岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

誰が決定するのか というお話

2015-08-31 | 日記

昨日は地鎮祭を行いました。雨が降る中、ご両親もご出席されよい地鎮祭が出来ました。

写真はお客様にご用意いただいお供え物です。豪華です。

で、今日ご注目いただきたいのは、鯛とお酒の間に見える線です。

建てさせていただく場所は岐阜の街中です。3方がビルに囲まれていて、そして間口がちょっと狭いなんとも設計屋冥利に尽きる場所なのです。

線の向こうはお隣さんの壁です。

 

通常ならタマゴグミの場合1メートルほどあけて造るのですが、このような場合は出来る限り建物を大きくするために、ぎりぎりまでよせます。

ぎりぎりまでよせるといっても、やはりメンテナンスは出来るようにとお勧めしていますので、その分の隙間を空けて施工することが多いです。

それでは、この寸法誰が決めているのかと言うと・・設計者の私なのですが、実は重要なアドバイザーがいまして、それは、足場屋さんと外壁屋さんです。

現地の写真を見せて、

「どう、ここなら○○センチ空いていればいけるでしょ?」と聞くのです。

その顔色を見ながら、あと5センチなら縮めれるか? と判断するのです。

 

相当の狭さまでいけるのですが、あまり狭いと後々のメンテナンスや施工性に問題が出ます。今回もちょっと余裕のある寸法で決めました。

 

なお、「よせ壁」という工法もありこれを使うとお隣とベッタリに近い家が建てられます。言葉で説明すると難しいのですが、壁を作っておいてからクレーン等で吊り上げて、 ベッタリに建てる方法です。 以前タマゴグミが入っていた事務所を建てる歳に使用しました。

この工法の場合は後々のメンテナンスが出来ませんので、お隣さんとお話をして、外壁と外壁の間に雨があまり入らないように処理をすることをお勧めします。

 


人の提案を聞くのは面白い。

2015-08-27 | 日記

まずは現場の様子です。

岐阜の現場は、外部の杉板を貼りだしました。

これが終わると、足場を外すことができます。そしたら・・・外観が丸見えになります。

楽しみですね。

これだけ庇が出ていると、お昼過ぎでも2階もさほど暑くありません。夏、窓に直射日光が当たるといくらLow-Eガラス(熱線反射ガラス)が使ってあるといっても、熱がどんどん室内に入ってしまいます。

 

大垣では

1階の床板をはっている所です。ちょっと雑然としていましたので上を撮りました。

20坪前半の家ですが、なんと吹き抜けは6帖(3坪)あります。

私はコンパクトになればなるほど、間取りにもどこか息抜きが必要と感じています。

それが吹抜けであったり、ちいさな居場所だったり・・・

物を持ち込む制限はありますが、コンパクトな家はいいですよ。

 

 

さてさて、題材の内容を。

最近こんな小さな会社のタマゴグミにも営業の電話や営業の方がいらっしゃいます。

インターネット系の電話営業の方の提案はほぼ99% 的を外しています。

大体大手さんにするような提案をしてきます。結局自分の手でホームページとか作ったことがないからわからないのでしょうね。

 

サッシ屋さんの営業も受けました。

知り合いの方が一緒だったから最後まで聞きましたが、じゃなければ途中で終わっていました。

だって、もうわかりきっている情報を一生懸命説明されても・・・・

 

何かを提案するには、まずはその提案することに精通すること、そして、提案させていただく方の興味を知ること。 それが大切なんだなと、営業を受けながら感じていました。

 

そんなこといいながら、自分もそんなことをやっているかもしれないなと反省。

聞かれていないことをダラダラと話すことは、お客様に苦痛を与えるだけで、迷惑なんですね。

 

これからタマゴグミにいらっしゃるお客様へ。

私がうっとうしい話をしていたら合図をしてください。その合図の方法は、

「左手で右耳をつまむ」

そしたら直ぐにやめますから。って、そんなことしてくれるお客様いないか・・・

 


不思議な空間に惹かれるのですね。  と、こだわりをちょっと。

2015-08-24 | 日記

まずは、マンションインフィル工事の結果から。

こんな感じに出来上がりました。

こっちは女の子チームの居場所。そして


こっちが男の子チームの居場所。

ちょっと天井高が高いのを利用して、上下で居場所を造っています。

この写真の反対側、ちょうど私が乗っているところが物置になります。3畳くらいの物置も出来ました。そしてその下は、ソファーがちょうど納まる大人の居場所。

結構面白い仕事をさせていただきました。

 

