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京都「けいおん」聖地巡礼のための交通基礎知識 その1 市バス編

2017年09月01日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 拙ブログにて、けいおん聖地巡礼のレポートを綴るようになって後、時々、京都巡礼の方法や交通機関利用法などに関して質問を幾つか頂戴するようになりました。多くはメアドをお示し下さっているため、コメント欄も個人情報保護の観点から非公開とし、内々にメールでお応えさせていただいております。
 ですが、「けいおん」の人気の息長さを思えば、こうした問い合わせは今後も有り得ると思います。そこで、皆様の巡礼の参考になれば、と思いまして、京都に馴染みが深い私なりに色々と知り得た情報をまとめて公開することにしました。

 問い合わせで最も多かったのが、京都の交通機関の利用法についての内容でしたので、今回より連載の形で、 京都「けいおん」聖地巡礼のための交通基礎知識を紹介させていただくことにしました。一回目は、最も利用頻度が高いであろう、京都市バスについて述べます。

 

  まず、はじめに京都市の地図を御覧下さい。主な範囲としては、上図のような感じになりますが、そのなかに「けいおん」の主な聖地の大部分が点在します。

 

 

  地図内に、「けいおん」の代表的な聖地の幾つかを記入してみました。御覧のように、大きく4つのエリアに分かれます。Aは普段の高校生活での通学路エリア、BはOPのスポット、CとDは修学旅行編のエリアになります。基本的にはこの4つのエリアを軸として、近隣の聖地を回ってゆくという形のコースになると思いますので、市バスを利用する場合においても、この4つのエリアへ行く便を利用することになります。

 ここで、この4つのエリアへいくルートを地図で見ますと、AとBは白川通に沿っており、CとDは西大路通を経由していることが分かります。市バス利用の手始めは、行きたい目的地へはどの通りを経由して行くのかを確かめることです。どの通りをたどるかを事前におさえておくことにより、乗るべき路線が絞り込めます。

 京都市営バスの路線便は、すべてに系統番号が付けられます。一つの路線に幾つかの系統番号のバスが走ります。系統ごとに起点と終点が定められ、どこをどう走るかのルートが決まっています。周知のように京都市街は碁盤目のような形をしていて、主要な街路ごとに路線が設定されていますので、地図を見て主要街路を把握しておくと、バスの路線や系統の設定状況が分かりやすくなります。

 

 ですが、京都市バスの複雑な路線および系統の運行状況は、地元民にとっても分かりづらいことが少なくなく、ましてや観光客にとっては難解なパズルを見るに等しい困難さが感じられることでしょう。

 そこで、簡単な利用法の一つを紹介します。上図は、岩倉より白川通ルートで三条京阪、四条河原町を経由して京都駅へ向かう、5系統の便です。京都駅より発着し、前述のAとBの二つのエリアを通るため、「けいおん」巡礼では最もお世話になる路線便です。
 この5系統を利用して行ける聖地を挙げると、四条通エリア、三条通エリア、京都市役所、京都府立図書館、南禅寺、白川通エリア、北白川、修学院、宝ヶ池など多きにわたります。

 5系統に続いて二番目によく利用するのが、北大路バスターミナルを発着点とする、北8系統です。これはAエリアを通り、Cエリアの東側にも連絡します。京都駅から行く場合、地下鉄烏丸線の北大路駅まで乗り、隣接する北大路バスターミナルに移動すれば、北8系統のバスが利用出来ます。また、地下鉄烏丸線の北山駅、松ヶ崎駅からもこの北8系統路線に乗り換えが出来ます。
 この北8系統を利用して行ける聖地を挙げると、今宮神社、船岡山、高野橋、白川通エリア、修学院駅、松ヶ崎橋、松ヶ崎大黒天などです。また千本北大路バス停で101系統や102系統などに乗り換えれば、数分で金閣寺や北野天満宮へも行けます。

 つまり、5系統と北8系統の二つの路線を利用すれば、嵐山エリアを除く京都市内の聖地の大部分に行けるのです。「バスなら5か北8」と覚えておけば良いです。
 嵐山エリアへは、嵯峨野方面に向かう28系統のバスが利用出来ますが、距離が長くて時間がかかるため、京都駅からであればJR山陰線を利用したほうが楽です。また地下鉄と嵐電を乗り継ぐという方法もあり、それも移動時間が短くて済みます。

