岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

文化の違いを教えてもらいました

2014-08-28 | 日記

昨日は、シアトルからいらっしゃったお客様と半日いろいろとお話をさせていただきました。

会話は当然、英語・・・じゃなくて日本語です。その方は以前は日本人だった方(なんかへんな言い方ですね)です。

話をするうちに、いろいろ感じることがあったのでちょっと書いて見ます。

 

といいながら、現場の様子です。

リノベーション現場の外装が始まりました。

カラーサイディングのときとまったくイメージが変わってきました。下の部分は杉板貼りにします。下地は以前はってあったサイディングですので、防水も2重、防火性も十分です。

外部の構造は変えていませんので、基本的に形は以前のままです。

素材と色、窓の開け方を変えると、これだけ違ってくるということを 解ってもらいたい、なんて願いながら造っています。

 

柳津の現場です。 羊毛断熱材の様子です。

断熱を入れる前と後で、何が一番変化するかと言うと湿度なんですね。入った瞬間に変わったと感じます。

さすが羊の毛です。

けど、こうしてみると6年前かの羊毛よりきれいになったなと感じます。

昔はニュージーランドで作っていたので、草とか混入していて、さらにケモノの匂いが強かったのですが、最近は国産ですのでまったくありません。

私としては、なんかワイルド感とケモノ感が無くなってちょっと残念なのですが。

 

さて、本題です。

シアトルからのお客様が、日本でサービスについて一言。

「なんで、あんなにへりくだるの?頭をずっと下げているの?」

 

それは、日本の美徳なんです。と、私はいえませんでした。 私も疑問に感じていることがあるのです。

なんで、と思われているということは、違和感があるということです。かっこよくないということですね。

 

日本にどっぷり使っている私にとっては当たり前のことでも、外から来た人が普通の感覚で見るとおかしく見えるということです。

じゃあ、何がおかしいのか?

 

最近きいたポットキャストで、ある方が「アメリカのデザインホテルは凄くフレンドリーで居心地が良い。」と言ってました。

音楽も、そのホテルにあった音楽が流れ、スタッフも気軽に声をかけてくれて話題も豊富、お客様をもてなそうとする工夫と知識が半端でないというとらしいです。

これは、簡単には出来ないことですね。

 

さて話は戻して、何がおかしいか? 私が想像するに、「あなたのサービスと、その挨拶はあっていないよ。」 

つまり、最上級のお辞儀をする前に、それにあったサービスを身につけるほうが先じゃないかな、と感じとったのでしょう。

(といっていますが、挨拶が大切じゃないということじゃないです。)

 

私が尊敬する建築屋さんの社長に、私がタマゴグミを立ち上げたときに頂いた言葉があります。

「今やるべきことは何か、これを間違えるなよ。」

 

タマゴグミはもうすぐ事務所を移します。 概観はバッチイ倉庫の中ですが、自分で言うのもなんですが結構いいです。

くつろいだり、お酒を飲んだり、軽く食事をしたり、安価で出来ているのですが雰囲気はあると思います。

 

タマゴグミは、そんな施設を持つわけですが この施設が違和感が無いようにするには、やっぱり、より素敵な家を建てることだと思います。

今やるべきことは、一年後、事務所に来ていただいた方が「な~んか違和感を感じるよな。」と思われないように、デザインと技術の向上に励むことだなと、思った今日です。


夏だから、これを見に行ってきました。

2014-08-23 | 日記

まだまだ暑い日が続きますね。

ということで、10月くらいから着工するお客様と こんなものを見に行ってきました。

暑苦しい写真ですね。これで火がついていたら いやみですね。

 

薪ストーブです。 岐阜のはずれにある業者さんが考えているタイプのストーブを持っているということで、見に行ってきました。

当初は高山の業者さんと考えていたのですが、やはり距離がネックになり市内の業者さんを検討しています。

 

説明いただく担当さんにお願いしたのは とにかくデメリットをいっぱい話してください。 ということ。

薪の入手がどんなに大変なことか、メンテナンスをどの程度でやらなくてはいけないか、思わぬトラブルのこと・・・・

2時間程度の説明の中で、1時間半デメリットの話です。

 

