ステップ2では、下部車体に車輪類を組み付け、背面パネルも取り付けます。車体後部左右につく17と18は、上部車体との組み合わせの際にかみ合わせの要となりますので、確実に接着し、しっかり固着したかをチェックしておきます。ですが、少々の修正を必要とします。修正の詳細は、後のステップ4にて述べます。
転輪はVVSSごとアスカのサスペンションセットに交換しましたが、起動輪および誘導輪についても全てアスカのパーツに置き換えました。その方が、外見上の統一感が出てくると考えたからです。
起動輪は、アスカのパーツではA1、A2、P2を使用し、最終減速機部分もA10およびA12を使用してイタレリのパーツに組み付けました。誘導輪は、A8、A9、P2を使いました。
なお、サンダース大学付属高校チームのシャーマン各種のうち、今回制作のアリサ搭乗車劇場版仕様だけが、起動輪の形状が異なります。内側に切り込みが全く無いシンプルなデザインです。
背面パネルの組み立てに移りました。ここではガルパン使用への工作ポイントが幾つかあります。基本的には、前回に制作したケイ搭乗車の背面パネル部分とほぼ共通していますので、工作の手順も同一となります。
ワンシーンで劇中車の背面部を確認してみましょう。点検扉の蝶番の間の三角材が無いこと、ホールドが左右一個ずつしかないこと、ホールドの位置が内寄りであること、はケイ搭乗車と共通です。連結器の形をした牽引器も同じです。しかし、ケイ搭乗車についているT字形シャックルが、こちらのアリサ搭乗車には装備されていません。
工作前の背面パネルのパーツ19です。
改造後の状態です。点検扉の左右の蝶番の間の三角材はカットし、二つ並んだホールドも全部削り取りました。そのうえで、前回のケイ搭乗車の製作で使ったドラゴンのM4シャーマンノルマンディのキットの不要パーツからC22のホールド、V42の牽引器を転用して取り付けました。イタレリのパーツにも牽引器が28番で入っているのですが、形状が違うので、ドラゴンのパーツに交換しました。
上図では、牽引器の架台をプラ材で仮付けしていますが、後にイタレリのパーツ29番に戻しました。誘導輪の軸部20、23は指示通りに取り付けました。
斜めから見ると、こんな感じです。
牽引器の架台をイタレリのパーツ29番に戻したうえで、背面パネルを車体に取り付けました。こうしてみると、牽引器の存在感がかなり大きいことに気付かされます。
ドラゴンのパーツV42は、劇中車の牽引器に最も形状が似ているので、M4シャーマンノルマンディのキットの不要パーツにこれが2個も入っているのは有難いです。(続く)