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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 2月14日 電話

2014-02-14 18:05:25 | B,日々の恐怖



   日々の恐怖 2月14日 電話



 10年くらい前に2階建ての一軒家で一人暮らしをしていた時のことです。
場所は千葉の東京寄りで駅からは遠かったけれども、お陰様で安かった。
 不動産屋曰く、住んでいた人が亡くなって親戚が相続したが空けておくのが勿体ないので賃貸に出した、と言うことだった。
家具やら調度品やらでかいものはそのままで、好きに使っていいっていう話だったけれど、さすがにガラスケースに入った日本人形だけは気持ち悪かった。

 住み始めてからは主に1階で生活して、2階はほぼ荷物置き場であまり上がらなかったんだけれど、たまに足音とか聞こえるような気がした。
でも古い家だからなと妙に納得。
 しばらくして、友達が遊びに来た時、

「 ここちょっと良くないかも・・・。」

と言われたことがある。
でも特に何も感じていなかったのでスルー。
 そんなある日の夜、近所の本屋併設のレンタルビデオ屋へ外出した。
携帯を持っていたけれど、家出てすぐにバッテリー切れで電源オフ。
 でも、気にせずそのままで、ビデオを返却したり立ち読みしたりして2時間ほどで帰宅した。
そしたら、すぐに家電に着信があった。
 出てみると友達からで、

「 あ、お前無事だったか、よかった。」
「 えっ、何が?」

聞いてみると、用事があって携帯に掛けたけれど、電源が入っていないので家電に掛け直した。
10コールくらいしてから切ろうとすると、がちゃと電話が繋がったけれど話しかけても無言だった。
あれ?と思っていると、突然老人の感じのうめき声が聞こえ始めたとか。
うめき声は10秒ほど続き、電話は切れてしまったらしい。

「 その後、何度かけなおしても留守電につながるし、お前が倒れたにしちゃ、じいさんの声だったし。」

そう言えば不動産屋は、今の持主の親戚が亡くなってと言ってたが、単純に病院で亡くなったと思い込んでいたけれど、自宅で亡くなったのかな?
まあ、その後2年間住んでいたけれども、そんなに変な事は起こりませんでした。











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