気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

BC自由学園 FT-17 作ります!! その1

2018年04月09日 | ガルパン模型制作記

 ガルパン「最終章」に初めてBC自由学園チームが登場しましたが、それを率いるのが上図のマリー隊長です。一見して、おっとり優雅な印象を覚えますが、無限軌道杯試合の開始時の挨拶を拒否するあたりは、いかにも苦労知らずのお嬢様育ちの傲慢、という感があります。ですが、礼に始まって礼に終わるという戦車道の精神にも反する姿勢であり、そこまで性格が悪いのかな、と疑問にも思えるほど、どこか不自然です。
 チーム内の対立にも大して関心を示さず、ケーキを食べてばかりなのですが、それら全てがどうも演技っぽく見えてしまうのは、気のせいでしょうか。

 なにしろ、初戦の相手が全国大会優勝校の大洗女子学園です。かつての大洗女子学園のように、全力を尽くして事にあたるというスタンスが要求されるポジションにいるBC自由学園チームです。マリーのこの姿勢、副官の安藤レナと押田ルカの対立、のいずれもが偽らざる実態なのであれば、勝敗は目に見えてしまいます。
 したがって、演技っぽく見えてしまう諸々の要素は、本当は演技そのものであって、勝つための作戦の一環としてキャラクターを作り、相手をあざむいて油断させようとしているのではないか、と思わざるを得ません。

 なにしろ、第1話の終わりまでずっと、BC自由学園チームメンバーの本来のキャラクターが殆ど見えなかったのです。橋での包囲を初陣マークⅣの意外な活用によって鮮やかに脱した大洗チームの動きに、驚愕して動揺していたのが、唯一の「素」だったな、と思いました。
 なので、BC自由学園チームの面々が、本来の表情に立ち返ってどのように立ち向かってくるのかは、第2話にならないと分かりません。とても楽しみです。

 

 マリー隊長の搭乗車、ルノーFT-17です。指揮車としてこの小型な軽快車を選んでいる点に、マリーの確たる「信念」を垣間見ることが出来ます。対戦車戦は全て副官たちに任せ、自身は作戦指揮に専念する、という基本方針を持っていることが伺えます。

 マリーが指揮に全力を注いでいる様子は、本来は二人乗りのFT-17にて砲手も兼任すべきところを、別に砲手を乗せて自身は砲塔後部のハッチに陣取って常に外を見ている様子からも分かります。こういう指揮官が乗っていると、黎明期の古めかしい戦車でも頼もしく見えるから不思議です。

 

 映画館での公開時期中に早くも製品化がアナウンスされ、モンモデルからのOEM供給を実現させて市場に出回った、プラッツの公式キットです。その発売スケジュールは、従前の遅々たるリリースぶりに比べると、驚くほどの速さでした。ガルパン戦車のプラモデル製品の開発および販売が、求められるべき柔軟性、即応性を備えつつあるものと受け止めてよいでしょうか。

 

 元キットのモンモデル製品は、周知のようにフルインテリアキットです。そのクオリティの高さは定評があり、価格もそれなりにします。これをそのまま公式キット化すれば、値段が跳ね上がりますから、なんとか抑えるべく、インテリアパーツの大半を省いています。
 ガイドも作り直せばコストがかかりますから、モンモデルの図面をそのまま使ってガルパン図柄を表紙と裏表紙に追加、変更点を「お詫びと訂正」と題する案内図にて紹介する方法を採っています。非常に安上がりな対応であり、公式キットの価格が値引後平均で5000円台に落ち着いている一因ともなっているようです。

 個人的に、モンモデルのキットというのは高価格、というイメージを抱いていましたので、今回の公式キットが予約購入にて5000円足らずで入手出来たのには、正直なところ驚きました。定価は8000円台ですが、それだけの値引きが可能なほどに、原価も可能な限り下げられているのでしょう。

 

 制作ガイドは、エンジンの組み立てから始まりますが、関連のパーツは省かれています。「お詫びと訂正」と題する案内図ではFランナーおよびGランナーのパーツ群にあたり、今回の製作においてもこれらのパーツは対象外となります。それでステップ1から3までの工程は不要です。
 したがって、製作の実際は上図のごとくステップ4からスタートします。パワーユニット関連のパーツだけを取り付けます。

 

 ステップ4で組み立てるパーツは、合わせて6点です。まずは上図の3点を合わせます。

 今回のFT-17の製作の大半は、ディキャンプの時に行いましたので、写真も全て屋外にて自然光のもとで撮っています。蛍光灯やスポットライトの下で撮るのとは違って、光が全方位から対象物を照らして浮かび上がらせますから、陰影があまり出ません。全体的に明るくマイルドな感じの画像に仕上がっているのもそのためです。プラモデルのパーツにしても、実際の成形色よりも明るい色感になっていると思います。

 

 取り付けは、30秒もかかりませんでした。楽なキットだなあ、と思いそうになりましたが、事前の資料チェックによって、今回のキットにおいてもガルパン仕様への工作および修正が少なくないことが分かっています。気楽に構えていては作れないキットであることは確かなので、改めて気を引き締めました。

 

 これは操縦席のフットペダルつまりアクセルやブレーキやクラッチ、そしてシフトレバーの軸部です。インテリアパーツのうちの操縦系は、そのまま入っていますので、操縦席まわりはほぼ再現出来るようです。

 

 続いて、残る3点のパーツを組み付けます。

 

 操縦席の床面と背後の仕切り、レバーの基部らしきパーツです。FT-17の操縦席空間が、車体の約三分の一を占めている状況がよく理解出来ます。

 

 ステップ5では、操縦席のレバー類とシートB29、ステップ6では車体左側面パーツA7に計器B37だけを取り付けます。

 

 ステップ5で取り付ける操縦席のレバー類B26、D2、シートのB29です。

 

 組み上がりました。なかなか精巧に再現されています。見ていて楽しくなります。劇中では、無名のモブキャラクターが素早く乗り込んでハッチを閉めるシーンが出ていますが、指揮車の操縦を任されるあたり、彼女がチーム最優秀の操縦手であるのでしょう。

 

 操縦席でこれだけの出来ですから、エンジンのパーツが精巧に出来ていることは容易に想像されます。ガルパンのプラモデルに関しては、価格が上がるのは仕方が無いものと皆が承知している筈なので、本来のフルインテリアキット版も、限定でいいからリリースしたほうが良いのではないか、と思いました。

 

 ステップ6に進みました。

 

 数秒で完了です。 (続く)

 


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2 コメント

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新提案 (おかあき)
2018-04-09 19:34:51
アウトドアでお茶を楽しむ、『野点』というものがありますが、ホシノさんの野外でプラモデルを楽しむスタイルは、さしずめ『野組み立て』でしょうかw
模型を楽しむ新ジャンルとして、確立されてはいかがでしょうか?www
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『野組み立て』 (ホシノ)
2018-04-10 13:51:17
まさにそれです。
ただ、ネーミングはもっとシンプルに「野組(のくみ)」とか「野模(のも)」とすると語句としての通りが良さそうです。

ただ、ディキャンプで模型やると、まったりのんびりになってしまうのでなかなか進まなくなります・・・。
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