 また、観光用の路線バスとして「洛バス」があります。その系統は3つあり、100、101、102の番号が振られています。「けいおん」巡礼で利用出来るのは京都駅から北野天満宮、金閣寺を経て北大路バスターミナルに行く101系統、北大路バスターミナルから金閣寺、北野天満宮、出町柳駅前を経て銀閣寺に行く102系統です。特に後者は叡山電車の出町柳駅に停まりますので、修学院方面エリアと金閣寺、北野天満宮エリアを組み合わせたコースが設定可能です。

 

 続いて、別なやり方として、京都市内の主要な街路からバス路線と系統を絞り込む、というのがあります。京都市内の主要街路は6つあって、大半のバスの路線になっています。それらの通りの名前が、バスの前面の表示窓に出ていますので、それを確認します。上図が前面表示窓の表示例です。その左端の短冊形のカラーを見ましょう。これが京都市の主な6つの通りごとに色分けされています。その横に通りの名前も出ています。
 通りの名前の下には、主な経由地のバス停の名前が並びます。右の番号は、系統番号です。

 例えば、聖地のひとつである金閣寺へ行くならば、西大路通経由になりますので、上図の三番目の205系統に乗れば良いです。

 

 上図が、京都市の主な6つの通りごとの色です。ラインカラーと呼ばれています。西大路通は黄色、白川通は白色です。
 つまり、前述のA、Bのエリアへ行くならば、白川通に沿っていますから、白色のラインカラ―のバスに乗れば良いのです。そしてCエリアへは、西大路通を通りますから、黄色のラインカラーのバスに乗ってゆくことになります。行きたい場所、目的地が、どの通りに接しているかが分かれば、その通りの路線が分かり、その路線を通る系統が判明します。あとは、系統の起点と終点およびルートを調べて、行きたい場所、目的地に接していれば、その系統のバスに乗れば良いのです。

 「けいおん」聖地の大部分は、白川通沿いか西大路通沿いに分布しますので、ラインカラーは白色か黄色、と覚えておけば、大体は間違いありません。
 後は、観光案内所、バス車内などで配布している「バスなび」の路線図を確認して、系統番号と目的地の最寄りのバス停をおさえれば良いです。

 

 続いて、市バスのお得な利用法を二つ紹介しましょう。一つ目は、上図のバス一日乗車券カードを利用するやり方です。このカードは駅や主要バスターミナルの窓口および自販機、バスの車内で販売されており、価格は500円です。これで一日何度でも乗り降り出来ます。市バスだけでなく、京都バスも利用出来ます。いずれも均一運賃区間内での運賃は一回230円ですので、三回乗れば元もとれてお得です。

 均一運賃区間とは、上図のバス一日乗車券カードの表面に赤線で囲まれている範囲のことです。京都市の主要観光地の大部分をカバーしており、京都市内の「けいおん」聖地の全てが均一運賃区間に含まれています。
 バスに乗るたびに運賃を払った場合、三回乗ったら690円かかりますが、この一日乗車券カードは500円で済みます。だから、四回以上乗れば、さらにお得です。

 二つ目は、イコカやスイカやピタパ等のICカードを使うやり方です。一回バスに乗れば230円かかりますが、乗り継いで次のバスに乗ると90円の値引きが適用されます。三回乗れば、合わせて180円の値引きになります。
 仮に、三回バスに乗ったとしますと、運賃が230円、140円、140円、と引き落とされますので、合計は510円となります。三回乗車の場合に限れば、一日乗車券カード利用の場合と10円しか違いません。

 「けいおん」聖地巡礼でのバス利用の平均回数は、私の経験をふまえますと三回から四回が多かったです。三回であれば、一日乗車券カード、ICカードのどちらでも構いませんが、四回以上乗るのであれば、一日乗車券カードが一番お得になります。
 ちなみに、私のこれまでの一日の巡礼でのバス利用最多回数は七回でした。合計1610円になる運賃を、500円の一日乗車券カードでまかなえたわけです。

 ところで、一日乗車券カードに関しては、来年2018年3月より、価格が600円に値上がりすることが決まっています。その場合でも三回以上乗ればお得であることは変わりません。
 同時に、ICカードでの乗り継ぎ値引き額が90円から120円に下げられます。三回乗った場合は、230円、110円、110円の合計450円となりますので、一日乗車券カードより安くなります。一日乗車券カードがICカードよりお得になるのは、四回以上乗った場合になります。

 京都市バスの公式サイトはこちら。京都バスの公式サイトはこちら。2018年3月からの運賃値上げ等に関する情報はこちら


 以上、京都市バスの利用法と、お得な利用法とを簡単に述べました。次回は、京都地下鉄を利用した巡礼の方法などについて紹介します。  (続く)

 


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