すべてはうまくいっている

EVERYTHING IS GOING WELL

箱の中に

2007年03月28日 | 日記
このところお祝い等をを頂いたり、あげたりする機会が多い。

先週末はかみさんの友達が結婚したので、お祝いを送った。
昨日は友人に赤ちゃんが生まれ、出産祝いを贈った。
今日は会社で、違う部署の方から、娘へのお祝いを頂いた。
また上司の親戚に不幸があったのでお香典を包んだ。
失礼なことだが、普段めったに会わない人たちなので、正直あまり実感がなかったりする。

ふと、思い出した。
最近、後ろの席の同僚が結婚した。
皆で贈り物をしたが、それ以上のことは何もしなかった。
しかもその贈り物は、新年会で余ったお金で買ったものだった。
実は何をあげるのかも、彼に渡す前日まで知らなかった。
それを誰が選び、いくらで買ったかも知らなかった。
関心がなかったというのが正直なところだ。

彼は、正確には違う部の所属だが、自分の後ろに座っている。
席が近いこともあり、彼と関わることが多々ある。
正直に言うと、彼のことはあまり好きではない。
朝会っても、挨拶もあまりしない人間だ。
でも、実際いつも一緒に仕事をしている仲間にかわりはない。

普段めったに会わない人たちにはお祝いなどをあげて、
いつも一緒に仕事をしている彼には、自分自身で何もしていない。
何か違和感を感じる。

ある先輩社員に聞いてみた。
「正確には違う部だし、関わりがないからいいだろ。」
実際、その先輩にとってはほとんど関わりがない。
そう感じるのも普通かもしれない。
彼の直属の先輩上司は何かしているのだろうか?
でも、してもしていなくても、それを聞くのはなんか野暮だ。
問題なのは、自分がどうするかだからだ。

自分が結婚した時には、部内からはもちろん、同期や他部門の方からもお祝いをたくさん頂いた。
他の仲間のお祝いの時には、自分もお祝いをしっかりしようと思っていた。
そうこうしているうち、社内ではお祝いをするようなことはあまりなくなり、自分の意識からそれも消えていった。
最近どんどん鈍感になっている。

これは、彼との義理とか礼儀の問題ではない。
正直自分自身も、社内にそいうものを感じることは少なくなってしまった。
それよりも、気付いているのに何もしないという自分の鈍感さに違和感を感じる。
このまま何もしなくても、現実は何もどうってことはないが。
でも、変な環境だ。
自分も小さな村社会に長くいて、感覚がおかしくなっているのかもしれない。

こういう展開、昨年読んだ「LEADERSHIP AND SELFDECEPTION,GETTING OUT OF THE BOX」にあった。
まさに、「箱」のなかにいる状態だ。
自己欺瞞、いやだいやだ。