やっぱりつけるからには使っていただきたい。じゃないと本体や付帯工事を含め100万円弱がパーになってしまいますから。

ライオンを谷底に落とす思いってやつですね。

ところが結果は、虎穴に入らずんば虎児を得ず。 って感じで終了しました。

 

さて、昨日写真が無かったリノベーション現場は

外部に透湿防水シートを貼りました。

この段階で一番気にしているのが窓周りです。

両面テープで一度抑えて さらに片面テープで周囲を貼るというダブルの防水方法がタマゴグミ仕様。

きちっとやってあるか、確認をします。

 

シートがキンキンに光っているのはアルミ溶着タイプだからです。遮熱効果抜群・・・・ではないです。

遮熱は 空気の流れを止めることとセットで効く効果です。

じゃあ、空気を止めれば良いじゃないかと思うのですが、空気を止めたら透湿が出来ない。

この材料は矛盾のある材料なのです

ただ、効果はゼロではありません。

費用対効果は十分あると判断して、毎回使っています。

 

メリットとデメリット、費用と効果の関係

住宅屋はそんな天秤を持ちながら日々仕事をしています。

 

 

 

 


優良企業らしい・・・

2014-08-22 | 日記

うちで建てていただいたお客様にお願いして、ウェアハウスの複合コピー機を入手しました。

現金で買っていいのか、リースがいいのかわからないので「全てお任せで」とお願いしています。

ご提案していただいた案はリースです。何でも審査に出したらタマゴグミは優良企業で、リースの料率が一番低く借りれるらしいです。

 

いや~ みんな騙されているんですね。うちに

何もしてこなかったから借金が無かっただけです。優良でもなんでもないです。ただ、何もしなくてここまできただけです。

今回ウェアハウスを造るにあたり、少しお金を借りてみました。自己資金でやるのではなくて、借りることで甘えを消し、計画性を持たせようという魂胆です。

 

さて、そのウェアハウスは

まったく進んでいないように見えますよね。じつはむちゃくちゃ進んでいるのです。キッチンもついたし、照明もほとんどつきました。建具はもうすぐ出来ますし、エアコンもついてます。 今月末やっと ほぼ完成です。

 

可児の現場です。基礎コンクリートを打設した後の水養生です。

毎度毎度の、短パンと裸足で水撒き。 

コンクリートは水と反応して硬化します(水和反応といいます)。ですので、急激な乾燥、温度上昇の抑制のためにしっかりと水をまきます。

けど、多分道行く人や周りの人には「朝っぱらから水をボ~っとまいているなんて、おかしい人か?」 なんて思われているんでしょうね。

 

 

リノベーションの現場は、内部に構造用壁を作っているところです。また、外部は増築部分の濡れ縁をつくり、外壁の下地準備に入りました。

写真は・・・ありません。すみません。

 

柳津の現場では

こんな感じです。解説をすると手前から

既存浄化槽を解体している設備屋さん。なぜか黒ずくめで、格好をつけています。設備業界の黒服です。

その上の左にあるのが、お客様の洗濯機です。毎日使用された後に養生をしているなんて凄いです。

その上の人物は、タマゴグミのホープ、島田カントクです。彼がこのとき何を考えていたかわかりませんが、手に持っている巻尺を見る限り

「いてさん、巻尺いるって言ったのに。。。いらんって言われてまったわ。」と考えているはずです。

その向こうは、現在新築中の家の隠れ部屋部分です。

 

そんな感じで現場は進んでいっています。

 

 

 

 

 


我慢していただいています

2014-08-19 | 日記

話はぜんぜん違うのですが、最近ホームページを更新していません。というか、更新できないのです。

ホームページのリニューアルの真っ最中だからです。

と、言っても新しくなったからって「えっ?どこが新しくなったの?」と思うほどのリニューアルなのですが、システム的にはむちゃくちゃ大変なリニューアルをしてもらっています。

