岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

距離を越えた家づくり

2010-10-31 | 日記
すみません・・・サボりにサボりました。
11月中に2棟完成 その他 内装 基礎工事など、それぞれの家が完成に向けて進んでいます。

そして、今日は地鎮祭をひとつ行ってきました。


お客様は遠く四国の方。2年ほど前に連絡を頂き、土地探しから一緒にやってきました。
距離を越えて意思の疎通は出来るか不安でしたが、インターネットや電話を使ってここまできました。

距離は設計にハンデになるか・・というとハンデになります。顔をあわせてする打ち合わせと、電話とはやはり差が有ります。
重要なのはこのことをお互いに理解してから始めることです。

今回はご主人が図面を読み解き、設計と奥様との架け橋を上手にやっていただけたことがうまく行った要因かと思います。

さて、今後施工に入りますが、この距離をどのように埋めていこうか試行錯誤をして見ます。


田中1号 Byせせらぎ街道

2010-10-23 | 日記
またまた訳のわからない題名で始まりました。

田中一号 それは橋の名前。 せせらぎ街道を高山方面に走っていると出てくる橋です。
いつも通りながら「なんで田中一号なんだ?? 田中って誰だ??橋の持ち主???」

とふりをしておいて

タマゴグミには色々な階段があります。

こんな階段


こんな階段


こんなネコの置物・・・じゃなくてこれはモデルハウスの階段

そろそろ名前をつけようかと。。
タマゴ1号  タマゴ2号・・・・ってつけると、いかにもで 面白くない。
じゃあ、全く関係ない名前で  北村1号 北村2号ってのはどうだろうか?

階段は、登るためのものですが、できれば居場所にしたい。タマゴグミの階段への思い。


そうそう、ご報告がありました。
ついに買いました。軽トラ。来週木曜日から活躍です。 当然中古で198,000円、エアコン付 クロカン楽しめる4WD けど、シート破れています、トホホ・・・

ホームオーナさんで、園芸や日曜大工、はたまた大きなものを運ぶときなどいつでも無償でお貸しします。ただし、デートや行楽の使用はやめたほうがいいです。インテリアは結構行っちゃっています。
途中で止まって廃車になったからって、一切怒りませんから。。 Kさん借りてください!!  けど、シート破れていますけど・・
(保険で注意事項がありますが)


やっと、現場の片づけがまともに出来ます。やっとキシラデコールの匂いが充満した乗用車から開放されます。

軽トラは偉大です。シート破れていますけど・・・


設計士は大工さんと何を話しているんだろう?

2010-10-17 | 日記
設計士(建築士が正式名称)は現場で大工さんと何を話しているか知りたくありませんか?

現場の収まりのこと、工程のこと・・・そこら辺は当たり前。そのあとに何を話してるかというと・・今日の一日を追ってご説明しましょう。

大垣・基礎の現場では・・予算についてです。予算が厳しいということでどうしたら予算内で出来るかを、話し合ってきました。
これはよくある話です。


次のこの現場では、収まりや工程のあとに、大工さんの見積もり方法と、設計屋の見積もり方法について。
細かく見積もりするのか、一式で見積もりをするのか、それぞれの立場で立ち話。結構刺激になる話でした。

そうそう、階段、カッコイイでしょ。 開口にわざとかけて階段を造っています。これは、階段を昇り降りの手段だけでなく居場所にしたいという願いからです。


お昼から、野暮用で三河の方面へ。
その帰りに各務原の現場へ


棚等の打ち合わせをしてから、大工さんと「生き残り」ということについて討論。
私がこの議題を大工さんにふったのです。

最近、業界紙や色々なところで、生き残りをかけた・・・という言葉が使われています。
私、この言葉が嫌いなのです。

生き残る=椅子取りゲーム こんな考えで仕事をやっていたら何のためにやってるかわかんないですね。
また、残る  ということは、あんたはいずれ落ちて消えるんだから、ということを暗に言っているような気がします。
企業も自然のもの、世の中が必要としなくなれば消えて、また新しい種が生まれてくる。

無理に強くなる必要も、無理に変わる必要もなく、ただ自分の出来ることをやっていればあとは世の中が判断してくれるということですね。
ダーウィンの進化論です。

ちなみにダーウィンの進化論は、強いもの、変化に順応したものが生き残ると言われていますが、たまたま環境に適したものがたまたま存在した、というのが正しいという説もあります。(私は後者を信じています)


