すべてはうまくいっている

EVERYTHING IS GOING WELL

色気のある人

2007年03月23日 | 日記
引っ越しを考えてから、時間があると、今まであまり行ったことのない街を歩いています。
街には、色気のある街とない街があるのがわかります。
色気とは、「何か惹かれ、その次を、感じさせること」です。

色気のある街は、歩いているとおしゃれなカフェがある、カフェを覗くと素敵な人が佇んでいる、素敵なひとの後には、かわいい犬がいる、犬を追いかけると落ち着く街路樹が広がる・・・どんどん次に移動し、広がっていきます。
「もっと行けば、なにか続きがありそうだ。」という期待が生まれます。

色気のない街は、ランドマークとなるような大きなビルがドーンとあっても、周りは畑だったり、雑然とした建物が並んでいたりします。
用を足したら、「はい、終わり」と早く帰りたくなるような街です。

色気のある街には、あそこに行ったら何かあった。ここにもあったぞ。もっと何かありそうだという期待感があるのです。「また来たい」と思います。

そして人にも、色気のある人とない人がいます。

色気のある人は、「この人とまた会うかもしれない、会いたい」と感じさせる人です。
「もっと面白いものが出てきそうだからまた会いたい、関係を続けたい」と思わせる人です。

色気のない人には「この人とは、これで終わりだな」と思ってしまいます。
話をしても、「そうですね。はい、わかりました。」で終わりです。

色気とは、肉体的なセクシーさではありません。
若い人にも、年配の方にも、女性でも、男性でも、色気のある人とない人がいます。
色気とは「その次を、期待させること」です。

いきなり裸を見せられても、色気はありません。
おしゃれな服を着ている人を見て、その上着の下はどうなっているのか、その服のしたはどうなっているのか、という継続性の上で、そそられるのです。
それは相手の目に見えないものへと続きます。
ドアの向こうにまたドアがあれば、どんどん進み、何があるか知りたくなります。
求めているのは、「続き」です。
テレビドラマも、続くから、面白い。

先週訪れた不動産屋さんが言っていました。
「部屋を見て、生活を予感させる部屋が、それがあなたの部屋です」

先週見たマンションに、ひとつ気に入ったところがありましたが、一歩の差で他のお客さんが先に申し込んでいました。
そのお客さんのファイナルアンサーは来週水曜に出るとのこと。
はたして、あの予感はどうなるのでしょう。