内容はそのままですが、今のパソコンやスマホで見やすくなるようにです。

ですから、リニューアルといっても、楽しみにして待たないでください。

ということで、今日のお話です。

建てさせていただいて2年近く経つお宅です。

エアコンはいまだ一台もついていません。

 

5年ほど前に建てさせていただいた方のお友達の家を計画中なのですが、その方から

「○○さん、今年はエアコン入れる、って言っていましたよ。」

 

びっくりです。本当によく我慢いただいていたなと思います。

タマゴグミの家は、エアコンはあったほうがいいです。

うちの日曜日の様子です。お客様を待っている間に撮りました。

窓は閉まっています。

そうです、うちはエアコンを使っています。  だって・・・・・暑いもん。

ただ、エアコンは、1階に一台 2階に一台のみです。それで事足りています。

 

それでは、エアコンなしの家を造れるでしょうか?

それは、可能だと思います。ただ、それなりにコストと装置は必要ですが。

 

タマゴグミが現在目指している家は、風通しの良いプラン、直射日光が出来る限り入らない開口、湿度調整が出来て触ってもべたつかない自然素材を多用、そして切れ間無くきちっと入れてある断熱材で、エアコンをあまり使わなくて良い家造りを目指しています。

 

また、自然素材を中心にしているのに

しっかりと機械の力を利用しています。

24時間換気システムです。大きな換気扇をつけることで大風のときなどにもしっかりと換気できます。

換気扇をつけるのは、ある条件をクリアする以外は義務化されています。

よく言われるのは、化学物質を排出するためだと言われていますが、それは換気の役割の一部でしかありません。

他に、湿気やこもった熱を排出する、二酸化炭素を排出する、匂いを排出するなどの役割があります。

 

夏の室内は、人から出る湿気、調理やお風呂から出る湿気などで内部の湿気が高くなりがちです。そういう場合はちょっと換気を強めにしてやるといいのすね。その上でエアコンを使用すると効率が上がります。

換気の本当の意味を知って、ちゃんと使えば高い効果が得られることを実感していますので、タマゴグミでは小さな家やリノベーションでも必ずこのシステムを使用しています。

 

そうそう、一ヶ月まわしっぱなしでも電気代は200円ちょっと位です。

 

あっ、思い出した。

最初にホームページの話をしたのはわけがありました。

 

9月半ばころに、タマゴグミウェアハウス(新事務所とサロン)のお披露目があるのです。

毎度毎度のことですが、お知らせは登録いただいた方にメールを送るのみです。

事務所ですからいつ来ていただいてもいいのですが、多分場所もわからないし、外から見たらただの倉庫ですので入りづらいです。(どんな事務所やネン!)

是非この機会においでください。

ご興味のある方は タマゴグミホームページ から資料請求をして登録をしておいてください。

 

今日はここまでです。

 

 

 


明日から通常営業に入ります

2014-08-16 | 日記

お盆ですね。といいながら、お盆中にいったのは実家と事務所。

どこへ行っても混んでいるだろうから、時間差の休みを取ってやろうという魂胆ですが果たして取れるのでしょうか??

ということで、

ウェアハウスに建具がつきました。 こんな障子もボチボチとついているのです。

 

本当はお盆前に完成だったのに、業者さんから「今の現場をとるか、ウェアハウスをとるか。」と迫られれば現場を優先してしまうのです。ただし、9月2週目にホームオーナーさんと資料を請求いただいた方へのお披露目がありますので、最終追い込みに入ります。

ご興味のある方は資料請求をしておいてください。 周りにもわからないようにヒッソリとオープンしますので。

 

たまに、

何でひっそりとやるの?せっかく良いものをつくるのに大々的にやったら。

と言われます。

 

じつは理由があるのです。 それは、永く永く続けたいからです。

大々的にやったら、一瞬お客様は集まるでしょう。しかし、そのお客様に対応する力、特に人的な力をタマゴグミは持っていません。

けど、3組のお客様だったら、タマゴグミは対応する力を持っています。

30組のお客さまに1回のイベントでやるのなら、3組の方に10回イベントを行ったほうが、長続きするし手間もかかりませんのでずっと続けられる気がするのです。

 

