周知のように、「月刊戦車道」第6号の「ライバルチーム研究」6回目の記事に、伯爵高校の公式設定詳細が紹介されています。
このチームの保有戦車は、史実のルーマニアが第二次大戦にて枢軸陣営に属してドイツ製武器を多く使用した経緯をふまえてか、ドイツ戦車がメインとなっています。主力戦車はⅢ号戦車N型、Ⅳ号戦車G型、Ⅲ号突撃砲G型などであり、ほかにチェコ製戦車のLT-35やLT-38を有し、ルーマニア軍開発のマレシャル駆逐戦車がレストア中、という設定になっています。
これらをプラモデルで再現製作する場合、多くはタミヤかドラゴンの製品を適応キットとして利用出来ます。以下、二回に分けて適応キットのそれぞれを紹介しましょう。
まずは主人公の小檜山野咲(こひやま・のえみ)が車長として乗り込んでいるⅢ号戦車N型です。ドラゴンより幾つかのキットが出ています。
上図はドラゴンサイバーホビーより2007年にリリースされたキットで、商品番号はCH6431です。数あるドラゴンのⅢ号戦車N型のキットのなかで最も装備品パーツが多く、色々な状態のⅢ号戦車N型を再現して楽しめます。履帯もベルト式パーツで組み立てやすいです。
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これもドラゴンサイバーホビーより2009年にリリースされたキットで、商品番号はCH6474です。このキットにはシュルツェンのパーツが含まれており、シュルツェン付きの姿を再現出来ます。履帯は組み立て式のマジックトラックです。
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前述の商品番号CH6474のキットをリニューアルしてこの2018年12月に発売されるのが、上図のドラゴンの製品です。商品番号はDR6559で、履帯が新規開発のネオトラックパーツとなるほか、細部の精度も向上しています。さらに初回販売限定特典としてインテリアパーツがつくなど、盛りだくさんの注目キットです。劇中車の車内空間をも体験してみたい方にはおすすめでしょう。
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上図は、ドラゴンが2010年にリリースしたスマートキットの一つです。商品番号はDR6606です。履帯が冬季用のヴィンターケッテ履帯となっているのが特徴です。
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上図はタミヤの製品で、ミリタリーミニチュアシリーズの290番として2008年に発売されました。Ⅲ号戦車N型の国内メーカー製品としては唯一のもので、流通量も多く入手も容易で価格も安いです。
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劇中でⅢ号戦車N型と作戦行動を共にしていたⅢ号突撃砲はG型の前期型にあたるようです。上図はドラゴンサイバーホビーより2009年にリリースされたキットで、商品番号はCH6365です。1942年末に生産開始された頃の状態を再現し、シュルツェンのパーツも付きますので、劇中車がほぼ再現出来るでしょう。履帯は組み立て式のマジックトラックです。
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これもドラゴンサイバーホビーの品ですが、発売は2014年と新しいです。履帯がベルト式パーツになって組み立てやすくなっています。1943年5月からの生産タイプを再現していますが、劇中車とほとんど差はありません。商品番号はCH6578です。
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上図はタミヤのキットです。ミリタリーミニチュアシリーズの197番として発売されました。Ⅲ号突撃砲G型のキットは、他にフィンランド軍仕様のタイプが310番として2010年に出ていますが、劇中車と同じシュルツェン付きの初期型タイプのキットは上図の品が唯一です。流通量も多く入手も容易で価格も安いです。
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現時点ではコミックが第1話のみなので、劇中車の情報も限られています。上述の適応キット群で製作再現する際の注意点として、Ⅲ号戦車N型、Ⅲ号突撃砲G型ともにスモークディスチャージャーは未装備、が挙げられます。 (続く)