千葉のモケジョのSさんを見送った後、ガルパンギャラリーに移動して、昨日買うのを迷った品をもう一度見に行きました。現物を手に取りつつ、どうしようかと迷っていると、不意に「あの、星野さんでしょうか?」と声を掛けられました。40代ぐらいの男性でした。
「ツイッターで大洗に来ていると知りまして、昨日カノウヤに行ったんですけども・・・」
「ああ、寄託展示の回収の件ですか」
「そうです、僕もガルパンのプラモ作りますんで、星野さんの事はブログもツイッターも全部見ております。今日も滞在されてたんですね、良かったです・・・、あっ、僕はこういう者ですんで・・」
差し出された名刺を見ると、本名の下にツイッター上で見かけたハンドルネームが書き足してありました。
「ああ、あなたが・・・。福井からお越しですか・・・」
「ええ、一昨日から滞在してます。もうそろそろ帰ろうと思ってたところなんです」
「こっちも今日の夕方に離脱しますよ」
「そうですか、あの、折角お会い出来ましたんで、ちょっと話しませんか?」
「いいですよ」
というわけで、そのWさんとアウトレット内一階のベンチに移動し、Wさんがわざわざ買ってきて下さったアイスとコーヒーをいただきながら小一時間ほど雑談しました。モデラー同士なので、話題はもっぱらガルパン戦車プラモデルの事ばかりになりました。拙ブログの事は三年ほど前に知り、以来ずっとガルパン戦車プラモデル制作の参考にしているそうです。それで当然ながら「今後の製作の予定は決まってるので?」と訊かれました。
「今のところは、継続高校のタワーワゴンですね・・・」
「あー、ミカとアキが乗ってるやつ。あれは公式キットとか無いんですね、ブラ板とかで自作されるんですか?」
「まあ、そうなりますね。トラック部分はキットがあるのでそれを生かしますが、あとのタワーとかは自作ですね」
「自作といえば、先月にもここへ来まして、カノウヤでリボンのチームを見させてもらったんですが、そのなかのビゲン高校でしたか、スウェーデンの戦車、あれもブラ板で自作されてますね・・・」
「半分ぐらいはね・・・」
「半分でも凄いですよ。大抵の人はキットが無いと分かったらそこで諦めちゃうんじゃないですか、でも星野さんは作っちゃうんですね・・・」
「ノリと勢いでした」
「あははは、それですねえ。そういうのが、見てて楽しいですから、ガルパン楽しんでるモデラーであれば、星野さんの事は知ってるわけですよ。大洗で声をかけてくる人も多いんじゃないですか?」
「まあ、そうですね・・・」
と言うか、大洗で私に声を掛けてくる方は大体モデラーさんなのですね・・・。その大部分とは名刺もしくはメアドを交換していますから、今でも時々メール等でやり取りしているモデラーさんも少なくありません。Wさんとも正式の名刺およびメアドを交換しまして、その後3回ほどやり取りしています。
Wさんとはまいわい市場前で別れました。その後、昼食をどこでとろうかと思案しました。この日の夕方に大洗を出ますので、これからの昼食が大洗での最後の食事になります。なるべくなら、今まで行ったことがないお店に行ってみようか、と考えました。それで商店街に戻ってひたすら北上し、「悠久」へ行ってみましたが、人気店だけに長蛇の列でした。諦めて次のお店に行きました。
次のお店とは、上図の「咲楽や」でした。以前はフラワーショップだったのがリニューアルオープンして喫茶店スタイルのオシャレな空間に変わっていました。
宮崎マンゴーの写真が目に入りましたが、昼食なので他の何かを食べたいなと考えました。
ランチメニューは上図の通りでした。ツイッター上では「キーマカレー」が評判のようでしたのでそれを選びました。程なくして、店内に居た先客の30代ぐらいの男性に「すいません、あのー、もしかして、星野さんですか?」と声を掛けられました。
そうです、と応じると「ブログとかツイッターずっと読んでます。記事を参考にプラモ作ってます」と、これも名刺を差し出してきました。いわゆるガルパンファンの名刺でしたが、それに続けて正式の名刺も出してきました。
「ほう、山形から来られましたか・・・」
「ええ、天童って所です」
「存じてますよ、将棋の駒の産地の・・・。一度行った事がありますよ。いいところでしたね・・・」
その先客、Yさんも同じ「キーマカレー」を頼んでいて、相次いで運ばれてきましたので、席を隣に移し、食べながら話をしました。このYさんもモデラーでしたので、話題はガルパンプラモデルの事で色々と盛り上がりました。私が最近に作った知波単学園チームの特二式内火艇カミに特に興味を持っているといい、製作記録も何度も読んだといい、帝国海軍のカミ艇長さんの教示や指導によってインテリアも作った件などは感動しましたよ、等を熱っぽく話してきました。梅原屋の展示ジオラマ作品群を見に大洗へ来ているが、最近は展示コーナーが縮小されてしまって楽しみが減った、と残念そうに語るのでした。
「するとYさんもああいうジオラマを作られるのですか?」
「とんでもない、ああいう凄い中身のは作れませんねえ、憧れるんで作ってみたいんですけど。でもあんまりプラモうまくないし、星野さんの記事読んで劇中車に作っていくのも大変ですし。でも作るのは面白くてしょうがないんです」
「それでいいんじゃないですか。私もプラモデル製作はあんまりうまくないですし、でも楽しいし面白いからずっと作っておりますよ」
「今は何を作っておられるんですか?ブログでは青師団のⅠ号戦車になってましたけど・・・」
「それは塗装前の組み立てが終わってて、そのまま保管してます。今は塗装には不向きの季節なんでね」
「うん、分かります」
「それで、次は継続高校のタワーワゴンを作ろうかと思ってます」
「あっ、劇場版の最初に出てたあれですか、あれ凄いですねえ、どうやって作るんですか、スクラッチですか」
「トラック本体は、模型サークルの先輩に劇中車に近い車輌のキットをいただきましてね。とりあえずそれをベースにして、タワー部分とかは全部ブラ材で組み上げてゆこうかと。でもまだイメージがうまくまとまりませんので、作るのは来月ぐらいからですね・・・」
「頑張って下さい。製作記事楽しみにしてますよ」
Yさんとは喫茶店「ブロンズ」の前で別れました。ガルパンギャラリーへ買物に行って、それから帰途につくということでした。私のほうは、カノウヤに用事があったので、そちらへ向かいました。 (続く)