と大工さんに言うと、大工さんも、「ぼくも勝ち組、負け組という言葉が嫌いなんだ。人生で勝った負けたなんてあるんだろうか?人生全てが博打じゃあるまいし。」
と、

ほ~~~そうだそうだ。

と色々話していて、最終結論は

「まあ、我々持たぬもの(お金のことですね)は、元々勝ち負けなんて関係ないけど。」


現場では、こんな話をしているんです。
大工さんたちは、みんなインテリなんですよ。
一度あなたも現場で大工さんに問いかけてみたらどうですか?(けど15分以内で御願いします。仕事にならないので)


プランを考えよう

2010-10-17 | 日記
今日、1組の方にプレゼンテーションをさせていただいた。
「こんなプランは思いつかなかった」と感想を頂いた。 ちょっと嬉しかったです。

あなたもご自分でプラン(間取り)を考えてみようと思っていらっしゃるかもしれません。そんなときにちょっとしたコツを。

大胆に線を描いてください。きちっと8帖分の四角を書いてとか考えないで、「バサッ、ズバッ」と線を描いてください。
間違えたり、ちょっとプランを変えたいなと思ったとき、消しゴムで書いた線は消さないで下さい。
強調したいのなら、力強く何度も何度も線を書いてください。

筆記用具はちょっと太目のシャープペンシル(私の場合は0.9ミリ)もしくは、HB以上の鉛筆なんかがいいでしょう。

線がはみ出していたり重なっているからいいんです。その線に脳が刺激されて更なるアイデアを出してくれます。
余分な線が新たな壁や開口を生み出してくれます。

昔の偉い建築家はみんな「手を動かせ」と言っています。ちょっと神がかりの建築士は、「スケッチしていると、神が手に乗り移って書いてくれるんです」なんていう方もいらっしゃいます。(T.Sという有名な建築家です。
その意味は、偶然の線や手の動きが自分の概念を超えてくれるということを知っていたからでしょうね。



けど、ずっと机に向かっていると嫌になってくるでしょ。
そんなときは、

こんな景色をボーっと眺めるといいですよ。
安八では稲刈りまっさいちゅうです。

気配り

2010-10-13 | 日記
最近、タマゴグミは気配りできているだろうかと反省。
目の前のことは一生懸命。それは自分なりに認めてやろうと思っているところですが、目の横、目の後ろ、目のずっと前にはどうかというと????。

今日、一枚のお手紙が来ました。宣伝のお手紙です。


けど、一言走り書きが手書きでした。
お客様の紹介で1度小さなものを購入させて頂いただけの関係。凄いなと、感心して反省させられます。

ということで、その感謝の心を添えて、宣伝させていただきます。

京都のタチバナ商会さん。本物アンティーク電灯が得意のお店です。  HPはこちら


芸術はどこにでもあることに気付かされました

2010-10-12 | 日記
今日は、現場に行ったあと昼から愛知トリエンナーレへ。やっぱり流行り物は見ておかなくてはという魂胆です。

でんでんむしがおぼれているわけではありません。アートらしいです。


北海道のお土産ではありません。 アートらしいです。



これは結構面白かったです。映像に参加できるのがいいですね。この中に私の影もあります。

と、見て回りながら、感性が鈍い私は「アートってなんだ??」と疑問符が一杯つきながら見て廻っていました。
(こんなとき、本当に焦ります。日々クリエイトなんていわれる?!仕事をやっているものが、わからないなんて情けないって)

そしてある作品で、自分なりに答えが出ました。
それは、市美術館の地下の展示物。
篠島の日々の何気ない風景を写真に収めた作品。

さっき見てきたアートがたくさんあるじゃないですか。
家の壁に塗りかけの派手なペンキ。 何気なく置かれた石や板切れ。 天日干しのタコ。

ああ、そうか、よく見ろよということか。何気ない日々の中にアートは一杯あるんだ。それに気付く感性が有るかどうかを確かめられているんだ。 と気付きました。

幼稚園児が書いた絵をもう一度しっかりと見て、その躍動感を感じろ、 何気ない町並みの古いものから優しさを感じろ、 子供たちが夢中で遊ぶ姿から予期せぬ動きの楽しさを感じろ、・・・そんなことが伝わってきました。

芸術は身近にある。そんなことを感じさせてくれる愛知トリエンナーレでした。



といいながら、私の感性は鈍いのかもしれませんね。これ、何がいいか解らんもん。

家づくり勉強会を開催しました

2010-10-10 | 日記
今日はお昼から事務所で家づくり勉強会を行いました。4組の方に参加いただいて感謝です。
テーマから外れた話も色々しましたが、2時間近くお付き合いいただきありがとうございました。