そして、人をいっぺんに増やさない理由もあります。お客様の住宅を造りながらで、沢山の人を管理する能力が私には無いからです。

これは、悲観的に言っているわけではなくて、自分の実力を知ることで次の一歩が踏み出せると気づいたからです。

 

いや~なんか変な話になってしまいましたね。では、話をころっとかえて現場の様子を

リノベーション現場です。既存バルコニー下に断熱吹きつけをしっかりと施工しました。

断熱の基本は、屋根・壁・床を切れ目無く入れることです。切れ目があるといくら良い断熱材でもそこから問題が起きます。

特に、結露が一番恐ろしい問題です。じつは以前この部分で結露がおきていました。

この上部のバルコニーも防水を全てやり直しをします。また、水が落ちるところ(ドレンといいます)も、リスクが高い部屋内から外部に変更します。

 

柳津の現場です。

今回は白系のガルバリウムを使用しています。南面を木貼りとして、建物を引き締めた感じに仕上げる予定です。

内部も間仕切りが始まっています。

 

可児の現場の様子です。お盆前にコンクリート打設の予定でしたが、台風で中止となり、お盆明けに打設予定です。

 

こんな感じで進んでいます。

 

 

 


建築屋の2度目の浮気

2014-08-09 | 日記

夏ですね~~

1ヶ月ちょっと前にお引渡ししたお宅に行ってきました。

広い濡縁に置かれたブタさん。縁側を活用してくれているようでうれしいです。

 

えっ?題名が気になりますか? それでは

2度目の浮気です。断熱材にアイシネンを使用しました。

今回のリノベーション工事では断熱材に羊毛を使っていません。

羊毛断熱材を使用する理由は、壁体内結露の防止が一番大きな理由です。ただし、羊毛断熱材は入った水蒸気をためる力はあっても消す力は無いのです。よって羊毛断熱材を使用するに当たり、少なくとも内壁か外壁の透湿抵抗値が低くくためた湿気を戻せる状態になってなくてはいけないのです。

今回は、外部の壁は貼りなおしますが、現状の壁の上にもう一度張る方法をとります。よって、外壁は以前のままでサイディングがじかに張っている状況ですし、内壁で地震や風に対応するために現状の2倍ほどの耐力にしますので、構造用合板を貼ります。

壁の中は密封状態になってしまいます。そこで、考えたのが

壁の中に水分を出来る限りいれない。 壁の中の結露を起こさない、断熱欠損を起こさない材料

ということで、この選択をしました。

 

けど、これでは羊毛の持つもう一つの特徴、室内の調湿作用がありませんので、お客様にお願いして壁面に珪藻土を塗ってもらうことにしました。

これは、調湿作用の面から見ると、相当高いグレードアップとなります。

 

これで、断熱材の浮気は2度目です。 前回も4年ほど前に行ったリノベーション工事でした。

 

建築屋として、理屈に合わないものはいくら好きでもやっぱり使えません。建築屋として良かれと思えばいくらでも浮気はします。

 

話は変わって

 

今日の床下点検の様子です。

床下エアコンです。 毎回、いろいろ工夫してやらせてもらっています。

ここでは、完全に床下に入れてみました。 温度が上がった場合すぐに止まってしまうかと不安でしたが、ひと冬の使用状況を聞いてみたところ問題なく動いていたようです。また、大きな吹抜けがあるにもかかわらず寒いことは無かったとのことです。良かったです。

 

今日はここまでです。

台風が近づいています。おきお付けください。

 


私の周りの凄い人

2014-08-07 | 日記

今日は、凄い人は近くにいらっしゃるという話です。

先日、タマゴグミのお客様のお父様よりご依頼を受け、訪問。お風呂をユニットバスにかえたいということで伺いました。

カビが気になってということで、早速お風呂の様子を見させていただくと

えっ、これで30年間使っているお風呂?

