箸置きで素敵なご縁

昨晩骨董通りで食事をしました。会計を終え帰ろうとすると、お隣の席のマダムからお声をかけられました。「あなたの使っている箸置きが欲しい」というのです。
私の癖なのですが、箸置きの出ないお店では箸袋を利用して鳥の箸置きを折り紙のように作ってしまいます。
そのマダムにお話を聞くと同じテーブルでお食事をされていた素敵な紳士がフランスに住んでいるお子さんに持って帰りたいというんです「こんなものでいいんでしょうか？」と恐縮しながらもう一つ鳥の箸置きを作ってお渡ししました。更にお話をするとその紳士は彫刻家だというんです。私はさっき渡した箸置きを返してもらいたくなりました。そんなフランス在住の彫刻家の方に箸袋で折った箸置きを渡すなんて顔から火が出そうになりました。するとその紳士は「いえいえ、箸袋で作るのが素晴らしい」と絶賛。嬉しいような恥ずかしいような。
帰り道は何だが幸せな気分でいっぱいでした。こんな素敵な出会いに感謝です