さてさて、ちょっと更新が無かったのは、出かけていました。

横須賀の建築会社さんが新しい工法を採用されたということで、行ってきました。というのも、開発者がお世話になっている方で、呼び出されたのです。

こういうところへ行くといつも肩身の狭い思いをします。夜、主要6社で会食に連れて行ってもらったのですが、6社中タマゴグミが一番規模が小さいのです。

一番と比べると年間の売り上げ規模が218倍の差・・・まあ、それでも何とか末席に呼んでもらっているのは、造るものがちょっといいからかなと勝手に思っています。

 

その会議のあとは、ちょっと東京へ。

東京の街に行くとついつい行きたくなるのがこんな感じの建物。

普通の通りの、あまり広くない入り口を入ると、こんな空間になっているところが多いです。

なんか迷路みたいで、好きなんですね。

店舗としては難しいスタイルだと思います。岐阜でこのようなスタイルのビルを建てたいと相談があったら、私なら100%やめたほうがいいですよ、道路に面して開けていたほうがいいですよといいます。(居ぬきの場合は別です)

多分岐阜ではこのスタイルは成り立ちません。理由は簡単です。人が少ないから。

このようなスタイルは、外から見えませんので入るのが怖いのです。

けど、建築関係の方々はこんな感じが好きな人が多いのです。だから、店舗とか造るときに、設計屋さんの言いなりで造ることは私は疑問に感じます。

だって、設計屋さんは建築設計のプロですけど集客のプロじゃないですから。たまにありませんか?フランス料理店のようなラーメン屋さん。そういうお店を見ると「あーあやっちゃったな。」といつも感じています。

 

さて今日の現場は

 

大垣の現場、サッシがつきました。

タマゴグミのこだわりとしてサッシを取り付けるときこんなふうにしています。

見えますか?右端のほうにビニールのようなものが。

これはサッシからの結露水が取り付けてある木(マグサといいます)に直接つかないようにして腐るのを防いでいます。数年前から専用部材を使うようになりました。

一枚数百円するし、大工さんからは手間だと不評ですがくっつけてもらっています。(最初は何でも手間なんです。最近は慣れたようですが)

タマゴグミの家は、大きな改良はありませんがほんのちょっとづつセコセコと改良をしながらバージョンアップしていっています。

 

 


温度の確認とインフィル工事の2日目

2015-08-19 | 日記

さて、今日は岐阜の現場から。

今月末に足場が外れます。内部のボード貼りを行っているところです。

そして今日はちょっと確認を。

閉め切った二階の温度がどのようになっているか計ってみました。

写真は天井温度を計っている所です。天井温度は30,4度 床は29℃程度でした(写真がぼけて読めなくなってしまいました)

ちなみに一番あつかったのは、朝日が入ってくる窓面で、36.8℃まであがっていました。

今回は午前中の結果すので、次回は午後の測定を行ってみようと思います。

 

さてさて、マンションインフィル工事2日目は

こんな空間が出来上がりました。2メートル×4メートルの空間の中にお子様4人の勉強スペース、ソファーでくつろぐ場所、もの入れを作っています。

写真はお子さま2人分の居場所です。杉床に杉の机、肌触りのいい素材をふんだんに使用したスペース。

きっとお子様方は心地よさに負けて居眠りがよくできる空間になるでしょう。(そりゃいかんやん)

全貌は明日。ですが、明日から2日ほど久里浜へ行っていますので、報告は週末になります。

 

この工事、民家の室内でもできます。

大掛かりなリノベーションはちょっと、けど、居場所はほしいし。という方は一度タマゴグミにご相談を。

 

 


マンションインフィル工事進行中です

2015-08-18 | 日記

 

都内某所でマンションのインフィル工事を行っています。(都内じゃなくて市内ですが、一度書いてみたかったのです。)

数日前は

こんな感じで、タマゴグミウェアハウスで大工さんが材料を用意していました。

そして今日は

こんな感じの部屋の中に、3日間で4人のお子様の居場所を作るべく タマゴグミ初の室内建て方を行いました。

写真の状況は大まかな構造材を組み立てたところです。

そして組み立てた構造材に耐力壁やその他小梁を入れて本日は

3人で所定の位置までずらして、ここまで完成しました。

明日は作り付けの机や棚などを杉パネルなどで取り付け、荏油を塗って建築工事の完成です。

そしてあさっては電気工事などを行い、お引渡しとなります。

 

今回は、全て大工さんの手刻みです。というのも室内でどのように組み立てて行くのかを考えながら材料を刻んでもらうためです。

今後、中古住宅等のリノベーションにも使いたい手ですので、大工さんの知恵を借りながらシステム化できないか検討のためにもこの方法を取りました。

 