というくらいきれいでした。

聞くところ、毎日毎日重曹を使い、たわしで磨き、乾燥させているそうです。

私もたまにトイレ掃除なんかします。 ぴかぴかにして「あ~キレイになった。」と満足することはあります。けど、これは遊びと気まぐれの世界。

毎日続ける それもカビの温床になるタイル貼りのお風呂を。 単純に 凄い と思いました。

 

お風呂の採寸を5分程度で済ませ、その後1時間ほどお話を。

お伺いすると、毎回いろいろなお話を聞かせていただけるので、結構面白いのです。

 

「そうそう、アマチュア無線2級をとったんだよ。ぼけてない証拠にさ。」

ななじゅうウン歳のお父様がさらっと。 いやいや、それって結構難しい試験じゃないですか。

 

最近何かと年のせいにしたがる私。 ちょっとは見習わなくちゃと感じた朝でした。

 

さてさて現場の様子です。

可児の現場では、基礎の型枠工事が終わりました。チェックを明日行い、コンクリート打ちとなります。

毎度毎度で型枠が浮いています。一体打ち工法です。

水密性能も抜群ですので、万が一洪水になっても、基礎からの水の浸入はほとんどありません。

 

柳津の現場です。

床板と断熱が入ってきました。

南北に長い家ですので、光の具合が大変気になっていましたが、何とかうまくいっているようで一安心です。

 

リノベーションの現場です。耐震補強をしていますので、それにあわせてホールダウン金物も抜かりなく取り付けています。

そして今日の昼からはこの現場のホウ酸処理のために床下へ。

いつももぐりなれているタマゴグミ仕様の床下よりも10センチほど低いのでそりゃもう大変。

通常なら、2時間ほどの作業なのに今日はなんと5時間。(いやになって30分ほどサボりましたが・・)

方向転換するのも一苦労、寝返りすらうてない状態(私の体格のせいもありますが)

やっぱり、床下は余裕があったほうが良いですね。

 

今日床下に入ったおかげで、点検口を1箇所増やすことで無理なく床下を全て網羅できることに気づけたことが大きな成果かなと思っています。

 

それではまた。

 

 

 

 


私の周りの凄い人

2014-08-07 | 日記

今日は、凄い人は近くにいらっしゃるという話です。

先日、タマゴグミのお客様のお父様よりご依頼を受け、訪問。お風呂をユニットバスにかえたいということで伺いました。

カビが気になってということで、早速お風呂の様子を見させていただくと

えっ、これで30年間使っているお風呂?

というくらいきれいでした。

聞くところ、毎日毎日重曹を使い、たわしで磨き、乾燥させているそうです。

私もたまにトイレ掃除なんかします。 ぴかぴかにして「あ~キレイになった。」と満足することはあります。けど、これは遊びと気まぐれの世界。

毎日続ける それもカビの温床になるタイル貼りのお風呂を。 単純に 凄い と思いました。

 

お風呂の採寸を5分程度で済ませ、その後1時間ほどお話を。

お伺いすると、毎回いろいろなお話を聞かせていただけるので、結構面白いのです。

 

「そうそう、アマチュア無線2級をとったんだよ。ぼけてない証拠にさ。」

ななじゅうウン歳のお父様がさらっと。 いやいや、それって結構難しい試験じゃないですか。

 

最近何かと年のせいにしたがる私。 ちょっとは見習わなくちゃと感じた朝でした。

 

さてさて現場の様子です。

可児の現場では、基礎の型枠工事が終わりました。チェックを明日行い、コンクリート打ちとなります。

毎度毎度で型枠が浮いています。一体打ち工法です。

水密性能も抜群ですので、万が一洪水になっても、基礎からの水の浸入はほとんどありません。

 

柳津の現場です。

床板と断熱が入ってきました。

南北に長い家ですので、光の具合が大変気になっていましたが、何とかうまくいっているようで一安心です。

 

