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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その2 「鳥孝とはじめちゃんです!!」

2019年12月04日 | 大洗巡礼記

 梅原屋が10時を過ぎても閉まったままなので、通り町商店街の鳥孝に移動しました。稲石さん夫婦に挨拶して雑談した後、新潟ビゲン高校チームStrv m40L軽戦車の臨時展示にのぞみました。

 稲石さんが「これ、ガルパンの戦車なの?初めて見たな。もしかして、これウチにくれるの?」と茶目っ気たっぷりに言ってきたので、「それだけは勘弁して下さい・・・、日本国内にたった1つしかない貴重な模型なんで・・・」とかわしました。
「国内にたった1つしかない、ってどういうこと?」
「プラモデルそのものが発売されていない戦車なんですよ。似た形の他の戦車のプラモデルを使って色々改造して作ったんです。参考に出来る資料が無いので、実物があるスウェーデンの博物館に問い合わせたりして、とにかく大変でした・・・」
「ふーん、そうなんだ」

 

「しっかしよぉ、星野さんの作った戦車、初めて見たよね。今まで長いこと見たい、見せて、って言ったのに全然持ってきてくれなかったもんねえ」
「恐れ入ります。今回は、初めてのあんこう祭参加ということで記念に、特別に持参しました・・」
「あっ、そうだよね。星野さん、あんこう祭初めてなんだよね。こっちにはもう何べんも来てくれてるのにね」
「ようやく、というか・・・」
「ようやくじゃねえよ、遅すぎるんだよ、もっと早くに行ってくれりゃ、楽しめたんじゃないかね?」
「まあ、仰る通りなんですけどね、こっちも今まであんまり興味無かったというか・・・」
「ああ、そうだったな。昔からそれ、よく言ってたね」

 

 そんなこんなで鳥孝には二時間ほど滞在していたので、持参した「大洗派遣」戦車も御覧のように店内陳列ケースの上に臨時展示していました。
 既にツイッター上で予告していましたから、店にやってきた巡礼者の数人が、「あっ、ツイッターで見たやつだ」とか言いつつスマホを向けて撮影したりしていました。みんな若い方ばかりで、私が居るのに気付くと一様に頭を下げてきました。それで名刺を渡すと、一人が「やっぱりあのブログの人だ・・・」と呟いていました。

 彼らが退出してからまもなく、埼玉のKさんが入ってきました。おー、と声を掛けあって握手しました。こちらは2014年に大阪高槻で会い、2016年に大洗でも会っている古くからのガルパン仲間です。模型も作るので、ガルパンモデラー同士としての交流が続いています。
「来ましたよ、星野さん・・・。ツイッターに出てたんで急いで回ってきたんで、間にあった。・・・ああ、あれですか」
「ええ」
「よく作りましたねえ、Strv m40L軽戦車ってのが、渋すぎる、凄すぎるチョイスですよ・・・」
「ムカデさんチーム連合を作るとなったら、どうしても外せませんから・・・」
「でしょうな。これ、ブログで製作記録出すんですよね?」
「ええ、いずれは」
「じゃあ、それを読んでこっちも作りますよ」
「たぶん、同じものは作れないかもしれませんけどね・・・」
「え・・・、何でです?」
「これ、半分ぐらいはジャンクパーツとブラ板箱組みで出来てるんで。実車の写真や図面みながら現物合わせで寸法とってブラ板切り貼りしてるんで・・・」
「ブラ板の箱組み・・・・、マジですか・・・」
 驚き呆れるKさんに、模型の各所を指さして工作過程を説明しました。相手は頷きつつ、時には唸りつつ、スマホで色々撮り、模型を下に移して角度を変えつつ何枚も撮っていました。
「なるほど・・・、こりゃあ、同じものは確かに作れへんかも・・・」
「やから、Kさんが作られると、たぶんKさんなりのオリジナルで仕上がると思いますよ」
「ああ、そうなりそうですねえ。しかし、いやあ、これは難度がむっちゃ高いですやん・・・」
「ええ、私のほうでは今まで一番苦労が多くて大変でしたね、これが」
「・・・・・」

 Kさんとはしばらく話をしたあと、別れました。あんこう祭の日に休みが取れず、昨日と今日の一泊二日で大洗を楽しんだそうで、そのまま帰るべく大洗駅へと向かうのだ、と言いました。またメールしますよ、と言い、握手を交わしました。

 

 鳥孝を退出し、カノウヤに移動しました。ここでも新潟ビゲン高校チームStrv m40L軽戦車の臨時展示にのぞみました。ツイッターにいちいち展示場所の案内を上げていたので、まもなく若い巡礼が一人入ってきて、模型を興味深そうに見て撮影してゆきました。

 

 あんこう祭の二日前ですが、街中はまだ閑散としていました。お店のおばちゃんは「前の日だってこんなもんだよ。当日は凄い人混みになっちゃうけどね」と笑っていました。
 お店には約2時間余り滞在していました。おばちゃんと色々話しているうちに、今回の同道仲間のOさんも千葉から到着し、そのままお店のカツサンドを購入してお昼にしました。

