昨日は、シアトルからいらっしゃったお客様と半日いろいろとお話をさせていただきました。
会話は当然、英語・・・じゃなくて日本語です。その方は以前は日本人だった方(なんかへんな言い方ですね)です。
話をするうちに、いろいろ感じることがあったのでちょっと書いて見ます。
といいながら、現場の様子です。
リノベーション現場の外装が始まりました。
カラーサイディングのときとまったくイメージが変わってきました。下の部分は杉板貼りにします。下地は以前はってあったサイディングですので、防水も2重、防火性も十分です。
外部の構造は変えていませんので、基本的に形は以前のままです。
素材と色、窓の開け方を変えると、これだけ違ってくるということを 解ってもらいたい、なんて願いながら造っています。
柳津の現場です。 羊毛断熱材の様子です。
断熱を入れる前と後で、何が一番変化するかと言うと湿度なんですね。入った瞬間に変わったと感じます。
さすが羊の毛です。
けど、こうしてみると6年前かの羊毛よりきれいになったなと感じます。
昔はニュージーランドで作っていたので、草とか混入していて、さらにケモノの匂いが強かったのですが、最近は国産ですのでまったくありません。
私としては、なんかワイルド感とケモノ感が無くなってちょっと残念なのですが。
さて、本題です。
シアトルからのお客様が、日本でサービスについて一言。
「なんで、あんなにへりくだるの?頭をずっと下げているの?」
それは、日本の美徳なんです。と、私はいえませんでした。 私も疑問に感じていることがあるのです。
なんで、と思われているということは、違和感があるということです。かっこよくないということですね。
日本にどっぷり使っている私にとっては当たり前のことでも、外から来た人が普通の感覚で見るとおかしく見えるということです。
じゃあ、何がおかしいのか?
最近きいたポットキャストで、ある方が「アメリカのデザインホテルは凄くフレンドリーで居心地が良い。」と言ってました。
音楽も、そのホテルにあった音楽が流れ、スタッフも気軽に声をかけてくれて話題も豊富、お客様をもてなそうとする工夫と知識が半端でないというとらしいです。
これは、簡単には出来ないことですね。
さて話は戻して、何がおかしいか? 私が想像するに、「あなたのサービスと、その挨拶はあっていないよ。」
つまり、最上級のお辞儀をする前に、それにあったサービスを身につけるほうが先じゃないかな、と感じとったのでしょう。
(といっていますが、挨拶が大切じゃないということじゃないです。)
私が尊敬する建築屋さんの社長に、私がタマゴグミを立ち上げたときに頂いた言葉があります。
「今やるべきことは何か、これを間違えるなよ。」
タマゴグミはもうすぐ事務所を移します。 概観はバッチイ倉庫の中ですが、自分で言うのもなんですが結構いいです。
くつろいだり、お酒を飲んだり、軽く食事をしたり、安価で出来ているのですが雰囲気はあると思います。
タマゴグミは、そんな施設を持つわけですが この施設が違和感が無いようにするには、やっぱり、より素敵な家を建てることだと思います。
今やるべきことは、一年後、事務所に来ていただいた方が「な~んか違和感を感じるよな。」と思われないように、デザインと技術の向上に励むことだなと、思った今日です。