言葉というものが不確かで、希望を言葉にしていくプロセスが少しでも解っていただけたらとしたら、良かったなと思っています。

技術に関しては、細かな話をしすぎたと反省しています。 もっと解りやすく説明できる技術をつけなくちゃと反省。


勉強会が終わってから、今後、ご自宅で事業を立ち上げたいという方の相談に乗りました。事業を立ち上げるのは大変なことです。リスクはつき物ですが、それでもリスクを最低限にする工夫が必要ではということをお話させていただきました。


最近の現場の様子です



墨俣の家が着工しました。地盤改良を行っている様子です。

粟野の様子です。
内装の仕上げ工事に取り掛かりました。


羊、入りました。

2010-10-07 | 日記

各務原の現場に羊毛が入りました。このように隙間なくタッカー止めをしていきます。
タマゴグミが断熱材に羊毛を使う理由は1つです。

壁体内結露をおこさせない。

それだけです。
羊毛にはその他にも、なんか臭いをとったり、空気を浄化したりとかあるらしいですけど、私の目的は壁体内結露の撲滅。ただそれだけ。
羊毛の他にも、壁体内結露を起させない材料はありますが、改装や増築時に簡単に取り除けリサイクルできる点を考えたら、この材料に落ち着きました。
木造にとって、壁の中の雨漏れ、結露は天敵です。

もとの材料は


これです。

数年前から国内工場で生産しており、材料がきれいになりました。その前はニュージーランド工場で作っていたので、枯れ草などが混じっていて「おお、ニュージーランドの草だ、ニュージーランドは行ったこと無いけど」とつまんでいたものですが、最近は全く入っていなくて少し寂しいです。
以前はお客様に「ちょっとケモノのにおいがしますよ。」とにおいをかいで頂いたのですが、最近そのにおいも減って、現場でのひとつのアトラクションがなくなりつつあります。

そんな寂しさを癒すために、動物園へ行くと(最近は行きませんが)動物ふれあいコーナーで羊を探し、抱きついてついつい臭いを嗅いでしまう自分がいます。(多分、うちのお客さん全員がやっているはずです)


その頃今嶺では


外壁の左官工事をやっています。結構いい味になってきました。

お知らせ
10日日曜日 午後1時30分より 家づくりセミナーです 詳しくは ホームページを

追伸
ホームオーナー様勉強会は、勝手ながら日程をずらしました。今月末を予定しています。

10月10日セミナー その前に

2010-10-04 | 日記
先日こんな話を工務店さんに聞きました。
「また、雨漏れで〇〇へ走らなくちゃいけないんですよ。よくあるんです・・・」
「どんな物件?」
「設計屋さんがやって庇がなくて・・・」
「それって、誰の責任??」
工務店さんは、へへへ と苦笑い。

はい、雨漏れは施工が悪いのです。施工をきちっとしていれば雨は漏りません。
理論上は・・


けど、漏りやすい形状、漏りやすい構造があるのは確かなのです。

あなたはどう思いますか? 上記の雨漏れは、建築屋さんだけの責任でしょうか??



住宅造りは長きにわたって責任を持つということです。
私はこのことを考えると、たまにゾッとする事があります。(失礼ですね、けど本音です)
責任にはお金がつき物。現時点では、家庭内のお金をかき集めれば1棟程度なら建替える資金は持っていますが、2棟となると・・・

もし、止まらない雨漏れがおこってしまったら、もし結露して壁が腐ってしまったら・・・
私はチャレンジャーじゃない気弱な設計士かもしれません。

けど、私はお客様と長くお付き合いして行く方法として、普通の家を造り続けるという選択をしました。こんな普通の設計士も認めてくれる人がいるんじゃないかと思って。

※現状ですが、毎年数組のお客様にわかっていただけているようです。

10月10日セミナーを行います。
内容は、「丈夫で長持ちする家づくり」
細かい構造の話はしません。 参加いただくあなたに、「丈夫」とは? 「長持ち」とは?を考えていただけるようにするセミナーです。
物理と言うより国語のような話になります。

御興味のある方は ここをクリック  タマゴグミ家づくり勉強会



モバイル少女、現れる!

2010-10-03 | 日記

タマゴグミの現場に、モバイル少女がいらっしゃいました。
DVDプレーヤーでお気に入りのDVDを鑑賞中。途中、DVDの内容にご不満があったか、プレーヤーを投げつけるという事体もありましたが終始熱心に鑑賞されていました。

最近は便利になりましたね。いつでもどこでも好きな動画が見れる。
この傾向は自分ひとりの世界に入りやすくなっているということですよね。

だからこそ、住宅は家族が強制的に交わるプランを造らなくちゃいけないのではと思います。



夜の現場の様子です。
天井はこの段階でもう仕上がっています。