岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

土工事のミソ

2012-11-08 | 日記

本題に入る前に。

なんで「ここがミソ」っていうんでしょうね?そもそもここでいうミソって「味噌」それともかにミソとかの「ミソ」 

かにミソは私はうまいと思うけれど、あれは好き嫌いあるしな・・ まあ、後からネットで調べるとして、本題です。

 

今日から粟野で基礎工事を始めました。この地は地盤がよくて地盤改良なしでOKです。所定の位置を決められた深さで掘っていくのですが、このとき注意することがあります。

掘った面を荒らさない。

どういうことかというと、掘った分の土はすべて排出した状態というか、、、説明が難しい。  まあ、写真のような状態です。

そのために、機械にもちょっとした工夫があって、

先っちょがこんなふうになっているんです。これですと、つめの先で掘りすぎたり引っかき傷を残すことがないのです。

これが、ミソ(カニミソ)なんですね。

けど、不思議だと思いませんか? どうやってあのように平らに掘るのか?

実は操作方法にあるんです。  ここからはどうしても知りたいという方だけ読んでください。まあいいやという方には面白くありませんので。

 

写真の部分は、バケットといいます。この機械はバケットから本体まで3つの関節が動くようになっています。レバー操作はJIS方式で説明します。

まず、バケットの角度を固定します。バケットは右のレバーの左右方向で操作できます。 、平らにするときは、その人によって変わりますが、通常地面に対して90度以上の角度に固定します。ちなみに掘るときは地面に対して30度くらいがよいようです。

平らにならしを行うときはバケットを手前に引きますので、第二関節を機械側に曲げる方向に動かします。そのときのレバー操作は左のレバーを手前に引きます。

ここで、賢明な読者さんは気づいたはずです。 「第二関節だけを曲げると、バケットが円を描いて、掘れてしまうぞ。」

はい、そうなんです。そこで、第3関節の操作が必要になります。

第二関節が地面に対して直角になるまでは、第二関節を曲げていくと同時に第三関節を上に上げなくてはいけません。その場合のレバー操作は、左レバーを手前に(第二関節を動かします) 右レバーを手前に(第三関節を上げます)

 

さて、第二関節が90度を超えたとき、バケットは地面から離れる動きをします。

それを抑えるために、第三関節を下げる方向に動かすわけです。つまり、レバー操作でいくと 左レバーは手前へ(第二関節を曲げます) そして右レバーは奥へ押します。(第三関節を下げます)

そうすることによって、バケットは常に地面に水平に平行移動するのです。

 

さあこれであなたも明日から重機を自由に扱えますよ。