リノベーションの現場です。耐震補強をしていますので、それにあわせてホールダウン金物も抜かりなく取り付けています。

そして今日の昼からはこの現場のホウ酸処理のために床下へ。

いつももぐりなれているタマゴグミ仕様の床下よりも10センチほど低いのでそりゃもう大変。

通常なら、2時間ほどの作業なのに今日はなんと5時間。(いやになって30分ほどサボりましたが・・)

方向転換するのも一苦労、寝返りすらうてない状態(私の体格のせいもありますが)

やっぱり、床下は余裕があったほうが良いですね。

 

今日床下に入ったおかげで、点検口を1箇所増やすことで無理なく床下を全て網羅できることに気づけたことが大きな成果かなと思っています。

 

それではまた。

 

 

 

 


この一枚を撮るために

2014-08-01 | 日記

今日のブログは写真だらけです。だから重いです。すみません。

さて、だいの内容に入る前に、

可児市で地鎮祭を行いました。

変形土地に凄く広がりのある、けど小ぢんまりした家を建てさせていただきます。

宙に浮いた書斎も作る予定(本当は宙に浮いてませんけど・・・)。楽しみです。

 

柳津の家は、外壁の構造板を貼り終り、透湿防水シートを貼った状況です。

銀色に光るのは、遮熱シートです。

このシートですが、正直申します。遮熱の効果は少々しかありません。理由は遮熱を行うには他の条件が必要で、その条件を満たすには凄く高いリスクがあるからです。

じゃあ何で使っているのかというと、少々の効果があるからです。 少々でも効果があり、それが費用に見合っているのであれば行うというのがタマゴグミの考えです。

 

柳津のリノベーション現場です。

サッシの入れ替えのために、古い開口を取った状態です。

新設の吹抜けから明かりが落ちてくる状況に感動して写真を撮ったのですが・・・・写真ではなかなか表現できません。(写真が下手なだけですが・・)

タマゴグミはリフォームよりも、古い家をタマゴグミスタイルにするリノベーションを得意としています。

 

さて、本題です。

昨日、その前と2日間お休みを頂き、奈良へ行ってきました。それも、一枚の写真を撮るために。

法隆寺の写真です。けど、五重塔と金堂が切れています。。

けど、法隆寺の主役の五重塔と金堂をここまでいい加減に撮る建築士は私以外にいないでしょう。

実は本当に撮りたかった写真はこれなんです。

ホイッ!

 

法隆寺の回廊(国宝です)の

 

足元です。

よ~く見てください。なんか途中から接いであるように見えますよね。

そうです、接いであるのです。

回廊自体は、五重塔とかと違い平安時代のものですので1000年ちょっとの年月が経っている建物なのですが、やっぱり1000年経つと足もとは腐ってくるのです。

そこで、腐った足元を切って新しく接いでいるのです。

そうすることによって、1000年持たせてきているのですね。

 

なぜ足元が腐りやすいかというと、水に触れやすい、密着している部分が多いので乾燥が悪い、地面が近いので湿度が高いことが原因と思われます。

 

タマゴグミで家を建てられる方に良く尋ねられることに、「木がむき出したバルコニーの柱や梁や床は腐らないですか?」ということです。

答えとしては、メンテナンスをすれば、結構持ちますがいずれ腐ります。風通しがよく外気に触れている場所は腐りにくいですが、足元やジョイントは腐りやすいです。

と説明します。

 

腐った場合は?  と尋ねられたとき「交換したり接いだりします。と答えています。

とはいっても、その様子の写真がない。タマゴグミで建てた一番古いモデルハウスでも9年目。まだぜんぜん腐っていませんので、接いだところがなかったのです。

そこで、接いだ写真がほしいなと思い、いっそのこと日本で一番古い木造の接いだ写真をと撮ってきたのです。

 

ついでに、宿泊したホテルも木造です。

奈良ホテルです。

ジムや大浴場などなどは無いし、エレベーターもわかりにくいホテルなのですが、私たち木造マニアにとっては、ちょっとしびれる建物なのです。

 

そんなこんなで、2日間サボったので、今日からまたフルで働いています。