私が考えていた材料の取り方とは違うところが多々あって、なるほどこうすればいいのかというところが多々あって参考になりました。

 

ただ、この方法、マンションの2階以上では慎重にやらなくてはいけない方法です。

このように構造材を床にベッタリ置いてしまったら下の階へ生活音が響いてしまい、大変なことになります。

 

あと2日間、何とか予定通り行くようにと願って施工します。

 


誤解をさせてしまったようですみません。

2015-08-17 | 日記

文書力が下手なんだなとつくづく感じたこの数日です。

前回のブログで タマゴグミがアトピーが治る家を造っていると思われた方もいらっしゃるようで、そのあたりを説明します。

 

正直申します。

アトピーが治ると言い切れる家は建てられません。たまたま改善した例があるだけです。

 

前回のブログにコメントでご指摘があったように、アトピーやアレルギーの原因は色々あって簡単なものではないと思います。

我々建築屋はお医者さんではないので、「治る」とは言っちゃいけないですし、お医者さんですら「治る」といって宣伝してはいけないのです。

 

アレルギーで困っていらっしゃるお客様より相談を受けてお伝えしたことは、お世話になっているお医者さんを巻き込んで家づくりをされることをお勧めしました。

かといってお医者さんは建築屋ではないので建て方まではアドバイスしてもらえません。

どんな物質が原因になっているかを、聞いて頂いて建築時にそれを使わないとか、発生させにくい建て方をすることが建築屋の役割だと思います。

 

誤解させてしまった皆様、本当にすみません。

岐阜の方にですが、私が知っている限りでアレルギーに強い先生のリンクをはっておきます。参考になれば幸いです。

タマゴグミに紹介されて と言っていただければ・・・・「あ~あいつね。」と言われるだけです・・

 

いのうえ小児科アレルギー科クリニック 

この先生は、アレルギー専門の先生です。やさしいですが時には厳しいよい先生です。ご夫婦とも小児科の先生です。

 

なかしまこどもクリニック

この先生は漢方薬を活用した治療を得意としている先生です。漢方薬にご興味のある方はご相談されてはいかがでしょうか。

 

 


最近頂いたご相談

2015-08-14 | 日記

さて、今日は8月14日。やっぱり事務所にいます。それどころか、大工さんまで巻き込んでしまって活動中です。タマゴグミ、まだまだドンくさい会社です。

で、今日の大工さん。

事務所で、構造材料を加工中です。さすがに今日までですが、今日もめいっぱい作業です。

 

そして

岐阜でも作業中です。昨日の様子ですが、「明日はどうします?」と聞いたら「えっ?出てきますよ。」と当たり前のようにサラッと答えが返ってきました。

いつもいつもありがとうございます。タマゴグミはこんな方々に支えられて何とかやっています。

 

さて、本題です。

面談の方やメールで アトピーやアレルギーについてのご質問が重なりました。

このご相談を受けるといつも思い出すことがあります。

数年前に、岐阜の知り合いのアレルギー専門の小児科の先生に

「マイナスイオンの家で、アトピー性皮膚炎が治るんです。」といったとき

「きみは、それについて臨床結果をいくつ持っているんだ!いい加減なことを言うんじゃない」

と叱られたのです。いつも温和な先生に真剣に叱られてビックリしました。

 

のべ10万人以上の苦しむ患者さんを目の前にしてきた先生にとって、ちょっとの事例でそんな話をあたかも治るように言うのは先生にとって許せなかったのでしょう。

 

ここでちょっとぶっちゃけ話を

アトピー性皮膚炎の方は、新築に住むと約半年くらいで症状が改善する例がよくあります。

別に特別な家ではありません。タマゴグミの家でも実例があります。

私なりの見解です

 

アレルギーを抑えるには、アレルゲン(アレルギーの原因)を減らせばよい。

新築時はハウスダストも少なくアレルゲンが極端に減る。だから症状が治まる実例が出てくる。

それだけのことだと思います。

 

ということは、建築屋としてはその状態を長く続かせる家を造ればいいので

風通しがよくて、掃除がしやすくて、ホコリがたまらない素材で心安らぐ普通の家を造ればいい。

ということになるのではと思うのです。

 

症状には原因があります。原因を取り除けば症状は和らぎます。それだけなんです。

このことに、特別なものなんていらないのです。

 

必要なのは、「変なことをしない。普通に造る。」だけだと思うのですがいかがでしょうか?