 それからOさんと長々と雑談していたのですが、その際に、店内の巨大な什器の話が出ました。以前から何度も話題になっていた、店内左側の長く大きな、木造高級什器のことです。中が空っぽのまま、ずっと何年も置かれているので、おばちゃんは「出来れば処分したいけど大きすぎて重すぎてどうにもならない」と事あるごとにボヤいていたのでした。

 私自身も、3月の海楽フェスタの際に同じ話を聞かされましたし、8月の八朔祭の際にもおばちゃんに愚痴を聞かされていた経緯がありますので、またこの話か、と思いました。私だけでなく、これはカノウヤに親しく出入りしているガルパン巡礼者共通の認識でありました。
 Oさんも、これ何とかならないかな、と長いこと考えていたようで、今回も「これ動かせたらいいんだけどなあ」と話していました。
 そのときは、単なるボヤキで終わっていたのですが、これが翌日に思わぬ方向へ進みだすことになります。

 

 カノウヤの次は、Oさんと私とで一ヶ所ずつリクエストを出していたのに従い、まずは私のリクエストであった上図のリサイクルショップ「はじめちゃん」に行きました。二人とも初訪問でした。
 以前からガルパンの共通掲示板やツイッターなどで話題になっていたお店なので、今度の機会に行ってみよう、と考えていたのでした。

 

 まず、店先に置かれた自販機が御覧の通り、ガルパンステッカーだらけなのにびっくりしました。ここまでやるとは、このお店、商品にもガルパン関連品が山ほどあるだろうな、と察しましたが、その通りでした。

 

 もう一基の自販機もガルパンだらけで、側面には西住みほのポスターが大きく貼られてありました。何かの公式品であるらしく、Oさんが「これはあの時の販売グッズだ」とか何とか呟いていました。

 

 店内に進んで次にびっくりしたのが、上図の、今は無きサンクスのガルパンコラボキャンペーン時の秋山優花里パネルでした。販売品でしたが、値札には「時価」とありました。一体いくらするんでしょうか。
 Oさんに、「これ買ってカノウヤさんに寄贈したらええんじゃないか」などと冗談を言いましたが、本気でそれをやっても良かったんじゃないか、と今では思っています。

 

 思った通り、店内の四分の一、いやそれ以上のスペースが、ガルパングッズコーナーでした。おお、黒森峰のあの三人のフィギュアがある・・・、さすがだ、実にエレガントだ、ロイド・フォージャー・・・!  (アホかお前は)

 

 これは、もしかして、帝国陸軍の戦車帽の本物・・・?・・・それにしては新しく見えるのでレプリカかな・・・?
 しかし、よく分からないのはトナカイの角みたいな飾りでした。何なんですか、あれは・・・。奈良のあの悪名だかい不気味なマスコットキャラの角みたいです。

 

 沢山ありますね。下手なアニメ中古ショップよりも豊富に揃っています。さすがは聖地大洗に所在するだけのことはあります。大勢のガルパン巡礼が訪れると聞きますので、買い取りも多いのでしょう。
 個人的には、このお店をずっと知らなかったので、今までは機会があれば水戸駅近くのらしんばんに立ち寄ったりしていましたが、今後はその必要もなくなるかもしれません。

 

 今では珍しくなった、ブーム初期の一番くじの景品も売っていました。フィギュアはプライズ品を中心に色々あり、コミックも主なものは揃っていました。
 ガルパンの新規ファンが色々グッズを集めるにも良さそうな品揃えでした。ですが、ここまでこぎつけるのは大変だったろうと思います。中古品市場なりの事情、制約も色々とあることでしょうから・・・。

 

 Oさんが力を入れているという、ガルパン公式缶バッジ類も豊富にありました。でもOさんに言わせると、「大体持っている」そうです。私も近年まで缶バッジを集めていましたが、止めています。それからでも2、3年は経っているので、その間もずっと収集していたOさんの所蔵数は、私の倍ぐらいにはなっているでしょう。

 そのコレクションが、大洗においてはカノウヤだけに集積し展示してあるのですが、前述の大型陳列什器が空なのに有効利用出来ていないままであるため、折角の缶バッジコレクション陳列も仮展示の状態にとどまっていたのでした。  (続く)

 


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1 コメント

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Unknown (トオル)
2019-12-07 20:51:07
リサイクルショップはじめちゃんはつい最近オープンしたお店ですが、次男のカノウヤさんのお店の隣にあったんですね。中古リサイクルコーナーよりガルパンコーナーの所に人が集まっていましたが、頷けるのも道理です。
ホシノ様のご指摘通り「らしんばん」は売値が思ったより高い物が多く、水戸店にしても目ぼしい物は堀尽くされている上、高くて欲しい物がありません。目の前にあったガルパンコーナーが「鬼滅の刃」にとって代わられ、奥の隅に追いやられて以前より魅力が半減しました。はじめちゃんの場合はガルパンと云う"局地戦"においては「らしんばん」はおろか「K-Books秋葉原店」のガルパンコーナーにもひけをとらないレベルですね。
またゆかりんの非売品POPを扱っていましたが、これから更にどんな品を店頭に出してくれるのか楽しみですね。
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