました。
わかってもらっていると感じる時、安心感に満たされます。
心の底でつながっているという感覚です。

それは、別にやさしい言葉だけをくれる人ではありません。
厳しい言葉だって、大切な関係ではあります。
かけがえのなさ、スペシャルな感覚を持てること。
(うわ~、こんなきれい事をいって・・・。でも本当。自分の表現力がもどかしい)

そんな感覚である時、自分の正当化の「箱」には入りません。
相手をモノだと思うとき、そのようなコミュニケーションはできませんから。

心の深いところでつながれる人。
大切な人。
僕にとっては、命の次に大切なものかもしれません。
家族、友人は、僕にとってはそれだけでギフトです。
あなたは、あなたにしか担えないものがあると本気で思っています。信じています。

今日は僕の誕生日でした。
僕のブログを読んでくれて、理解してくれて、
想いの交換をしてくれるあなたの存在は、とてもとても大切なプレゼントです。

ありがとう。