 


お盆に準備中です

2015-08-13 | 日記

今日は13日。残念ながら事務所にいます。みんな休んでいるのに休めないのはひとえに自分のやり方の不甲斐なさかと。

で、今年のお盆は、大工さんにも付き合ってもらっています。

盆明けに3日間でマンションの一部屋を大きく変える、マンションインフィル工事を行います。

その準備のために倍近くの時間をかけて材木を刻んだり杉の板をあらかじめカットしたり行っています。

図面をにらみながら、どんなふうに木取りをするか真剣に考えている図。

 

まずはあらかたカットして、これから細かい加工をしますよの図。

 

どう? 杉材がいい色しているでしょの図。

 

今回の依頼はタマゴグミにとっては非常によい経験になると感じて請けました。経験をさせて頂く意味もあり、価格は・・・・プラスマイナスゼロなら大成功といった設定です。

住んでいるお宅をどうしたら早くお値打ちにリフォームできるか? と考えたとき、小学生的発想で 「造ったものを窓か入れて置きゃあいいじゃん。」という結論に至りました。

まあ、誰でもが考えることですね。

 

それを現実化するのがなかなか出来ないのですが、お客様に恵まれてこの話をしたら「うん、いやってみましょ。」で実行になったのです。

また、今回の物件が1階だったということも大きな要因になっていますが。

 

施工は18日からです。また報告しますのでお楽しみに。

なお、大工さんの刻み作業、明日14日までなら事務所で見ることが出来ます。お近くで興味のある方は、ぜひおいでください。

場所は 瑞穂市野白新田52-4 タマゴグミウェアハウスです。

 


ぶれずにシンプルに

2015-08-08 | 日記

昨日の夕方は往復200キロの道のりを走って知多半島の内海まで行ってきました。知多半島と名古屋で食堂を展開する「まるは」さんがリゾートタイプのドライブインをオープンされたので、その様子と社長のお話を聞いてきました。

黒川記章建築設計事務所の設計で、色々こだわりがある建物で、「おお~リゾートや」という素敵な建物になっていました。

 

まるはさんは南知多の本店、中部国際空港店、名古屋市内の店、どれも人気ではやっている秘訣は、「ぶれずにシンプルにやり続けること。」でした。

 

そういえば、先日四国で見学させていただいたコラボハウスさんも同じで、彼らもシンプルにひとつのことをやり続けることで、お客様の圧倒的な支持を得ていました。

 

タマゴグミもずっと続く企業になるために、ひとつのことをぶれずにやっていこうと思います。

家を見てもらったら、「あっ、タマゴグミじゃん。」と言われるようなものを確立すること。まずそこからです。

 

で、現場の様子です。

岐阜の現場です。

道路のちょっと遠くから撮ってみました。

凄い暑い日でしたが2階に上がってもあまり暑さを感じないのは断熱がよいせいか体が暑さに慣れたせいかそれとも午前中だったせいかわかりませんが、次回は表面温度計をもっていって温度を測ってみようと思います。

 

ちなみに暑く感じないというレベルですが、1階と2階の温度差が感じないというレベルで、エアコンをかけたような涼しさではありません。念のためお伝えしておきます。

 

大垣の現場です。外部の耐力壁工事が終わりました。

いつもの看板をつけましたがちょっと小ぶりです。

なぜ小ぶりかって? 発注時に単に私がサイズを間違えただけです。

「な~んか今回安いな。値下げか?」と思っていたのですが、梱包から出してみて、「あっ、やっちゃった。」という結果なのです。

 

さて、お盆中は マンションインフィル工事の木刻みを事務所で行い、18日から3日間で施工を行います。

 


大垣で上棟しました

2015-08-05 | 日記

毎日暑いですね。この暑い中大垣で上棟させていただきました。

コンパクトな家ですが4人家族が楽しく暮らせるように間取りを考えてあります。

また性能もばっちりで、2020年省エネ基準で東北レベルをクリアする建物です。

しかし暑かったですね。一日お付き合いいただいたお客様には感謝です。

ハーゲンダッツの差し入れまで頂き、思わず大工さんの前で アイスクリームとラクトアイスの違いを力説してしまいました。

 

コンパクトハウスですが、吹き抜けは6帖の大きさ。 冬も快適に過ごせるように、床下エアコンを設置します。

 

 

さてさて、事務所に材料が入ってきました。

マンションにお子様用スペースを詰め込むプロジェクト用のものです。

大工さんにあらかじめ材料をカットしてもらい、現場では組み立てるだけ。

3日間で一部屋を大きく変えます。

お盆過ぎに工事を行います。