塗装作業の続きです。車外装備品であるスコップとジャッキ部分と予備履帯を塗りました。金属部分は28番の黒鋼色、木製部分は43番のウッドブラウンです。
排気管は、28番の黒鋼色で塗りました。ルーパーカバーのネット部分の一部が接着剤でつぶれているのに気付き、後で針ブラシ等で少し直しましたが、完全には至りませんでした。
ジャッキ台およびスコップ、予備履帯を取り付けました。ジャッキのほうは、BT-42の劇場版劇中車では装備されておらず台のみになっていますので、その台枠を再現することになります。
砲塔の主砲同軸機銃を、28番の黒鋼色で塗りました。
転輪を装着しました。ポリキャップ使用なので、はめ込むだけでセット出来ました。
履帯を取り付けました。接着はせず、取り外しも自在ですので、装輪走行の状態にもセッティング出来ます。これはBT-42の劇場版仕様においても採りたいと考えています。
デカールは、毎度の事ですがモデルカステンのガルパンデカールセットVol1改のお世話になりました。
このように継続高校チームの校章が幾つか並びます。大部分はコミック「フェイズエリカ」版の各車輌に使用出来るようです。
今回は、サイズを計測して右側の4枚に決めました。
御覧のように、「フェイズエリカ」版の劇中車は、砲塔左右に2枚、車体前部に1枚が貼られています。
さらに、背面の右側に1枚が貼られています。
したがって、この4枚を使いました。上段のやや大きいサイズが砲塔用、下段の小さい方が車体の前後用です。
砲塔左側面に1枚。車体前面の操縦席下ハッチに1枚。円錐形のピストルポートは、BT-5の時と同じようにあらかじめ平板状に削ってありましたので、その上に貼るのもさほどに苦労しませんでした。マークソフターも併用して慎重に作業しましたので、出来栄えは御覧の通りです。今後に制作再開するBT-42においても同様の処理を行う予定です。
要は、ピストルポートの円錐形をそのままにしてデカール貼りに苦労するか、デカールの貼り易さを選んで円錐をカットするか、の選択の問題です。ここは思い切った方がよいと個人的には判断しまして、BT-5からの同系列車輌はすべて砲塔側面の円錐形を削って円盤状に統一することに決めました。
砲塔右側面に1枚。
車体背面の右側に1枚。
これで全て完了です。最後につや消しクリアーを薄く吹き付けて仕上げました。
なかなか良い感じにまとまりました。車体色のフィールドグレーが割と良い色感を示しています。
斜め後ろからの図です。足回りはBT-42と共通なので、こういう感じに組み上がることが理解出来たのは良かったと思います。
写真で見ますと、グレーにもグリーンにも見えてしまう微妙なカラーです。実際にはグリーンっぽいのですが、デジカメ画像の特徴として青や緑の色素を抑え気味にする傾向が挙げられますので、緑系の色感がどうしても後退します。
そのため、画像のカラーのほうが、実物の塗装色よりも落ち着いた雰囲気になっていて、フィンランド軍のグレーグリーンに近くなっている感じがあります。
以上で、継続高校チームのBT-7がコミック「フェイズエリカ」仕様にて完成しました。製作日数は、2018年6月1日から7日までの7日でした。組み立てに4日、塗装に1日、塗装後の組み立てに1日かかりました。
今回のキットはタミヤ製品で、BT-42の後に発売されたものです。それで車体や足回りのパーツの大部分はBT-42と共通です。異なるのは砲塔部分、車体左右のボックス類、左右フェンダーの前端部分ぐらいです。素組みで作れますので、BT-42を作る前に組み立てれば、予習にもなるでしょう。
BT-42を劇場版仕様で再現製作する場合、かなりの修正や改造が必要となりますが、車体はほぼBT-7のままですから、逆にBT-7を作る過程においてBT-42での修正や改造ポイントが明確になってくる筈です。
その意味においては、劇場版BT-42の再現に取り組むための前段階としてのキットとして有意義です。非常に組み立てやすいので、初心者向けのキットの一つに挙げてよい品でもあります。ガルパン車輌プラモデルへの入門キットとしても好適かと思います。